【感想】『のぼる小寺さん(4)<完>』珈琲 ついに完結!まっすぐ一生懸命な小寺さんがとても素敵【漫画レビュー】
『のぼる小寺さん』完結しました。
とってもいい作品でした。1巻表紙で制服姿で壁登っている姿が印象的です。小寺さんは金髪だけど、とても頑張り屋さんで裏表がありません。
小寺さん、いい子だ!
小寺さんクライミングを愛する感じが読者に伝わってきます。小寺さんが一生懸命にチャレンジする姿に思わず応援したくなっちゃいます。
4巻で完結してしまったのが残念な作品ですが、最後もびっくりです。エピローグでそこまで飛ぶか!という感じでオチがつきます。髪の毛長くなっていたし。かなりオススメの作品です!珈琲先生、楽しかったです。お疲れ様でした!!
ボルダリング部に所属する小寺さんは、いつだって壁に夢中。部の仲間と参加した大会で、決勝へ進むが、そこに強敵・迫田さんが立ちふさがる。彼女が登ればみんなが変わる。小寺さんの日常を描くボルダリングコミック、ついに感動の最終巻!
(紹介文にボルダリング部ってあるけど、作品内ではクライミング部)
以下、ネタバレあります。
中学の頃からボルダリングの大会で成績を残してきている小寺さん。高校に入ってからもクライミング部に入って頑張ります。他の人の意見に惑わされず、いつも一生懸命な小寺さんにまわりもいつしか引き込まれていきます。
クライミング部の小寺さん。”こでら”ではなく”こてら”です。いつもは学校の体育館に設置した壁で練習しています。
近藤くんは卓球部。となりのクライミング部の小寺さんが気になって気になって仕方ありません。偶然、制服のままボルダリングしている小寺さんを見つけてガン見しています。
四条くんは中学の卒業式で小寺さんに告っていますが、残念ながら玉砕します。
そして四条くんは知らずに小寺さんと同じ高校に進学することになりました。四条くんは全くクライミング未経験で、運動音痴なんですが、なんとなく流れで小寺さんと同じクライミング部に入ってしまいます。
四条くんは小寺さんに告ってますが、同じ高校で同じ部活でも変に意識しないところが小寺さんのいいところですね。
益子先輩と津田先輩は高校2年です。進学校なので3年になると部活は強制退部らしいのです。この成績は一般部門なので高校生だとなかなかだとおもいます。
四条くんは下のビギナークラスの最下位争い。小寺さんは女子部門でやはり上位につけています。
この作品でやはり一番いいのは小寺さんのひたむきさなんですが、ビギナーの四条くんのすごい成長も読み応えがあります。
ロン毛でボサい感じの四条くんが先輩や小寺さんに影響を受けてボルダリングにはまっていくのは見ていて楽しいです。小寺さんの影響で四条くんも近藤くんもやる気を出して、自分の人生を変えていきます。
ほんのちょっとの勇気とやる気で周りの目なんて変わる。だから頑張れ。
小寺さんが純粋に頑張ることが周りに伝染していきます。すねたり歪んで受け止めたりしないで素直になって頑張れ、って作者の応援が聞こえてくるような気がします。
宮路さんはエキスパート優勝している27歳男性。四条くんのことも気に入っていて、クライマーとして小寺さんにすごい刺激を受けています。しばらく大会に出ていなかった宮路さんは、小寺さんのボルダリングを見てハートに火がつきます。
小寺さんのライバル、迫田さん。つねに一撃をめざすファイティングスピリットあふれるクライマーです。でも、小寺さんは純粋にクライミングが好き。誰かと競い合うのではなく目の前の課題をクリアすることに集中しています。ことごとく意見があわない二人ですが、ほとんど単に迫田さんの一人相撲で、迫田さんが勝手に怒って勝手に納得しています。小寺さんは全然変わらずいい子です。
この作品、最後の一手です。いやぁ、なんか熱いものがこみ上げてきましたね。ぜひ作品を読んでみてほしいです。
もう一回言っておきます。
以下、ネタバレあります。
エピローグ
あれ、小寺さんの髪の毛が伸びている。しかもまさかの、
結婚オチだと!?
いやいやいやいやいやいやいやいや、びっくりしました。まじかよ。でも、それもいいかもしれません。サプライズフィニッシュ、ありがとうございます。
小寺さんは世界クラスのクライマーになっているようです。他のみんなはどうなったのでしょう?お相手は近藤くんなのかな?そうだよね。
というわけで、なんだかいろいろと楽しめた作品でした。ボルダリングってあまり知らない競技でしたがとてもいい作品でした。小寺さんも四条くんも近藤くんも一生懸命頑張る姿がとてもよかったです。
4巻完結したばかりですのでいまが読みどきです。個人的には1巻の後半、梨乃ちゃんが学校行き始める5話、6話ぐらいからぐいっと面白くなる印象です。
いい作品読めました。すごくオススメです。
<試し読み>
ご参考になりました幸いです。