勤務医開業つれづれ日記・3

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【速報】『ど根性ガエルの娘』 大月悠祐子 第18話配信 『ど根性ガエルの娘』も『ど根性の娘』だった!【ネタバレ漫画レビュー】

 

 

『ど根性ガエルの娘』第18話が更新されました!また泣けた。

この連載はもともとアスキーだったのですが、アスキーでの連載中断→ヤングアニマルで再開 についても思いっきり描いています。原稿引き上げとか、描いていいのかよ、これ?

 

まあ、とにかくこの作品は読む価値ありです。

素直な気持ちで1巻を読んで家族崩壊に涙して、2巻で家族の再生を感じる。

そして、そして……、15話からある意味本当の『ど根性ガエルの娘』です。2巻まででも大変なのに、一気にぶち壊し。さらにぶっ飛びます。オススメの作品です!

 

 

以下、第18話ネタバレありです。

 

 

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家族の内情を作品にしていく『ど根性ガエルの娘』。連載について弟さんに詰め寄られる大月先生。

 

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さらにはアスキーでの『ど根性ガエルの娘』の連載打ち切りが決まります。

 

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どうしてもここで作品を終えることができない大月先生は連載を引き上げることにします。

 

 

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弟に言った「姉ちゃん どうしても 描きたいことがあるんだ」という大月先生の言葉がとても気になります。この作品には全体をつらぬく一つの信念があって、それを描くためにたとえ連載を中途半端になったとしても曲げられないことがある気がします。

 

中途半端に円満な最終話をでっち上げるぐらいなら、連載引き上げてでももっとドロドロな内情を描き切る方を選ぶってなかなかできないですよね。つまりは、

 

『ど根性ガエルの娘』も

やっぱり『ど根性の娘』だった

 

ってことですね。大月先生が覚悟を決めて、旦那さんである大井昌和先生がバックアップして、ヤングアニマルの編集部が男気出したことで、『ど根性ガエルの娘』という作品に本当に命が吹き込まれたのでしょう。読んでいて泣けてきた。

 

ネット民騒然の15話から一気に突っ走っている『ど根性ガエルの娘』はどえらい作品になりそうです。リアルタイムに読むことオススメ!!

 

 

 

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<『ど根性ガエルの娘』はこちらから> 

 

 

 

【感想】『幼女戦記(5)』東條 チカ、カルロ・ゼン 前線突破、首都の軍事施設を直撃だと!?【ネタバレ漫画レビュー】

『幼女戦記』5巻出ました!

いよいよダキア戦です。4巻で鍛えに鍛えた直属の大隊に早速出撃命令が下されます。デグちゃんが自ら鍛え上げた帝国の近代式軍隊で、前近代の「ボーイスカウトのような」敵軍を粉砕します。

 

めちゃくちゃに面白いです! やることなすこと全て裏目にでるデグちゃんですが、戦果だけは超一流。だからさらに激烈な戦場に派遣されるてしまいます。頑張れば頑張るほど墓穴を掘るジャパニーズビジネスマン的な悲哀を感じます。

 

3ヶ月連続刊行という、これまた狂気のスケジュールをこなしている関係者のみなさん、お疲れ様です。6巻は6月10日に発売予定です!かなりオススメです!!

 

 

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【感想】『人形の国(1)』弐瓶勉 ゴスで 球体関節人形で超構造体ときた!【ネタバレ漫画レビュー】

人形の国1巻でましたね!

好きな人だけにどっぷりはまって読んでもらいたい作品です。分からなければ、まあしょうがないですよね。『BLAME!』『シドニアの騎士』が好きなら絶対好きだと思います。

 

弐瓶勉先生で、

ゴスで、

球体関節人形か!

 

自然とニヤける……。単語並べただけでなんか妖しいです。 超構造体ヘイグス粒子エナ(胞衣)とか聞き覚えのある単語も多数出ています。知らない人でも楽しめますが、弐瓶ワールドを知っている人ならなお楽しめる作品になっていると思います。マニアックな人にかなりオススメ!!

 

 

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【感想】『鬼滅の刃 6』 吾峠 呼世晴 ”腹を切ってお詫び致します”覚悟の6巻【ネタバレ漫画レビュー】

『鬼滅の刃』6巻出ました! 

吾峠 呼世晴(ごとうげ こよはる)先生の雰囲気がすごい好きです。読み応えありますよね。6巻では鬼殺隊の最上位の"柱"が登場します。

 

鬼も敵、でも鬼である妹の禰豆子を連れている炭治郎も"柱"には十分理解されず、という苦しい状況が続きます。さらなる鍛錬の末、実力をあげる炭治郎。しかし鬼舞辻無惨ひきいる鬼たちも下弦を粛清しさらに強さを増します。ストーリーの深みが増す6巻でした。かなりオススメです!

 

冨岡義勇、柱の中では嫌われていたんだね……w

 

 

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【感想】『漱石漫談』いとうせいこう (著), 奥泉光 (著), 施川ユウキ (イラスト) これ夏目漱石先生、マジ怒りますよ……

さてみなさん、GW楽しんでいますか?

 

GWを全然楽しんでいない管理人です。下には下がいますよね。ちょっぴり安心しましたか?それでもGWは通常に比べたらやや暇ですから、ブログも書けるというものです。

 

世間では

コミティアとか、

コミティアとか、

コミティアとか、

コミティアとか、

コミティアとか、

言われているようですが……。

 

行けません。仕事で。

 

みんな、楽しんできてね(涙)。

 

 

 

ということで、

ちょっぴりぐれモードの管理人は久しぶりに漫画じゃない普通の本を紹介します。またまた夏目漱石本です。ところがイラストというかおまけ漫画がバーナード嬢の施川ユウキ先生でした。やっぱり漫画から離れられないのを痛感しました。

 

いやいやいやいや、奥泉光先生もいとうせいこう先生の本編も大変楽しいです。奥泉先生は夏目漱石の本もいっぱい書いているし、こんなに夏目漱石をディスっている本ってないです。あれ?一体これってなんの本だ……。

 

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【感想】『八雲さんは餌づけがしたい。 3巻』里見U いっぱいご飯を食べる。一緒に食べる。微妙で絶妙な16歳と28歳。【ネタバレ漫画レビュー】

『八雲さんは餌づけがしたい。』3巻出ました!

 大和くんの妹のさくらちゃんが登場します。さらに3巻では、八雲さんのキスシーン(しかも相手は大和くんじゃない!)があったり、大和くんが八雲さんに抱きついたりと誤解をまねくようなイベント目白押しですが、まあ安定の餌づけ状態に変わりありません。

 

八雲さんは未亡人で、大和くんは野球部特待生の高校1年生です。

 

16歳と28歳。

高校生と未亡人。

微妙というか絶妙。

 

 二人の年齢的にも立場的にもこれからどうなるんでしょう。まずいよね。ドキドキするけど安定の3巻でした。おすすめ!

 

 

 

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【感想】『スーパーヒロインボーイ(1)』ぱらり 不良が好きになったのは女の子向けアニメ、目指せ”大きいお友達” !【ネタバレ漫画レビュー】

いやあ、笑わせてもらいました! 『スーパーヒロインボーイ』1巻は最高!!

 

俗に言う”大きいお友達” の漫画です。女の子向けのアニメや漫画が好きな大人のことを”大きいお友達”と言いますが、不良の高校生が「アリス少女隊☆シャイニーハート」という少女向けアニメにどっぷりはまって”大きいお友達”になっていくお話です。

 

とにかく不良の大石くんが 「アリス少女隊☆シャイニーハート」にはまりまくります。それなのに自分でははまったことを認めたくない。グッズは欲しい!映画は見たい!!イベントに行きたい!!!でも、素直になれない。つねに自分に言い訳しながら参加します。こころの葛藤を経て、同じような”大きいお友達”である先生や、妹に幼女先輩がいる南条くんと不本意ながら交流を深めていきますw

 

”大きいお友達”の素質がある人でなくても普通にアニメや漫画が好きなら十分楽しめる作品だと思います。かなりニッチなニーズだと思いますが、興味がある人にはめちゃくちゃオススメです。

 

 

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【感想】『あげくの果てのカノン(3)』米代恭 きっとこの恋は実らない。だけど、どうにもできないほど好き……。【ネタバレ漫画レビュー】

『あげくの果てのカノン』3巻出ました!

超話題作で、かなりすごい作品です。SFで、しかも不倫もので、なんだかトンデモナイお話になってきました。 

 

北海道への不倫逃避行の末、二人は一体どうなるのでしょう?戦い、負傷してどんどん変化していく宗介、ストーカーのように宗介を好きなかのんちゃん、かのんちゃんが好きな弟のヒロくん、そして宗介の妻である初穂。 4人の恋愛感情と思惑が入り乱れて目が離せません。めちゃくちゃにオススメです!

 

 

超話題作! 1集、発売直後に緊急重版、4刷りめ! 異色のSF・ラブスト-リー!


日常は崩れゆく。
世界は悪化の一途。
恋心はまっすぐに、狂ったまま、重さを増していく。


この世界を救うヒーロー境と、彼に8年間片想いをよせる高月(こうづき)。
ふたりは
この“不道徳な恋”を誰も知ることのない北海道へと
エスケープするが…
不倫地獄のループを断ち切るため、妻は…!?

世界の緊迫と、個人の切実さが
はじけ飛ぶ
大注目、不倫SF、第三集!

 

以下、ネタバレ有りです。

 

 

ゼリーと呼ばれる生命体が人間に襲ってくる世界。東京はゼリー襲来以降、ずっと雨が降りっぱなしです。SLC(異星生物対策委員会)がゼリーとの戦闘を行っています。

 

境宗介はSLC特務隊員で、ゼリーとの戦闘を行っています。一般市民にも大人気でヒーロー的な存在です。SLC特務隊員は傷ついた体をゼリーで修繕しています。決して死にませんが、修繕するたびに肉体と一緒に記憶や人格も変わっていきます。

 

高月かのんは境宗介のことが高校生の頃から好きで、卒業後は宗介のファンを超えてストーカーのようになってしまっています。宗介の行動を読みまくって現れそうなケーキ屋さんでアルバイトをはじます。そして8年ぶりにかのんちゃんは宗介に再開します。マジキチですね。

 

  

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かのんちゃんは他の人が見たらドン引きするぐらい宗介のことが好き。ストーカーとかマニアな感じです。8年ぶりに宗介と再開して、その上で会話もできてかのんちゃんは有頂天になります。

 

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宗介は戦って傷つくたびに修繕を行います。修繕は敵であるゼリーの力を使っているようです。肉体を修繕するたび記憶や人格が少しずつ変わっていきます。幸せな夫婦生活を送っているように思えた宗介はかのんちゃんにアプローチしていきます。

 

そしてSLCで宗介とカノンはデートします。しかしその時にSLCで実験で使っているはずのゼリーが脱走して宗介はとんでもない傷を負います。かのんちゃんは宗介が生きていることを知って、喜びます。たとえどれほど宗介が変わろうとも。

 

 

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「……俺は、姉ちゃんが好き。」

 

宗介と連絡が取れなくなったかのんちゃんは落ち込みます。弟のヒロくんはそんな姉のかのんに告白します。てもヒロくんの心はかのんちゃんには届きません。

 

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宗介の妻である初穂はSLC研究員であり、宗介のためにすばらしい業績をあげます。まわりには理想のカップルだと思われています。しかし、内面では宗介がどんどん昔と変わり、かのんに心を奪われていることに我慢できません。

 

かのんに直接会って釘をさします。あげくに宗介の心を試すようなことをします。まあ、わざわざ好きな相手のところに行くように仕向けて、それで自分への愛を確かめるって恋愛としては悪い作戦だよね。

 

初穂はやっぱりプライドが高いのか、変わり続ける宗介を受け入れられないのか、なかなか素直になれません。2回SLCのゼリーが脱走して大変な被害がでたのも初穂が宗介を呼び戻すため。初穂も全然まわりの迷惑を考えてません。

 

 

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「もう……

全部捨てて逃げちゃおうか。」

 

宗介はかのんちゃんと逃避行します。仕事もSLCも妻も全て捨ててふるさとである北海道へ逃げます。

 

 

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「不倫旅行中ですか?」

 

 

→はい正解!

北海道でかのんちゃんは宗介のおさななじみにずばっ、とつっこまれます。

 

でも二人が何かをする前にゼリーの脱走があり、宗介はすぐにSLCに呼び戻されます。二人はすべてをすてて北海道に来たつもりでいても、実際はSLCに行動を全部把握されていたのです。

 

かのんちゃんは自分の宗介に対する恋愛感情が、まわりの全てを壊していることにようやく気付きます。でも、どこにも出口は見えません。

 

 

 

 

というドロ沼の人間関係。この作品はSFの設定ではありますが、かなり人間関係に深い作品です。

高月かのん ⇔ 境宗介: 不倫

高月ヒロ ⇒ 高月かのん: 姉弟関係(血縁なし)

境初穂 ⇒ 境宗介: 夫婦だけど一方通行

そして境宗介がSLC特務隊員で、修繕でどんどん記憶が消え、人格が変わります。 

 

 

 

この作品が読者に問いかけていることって、何でしょう?

 

人が変化すること、自分って一体なんだ?

ずっと変わらずに好きでいることってなんだ?

 

宗介の人格は変わります。でも、それって普通の人でもそうですよね。宗介ほどではないにしろ、経験や成長で振る舞い方や好き嫌い、仕草が年を経るごとに変わるっていっぱいありますよね。

 

じゃあ、どこからどこまでが自分?昔の自分と今の自分は同じなのか別なのか?昔、自分のことを好きになってくれた相手は今も自分のことを好き?人を好きになるってどういうことなんでしょう?

 

そして宗介はゼリーと合体している人間です。どんなに傷ついても修繕できます。腕が切れても、たとえ頭が切れても、生き続けて修繕することができます。でも、それって本当に人間といえるのでしょうか。

 

自己同一性とかアイデンティティって言ってもいいと思いますが、 現代のように異常に変化の早い社会では人のアイデンティティって案外もろいものなのかもしれません。社会も人も変わり続け、適応していくことを求めます。自分たちはどんどん新しいことを取り入れていきます。適応できなければ社会的な価値は下がります。しかし適応することで、自分は自分として変わらない部分を保っていられるのでしょうか?

 

 

登場人物のそれぞれの人間関係について考えてみました。 

 

高月かのん ⇔ 境宗介:不倫

普通なら、かのんちゃんのストーカー行動を宗介は受け入れられません。でも肉体的にも精神的にも、どんどん変化している宗介にとっては高校の頃から8年間も変わらず好きでいてくれたかのんちゃんは、基準点のような存在です。宗介にとって、かのんちゃんはたとえストーカーであっても、灯台のような人なのです。宗介はかのんちゃんに対して「希望をもってしまう」と思っています。でも不倫関係なので倫理的には許されません。

 

 

高月ヒロ ⇒ 高月かのん:姉弟関係(血縁なし)

ある意味一番まともな恋愛関係かもしれません。実際はヒロくんとかのんちゃんとの間に血縁関係はありません。でも、生理的には一番気持ち悪い。なぜなら、普通は家族として一緒に育ったら恋愛感情は生まれないはずです。

 

多分ヒロくんの、かのんちゃんに対する恋愛感情はずっと前から変わっていないはずです。かのんちゃんが宗介に対する恋愛感情を変えないのと同じ。二人は平行線でいつまでたってもこの恋は実りません。ちなみにかのんちゃんはヒロくんのこと「先輩(宗介)以外の人に好かれたところで、なんの意味もない」 と、かなり無関心状態です。やっぱり、ヒロくんはかわいそう。

 

 

境初穂 ⇒ 境宗介:夫婦

夫婦です。宗介は冷めきっていると言っていいかもしれません。初穂は昔の宗介が好き。どんどん変わる宗介を食い止めるために、初穂は研究に没頭します。そして宗介に近づくかのんちゃんを激しく拒絶します。ある意味、一番ありふれた夫婦の形で、一番わかりやすいキャラクターです。既婚ですから法律的には一番強い。でも夫婦関係がすでに壊れてしまっていることを本人が一番認めたくないのです。

 

しかも初穂は自分の方に向かせるためにゼリーを使います。暴れるゼリーをおさえらえるのは宗介を含む少数の特務隊だけ。そして毎回、宗介は傷を負い修繕され、変化していきます。毎夜、腹を引き裂かれてもすぐ戻ってしまうプロメテウスのように宗介は死ねません。初穂は結果的に自分で宗介がどんどん変化するようにしてしまいます。

 

みんな、どの方向にも救いがない。

 

不倫で、家族で、冷めきった夫婦。なのに恋愛感情だけが止まらない。

物語は出口がない方向に向かってどんどん進んでいきます。好きって気持ちが全ての障害を乗り越えることになるのでしょうか。あるいはバッドエンドへ一直線なんでしょうか。いまの段階ではわかりません。

 

結局、みんなドロドロの恋愛って好きだよね。かなりハートつかまれる作品だと思います。激しくオススメの作品です。

 

 

<試し読み>

spi-net.jp

 

 

4巻感想書いています。よろしくお願いいたします。

kaigyou-turezure.hatenablog.jp

 

完結5巻の感想書いています。

kaigyou-turezure.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

 

 

【感想】『のぼる小寺さん(4)<完>』珈琲 ついに完結!まっすぐ一生懸命な小寺さんがとても素敵【漫画レビュー】

『のぼる小寺さん』完結しました。

とってもいい作品でした。1巻表紙で制服姿で壁登っている姿が印象的です。小寺さんは金髪だけど、とても頑張り屋さんで裏表がありません。

 

小寺さん、いい子だ!

 

小寺さんクライミングを愛する感じが読者に伝わってきます。小寺さんが一生懸命にチャレンジする姿に思わず応援したくなっちゃいます。

 

4巻で完結してしまったのが残念な作品ですが、最後もびっくりです。エピローグでそこまで飛ぶか!という感じでオチがつきます。髪の毛長くなっていたし。かなりオススメの作品です!珈琲先生、楽しかったです。お疲れ様でした!! 

 

 

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【感想】『早乙女選手、ひたかくす(2)』水口尚樹 ”うっす”でラブがコメるなんて!【ネタバレ漫画レビュー】

腹筋女子の時代が来た!

1巻が爆売れして全国で品切れになったという『早乙女選手、ひたかくす』の2巻が出ました。これがまたラブがコメてるんだな!すごいおすすめです!!

 

早乙女さんは女子ボクシング部のエースで、語尾が……っす、うっす、で終わる体育会系筋肉バカ。ボクシングも勉強もすごい優秀なのに恋愛だけは不器用。語尾が……っす、の女の子が主人公でラブがコメるってみたことないです!!

 

早乙女選手、ひたかくす(2) (ビッグコミックス)

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【感想】『空電ノイズの姫君(1) 』冬目 景 君からあふれ出る音を聞いてみたい【ネタバレ漫画レビュー】

冬目景先生の新連載 『空電ノイズの姫君』が出ましたね!この作品、めちゃめちゃよかったです!管理人はもともと冬目景先生の作品が好きですからバイアスかかりまくってますけど、それを抜きにしてもとてもいい作品です。

 

普通の女の子だけどギターがめちゃくちゃ上手い磨音と、ミステリアスな転校生の美少女、夜祈子の女子ダブル主人公です。ふたりとも自分の未来がどっちの方向にあるかわからない。

 

迷いながら手探りで進んでいく冬目景先生の登場人物の雰囲気がとても好きです。いままでの冬目景作品を知らない人でもここから入るといいかも。すごいオススメです!

 

 

 

 

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支倉夜祈子(はせくらよきこ)

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夜祈子は転校生で、家庭的に色々ありそう。歌がすごく上手いけど、それを知っているのはマオちゃんだけ。古い団地に一人で暮らして古いCDやラジカセを持っています。どうやらバーでのお仕事もちょっとやっているらしいです。

 

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駅で夜祈子に突然起こったフラッシュバック。血まみれ女性の腕とぬいぐるみ。床に飛び散る血痕。夜祈子に一体何が起きたのでしょう?

 

自分が美人なことをある程度自覚はしているだろうけど、周りに注目されてしまう自分自身をいまひとつ上手く扱いきれていない感じです。

 

夜祈子はネズミのホルマリン漬けとか剥製とかも持っています。壊れている部分もあって不安定な感じです。

 

 

保坂磨音(ほさかまお)

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マオちゃんはパパがギタリスト。2、3歳からギターを弾いていたサラブレットだけど、学校では普通の女の子。天然パーマで学校では髪をしばっていますが、ギターを弾く時は髪をほどきます。

 

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自分でギターアレンジした曲を持っていきます。ギターを弾いている上のと同じ人とは思えませんよね。

 

 

高瀬士(たかせつかさ)

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スリーピースのバンド、アルタゴ のベース担当がツカサ。

人との距離感を取るのが下手な天然タイプ。作詞作曲をします。弟でギターだった知明(チアキ)が自動車事故で急死して、代わりのギターを探しています。

 

ツカサはマオちゃんをアルタゴ のメンバーにしたいけど、口説き文句がまるでプロポーズですね!大学生が高校2年の女の子にせまりまくってます。

 

 

日野君&マオパパ

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ドラムの日野君は常識人。バンドのまとめ役。まじめでツカサは日野君がいないとまともな日常生活を送れない感じ。

 

マオちゃんパパは日野君に中学の頃のマオちゃんのギターの録音を聞かせます。マオちゃんにギター英才教育をしてしまったらしい。中学でピンクフロイドのどれ完コピしたんだろう?気になりすぎる。

 

 

ということで、冬目景先生の作品でバンド系がくるとは思いませんでした。冬目景先生の作品はどちらかというと雰囲気あふれる無音の印象でした。でもこの作品は冬目景作品だけどちゃんロックロックしていて、かなり感動しました。なにより昔の音楽が好きなんだって感じがあふれ出ていていいですよね。

 

 

 

ちなみに冬目景先生って女性だって知っていた?

”3大びっくり女性漫画家”の一人だと自分では思っています。他に女性で荒川弘先生(「鋼の錬金術師」「銀の匙」)は有名だとしても、久保ミツロウ先生(「モテキ」「アゲイン!! 」)とか中村光先生(「聖☆おにいさん」「荒川アンダーザブリッジ」)は知ってびっくりしましたよ。「結界師」の田辺イエロウ先生とか「皇国の守護者」や「シュトヘル」の伊藤悠先生が女性だと知った時はかなり驚きました!

 

空電ノイズのあとがきを男性だと思って読むのと、女性だと思って読むのとじゃ雰囲気違うと思いません?女性の冬目景先生がギターいじって、美大受験でギターやめて。ずっと離れていたけど、最近またギター漫画描き始めるとか、いいですね。

 

 

1巻ではまだ話が動き出したばかりだけど、この作品は光があるよね。

マオちゃんと夜祈子がツカサたちと一緒にバンドを組んでメジャーデビュー、とかが現段階では目標になるのでしょうか。冬目景先生の独特の雰囲気の中で、キャラクターみんな頑張って欲しいと思います。

 

ロックが好きな人、冬目景先生の作品が好きな人はもちろん買いです。あと冬目景先生の絵が好きって人もぜひ手にとって欲しい作品ですね。オススメです!!

 

 

 

 

【感想】『ぼくの姫島くん』成平こうじろう 胸がキュンとしたら性格最悪の女装男子でした【ネタバレ漫画レビュー】

『ぼくの姫島くん』でました!この作品、とってもいいですね!!

学校一の美少女、姫島さんはじつは性格最悪の女装男子でした。偶然それを知ってしまったメガネ系男子の古賀くんは姫島さんに振り回されてしまいます。

 

成平こうじろう先生の絵がとってもいいですね。すごい好きです。もしかして、 ためこう先生ですか!?この路線でもマジで行って欲しいです。

 

第1話が2013年ですから、とても時間をかけてできた作品です。めちゃくちゃ気になっていましたので予約して実本買いました。手元に届いて感無量!!現在、売り切れ続出のようです。すごいオススメの一冊です。

 

 

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【感想】グレイプニル(3) 武田すん 女子が男子の身体の中に入って戦うってエロくね?【ネタバレ漫画レビュー】

武田すん先生の『グレイプニル』3巻出ました!

1、2巻の謎がさらに謎をよびます。ドライブ感があって読ませます。この作品好きです。なにより武田すん先生の絵がエッチです。ものすごい色気がありますよね。

 

紹介文ではラブコメ&バトル、って書いてますけど、実際はもっと切実な生き残りをかけた異能バトルとエロティシズムな感じです。決してラッキースケベではなく、死と隣り合わせの命をかけたバトルにサスペンスが混じります。いよいよ3巻では大きく話が動いてきました。かなりオススメ!

 

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【マジキチ】【危険な読書】大学新入生、新社会人へ 院長が断言する「絶対に読んではいけない本リスト」【最低な本】【閲覧注意】

ごめんなさい。本当にごめんなさい。こんな記事を書いてしまってごめんなさい。

 

いままでの記事とは全く雰囲気が異なりますのでご注意ください。この記事はエロ・グロ・ナンセンスです。特に精神的に安定していない方には絶対にオススメいたしません。

 

 

人生に無駄なんてない、とはよく言われます。でもわざわざ自分から地雷原に入ったり、精神破壊されるところに行こうなんて思いませんよね。この記事はまさに無駄になるかもしれませんし、トラウマを作ってしまうかもしれません。

 

「毒書」とか「読んではいけない」というのはありますが、実際に見てみると毒っ気はあるけど人生に役立つよねっていう本の紹介ですよね。本当にヤバくて「なんでこんな本が存在するのか?」という存在意義すら疑われるような本はなかなか紹介されていません。ここの記事にあるのはそういうヤバい本ばかりです。

 

私自身、どの本も心をえぐられて傷だらけになりながら読んだ本ばかりです。だから絶対に気軽になんて読まないでください。本当に読まないでください。仮にみなさんが読んで心傷ついても責任持てません。

 

ここにある本は若い頃にしか読めない本かもしれません。大変な精神的侵襲を受ける可能性高いです。読むことだけでも大変な努力を要します。そのうえ、最期まで読破できる確率は極端に低いと思います。

 

逆に若い頃に読むと、冗談抜きでほんとうに人生が曲がるかもしれません。怖いもの見たさでちょっかい出すぐらいならここで閉じてください。その方がお互いに幸せです。

 

ごめんなさいとしか言いようがありません。本当にごめんなさい。できれば、ここで引き返してください。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これ以降の閲覧は

完全自己責任でお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

では、リストを始めます。

以下のリストでは絶版などを多数含みます。入手困難な作品もありますがご了承ください。

 

また所有すること自体、家族や知り合いと問題を起こす可能性が十分ありますのでご購入はご検討をしたうえでお願いいたします。

 

 

 

 

 

心ならずも死体となる人の何割かは殺人の被害者として死体になる。死体のある光景を毎日目撃し続けたカリフォルニアの殺人捜査刑事が個人観賞用に収集した膨大な「死体のある風景」のスクラップを残して死んだ。衝撃の殺害死体写真集。 

生も死もリアルな現実。あまりにマテリアルな死という状態を受け入れられますか。 

 

 

 

人間の卑劣さと高潔さを徹底して描き出す

2007年8月24日、名古屋市内に在住の31歳の女性会社員、磯谷利恵さんが帰宅途中に男三人に拉致されて殺害され、岐阜県の山中に捨てられるという事件が起きた。犯人の一人が直後に警察に電話をかけて自首し、女性の遺体が発見されたことで事件が発覚した。

後に「名古屋闇サイト殺人事件」と名付けられたこの事件の犯人たちは、犯罪を行う仲間を募集するインターネットサイト「闇の職業安定所」という掲示板を通じて知り合い犯行に及んだ。事件は仲間を募る書き込みをしてから8日後、顔を合わせてから3日後に起こった。

事件があまりにも残虐で無計画なものだっただけに、マスコミは大きく報道した。「闇サイト」の存在が明るみに出た頃で注目度も大きかった。実際、私もこの事件はよく覚えている。顔も見たことがない、縁もゆかりもない男たちが、金品強奪の目的のため一人で歩いている若い女性をターゲットにした、という恐怖と怒り。屈強の男三人にかかったら、女一人を誘拐するのにわずか1、2分しかかからないのだ。

幼いころに父親を亡くし、母一人子一人で生きてきた31歳の女性の一生を、著者の大崎善生は丁寧に書きとっていく。高校時代、母が教師に「どうやったら、あんな素晴らしい娘さんに育つのですか?」と問われるほどの娘について、母は丹念に語る。大崎は平易な言葉で淡々と綴っていく。事実は事実として、母の思いは思いとして。伯母、恋人、趣味の囲碁の仲間、高校時代の親友たちが見た利恵さんは普通の女性だ。そんな人が殺されたことを受け入れられなかっただろう。その上、一人を殺しただけでは死刑判決が出ないという事実も彼らを驚かせる。司法とはそういうものだと言えるのは、当事者ではないからだ。

40回もハンマーで殴られながら最後まで生きることを望み、犯人を説得しようとした利恵さん。だが最後の最後、命を諦めてもある物を守り抜き、一つの謎を残した。解いたのは5歳年下の恋人だ。彼に託した思いは報われた。

嗚咽をこらえ読むのを止め、何度窓から外を見たことだろう。なぜ何の罪もない女性が嬲り殺しにあったのか、どうしてこの女性は最後まで生きることを諦めなかったのか。人間とはどこまで卑劣で凶悪になれるのか。逆にどこまで気高くプライド高く戦うことができるのか。本書は余すことなく描いていく。私たちは、この事件をきちんと記憶しておかなければならない。それが磯谷利恵という女性が生きた証なのだから。

評者:東 えりか

(週刊文春 2017.01.23掲載)

紹介文を読んでください。この本について、私は語る言葉がありません。 ほんとうに語る言葉がありません。

 

 

「殺意は静かに舞い降りる、誰のもとにも」血族、恋人、隣人、あるいは“あなた”に。おぞましき現場でわらうその貌は、いったい誰の面なのか…。日常の中にぽっかりと口を開ける不条理。殺る側か、殺られる側か、自らが堕ちる煉獄は果たしてどちらの絶望か―。気付かぬうちに誰もが鬼と化す恐怖。日常を蝕む業。人間の奥深き本質に迫るノンフィクション集。 

人間の形をした別のものとか、そうでも思わないとおかしくなりそうです。内容を思い出しただけで吐きそう。

 

 

 

SCENE―屍体写真集 戦慄の虐殺現場百態

 

眼を覆う惨劇、生々しい殺人現場を完全ドキュメント、稀有の屍体写真集、遂に発刊。破壊・暴行・略奪・殺人/犯罪の最前線を世界にスクープ、その生々しい映像は、我々に何を提起するのか。 

ノーコメント。 

 

 

 

伝説の奇才・蜈蚣Melibe(むかでめりべ)が長き沈黙を破る、
異形のエロティック・メルヘン。
ヒトを遺伝子改造して創られた人工生物=“有機人形(オルガドール)”が存在する未来、慰安用から軍事用まであらゆる日常で利用された彼らが奏でる異端の叙事詩。これは21世紀の『家畜人ヤプー』か、 はたまた『ブレードランナー』か…?
押見修造も激賞!V
「蜈蚣Melibe漫画は、思春期の抑圧された僕を解放してくれた。
全部やっちゃってもいいんだよ、と。
それはとても優しい救いだった。
再びこの世界に浸れることが幸せです」

マジキチ。蜈蚣Melibe先生の「バージェスの乙女たち」は昔の作品ですが、これよりさらにゆがんでいます。

 

 

 

 

 ■ C・G・ユングの非公開の書がついに公刊。
16年余りの長きにわたり、ユングが私的な日記として自ら手書きで緻密に書き綴った『赤の書』。そこには、その後のユング思想の中核となるものがすべて記されていた。しかし、さまざまな理由から『赤の書』は黒いトランクに入れられ、スイスのとある銀行の金庫の中で半世紀近くのあいだ眠りつづけることになったのである。その伝説の書物が、2009年10月、ようやく日の目を見ることになった。
細かな部分まで丁寧に描き込まれた大小さまざまな極彩色の美しい絵の数々、綿密な構成のもとに、ページぎりぎりまでびっしりと書かれたカリグラフィーの文字。さながら「ケルズの書」のような聖書の豪華装飾写本を思わせるこの書を、現物と同じ大きさのまま、日本語訳を付してお手元にお届けします。

あの有名なユングの私的日記です。明らかにおかしいですよね。テキストのみの版もありますが、絵がないと意味がありません。 

 

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1992年5月、高層住宅の11階から飛び降り自殺し、24年の短い生涯を閉じた“カルト漫画家”山田花子。死後六年を経過した現在も“信者”とも言える熱狂的なファンを増やし続けている彼女が、死の前日まで記していた日記が存在した。テレビ、新聞、雑誌などを賑わせた「自殺直前日記」が、完全版となって登場!96年刊行版に、新たに発見された「日記」の未発表部分を追加した完全版!読者からの手紙も併せて収録。

自殺した山田花子先生の日記。読んでいたら一緒に引きずり込まれます。 

 

 

 

私たちみんな、ここにいるよ。
突然変異的異才が産み落とした、新食感ダーク・ファンタジー。

少女たちは、食べる。叫ぶ。そして抱き合う。
やっと、誰にも邪魔されずに。
もうすぐ、みんなのところに行けるーー。

太田出版WEBマガジン「ぽこぽこ」連載時から話題を呼んだ新鋭、衝撃のデビュー作。
エロティックで、少しグルメな未確認飛行寓話。
どうぞ、ごゆっくりお召し上がり下さい。

西島大介も絶賛!
「アンダーグラウンドなのにポップ。明らかに才能ある!」

なんだ、これ? 胃が痛くなって吐き気がします。

 

 

 

 

三角草。
厳しい冬を耐え抜いた後に雪を割るようにして咲く花。
閉鎖的な田舎町の中学に転校してきた少女「春花」を待っていたのは、凄惨なイジメだった。
せき止められない憎しみに、少女の心は崩壊する!!
押切蓮介初の本格「精神破壊(メンチサイド)ホラー」が、大幅加筆で「完全版」として登場。 

これ、なんでみんな平気なの?

この作品ってスゴくまずくないですか?リストの他の作品と同じぐらい精神的にやられた本です。私にとってはトラウマになった作品です。私は怖くて二度とこの本を開けられない。

 

 

 

 

本書で用いた疾患分類は、昭和53年8月に作成された、「医師国家試験出題基準選定7科目ガイドライン」に準拠しましたが、本書はそれを十分にカバーしているばかりでなく、真皮・皮下組織、筋膜疾患などの皮膚構成要素別の分類、外耳・粘膜疾患などの特殊部位の分類をも大幅にとりいれて、若干の新しい疾患群(疾患概念)も追加してあります。また新生児、老人、遺伝、心身症、全身との関係なども敢えて重複をいとわず記載されていますが、当該疾患の分類上もっとも適切と思われる章で、主な解説をしています。第6版では、我が国の皮膚科教科書では初めて図版をカラー化しました。また、カラー写真の数も321枚に大幅に増やし、該当する頁に印刷しています。 

リアルな教科書ってすごいです。特に皮膚科はヤバい。火傷した皮膚も胃が痛くなりますし、皮膚の病気もなかなかひどいです。 私はこの教科書見て、皮膚科になるのをやめました。私には無理だ……。

 

 

 

 

従来の「医事法編」を「医療事故と医療倫理」とし、最低限おさえておくべき重要語句や文言を太字で強調。必要なカラー写真は冒頭に口絵として挿入。「医師国家試験出題基準」および「コア・カリキュラム」と本文との対照表を巻末に掲載。

さらにまずい方の医学部の教科書です。法医学の教科書ですから殺人や事故などの死因や遺体の状況が一通り載ってます。写真あります。

 

 

 

 

 

1958年の夏。当時、12歳のわたし(デイヴィッド)は、隣の家に引っ越してきた美しい少女メグと出会い、一瞬にして、心を奪われる。隣家の少女に心躍らせるわたしはある日、姉妹がせっかんされている場面に出合いショックを受けるが、ただ傍観しているだけだった。ルースの虐待は日に日にひどくなり、やがてメグは地下室に監禁されさらに残酷な暴行を―――。キングが絶賛する伝説の名作! 

読めば絶対に心に傷が残る作品。しかも実話ベース。瞳孔が……。 

 

 

 

 

 

世紀末を生きる我々が最後に頼れるのは生命保険でも年金制度でもない。その気になればいつでも死ねるという安心感だ。…薬局で買えるクスリから、最も安楽に死ねる方法まで、聖書より役立つ、コトバによる自殺装置。 

有名な本です。このリストの中では一番読みやすいと思います。

 

 

 

 

内容(「BOOK」データベースより)
作家、書店員、恩師、友人、恋人…生前近しかった13人による書き下ろしコラムと雑誌「幻想文学」に掲載されたブックレビュー7篇も特別収録。
著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)
二階堂/奥歯
1977年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒。編集者、レビュアー。2003年4月26日、自らの意志でこの世を去る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) 

 

自殺した編集者の日記です。何度も自殺未遂をしており、日記にも書かれていて壮絶です。関連記事を参照してもらえましたら幸いです。

<関連記事>


 

 

 

 

内容紹介
ポーランド幻想絵画の巨匠ベクシンスキ。50~70年代の全盛期を中心に、写真、彫刻、ドローイング、CGを集成した全3巻増補版。

内容(「BOOK」データベースより)
ポーランドが生んだ孤高の天才幻想芸術家ズジスワフ・ベクシンスキ(1929‐2005)の全貌に迫る作品集成。フォルマリズム美学に貫かれた50年代の写真作品およびベクシンスキの名を一躍世界に知らしめた70年代の写実的幻想絵画を中心に構成したシリーズ第一弾。

ネットで噂されている「3回見たら死ぬ絵」。おぞましい……。 息子はウツで自殺、本人は自宅にて17箇所メッタ刺しにされて死亡している。

 

 

 

 

タクシー運転手である主人に長年仕えた一冊の道路地図帖。彼が語る、主人とその息子のおぞましい所行を端正な文体で綴り、日本推理作家協会賞を受賞した表題作。学校でいじめられ、家庭では義父の暴力に晒される少女が、絶望の果てに連続殺人鬼に救いを求める「無垢の祈り」。限りなく残酷でいて、静謐な美しさを湛える、ホラー小説史に燦然と輝く奇跡の作品集。 

だめだ、これ。表題作を立ち読みで読んでいて、気持ちが悪くなって座り込んでしまった本。

 

 

 

 

第二次大戦下、親元から疎開させられた6歳の男の子が、東欧の僻地をさまよう。ユダヤ人あるいはジプシーと見なされた少年が、その身で受け、またその目で見た、苛酷な暴力、非情な虐待、グロテスクな性的倒錯の数々―。 

新訳です。人間に色を塗られた白い鳥(ペインティッド・バード)は仲間のところにようやく逃げてきたと思ったら、仲間につつき殺されます。表紙の中央の鳥の足が人間の足になっています。そして、真ん中の白い鳥は色が塗られています。

 

私は旧訳「異端の鳥」を読んで激しく後悔しました。あまりにもひどすぎます。作者は後に自殺しています。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だめだ。この記事から離脱しないとだめだ。そう思いながら書きました。

 

具体的に記事を書くきっかけになったのは、BRUTUS(ブルータス) 2017年 1/1・1/15合併号の「危険な読書」です。とてもいい特集だと思いますが「これが危険な読書です」って言われると、これが本当に危険なの?って思ってしまいました。

 

本を読んでいる人なら、もっとまずい本が他にあるのは直感的に分かっています。本当に危険な読書って、こんなもんじゃないよね。 もっとおぞましく、ひどく危険な本が世の中には存在しています。

 

光があれば影があるように。影に追いつかれないように、より明るい光がみなさんを照らすことを祈っております。

 

ご参考になりましたら幸いです。