【感想】『スーパーヒロインボーイ(1)』ぱらり 不良が好きになったのは女の子向けアニメ、目指せ”大きいお友達” !【ネタバレ漫画レビュー】
いやあ、笑わせてもらいました! 『スーパーヒロインボーイ』1巻は最高!!
俗に言う”大きいお友達” の漫画です。女の子向けのアニメや漫画が好きな大人のことを”大きいお友達”と言いますが、不良の高校生が「アリス少女隊☆シャイニーハート」という少女向けアニメにどっぷりはまって”大きいお友達”になっていくお話です。
とにかく不良の大石くんが 「アリス少女隊☆シャイニーハート」にはまりまくります。それなのに自分でははまったことを認めたくない。グッズは欲しい!映画は見たい!!イベントに行きたい!!!でも、素直になれない。つねに自分に言い訳しながら参加します。こころの葛藤を経て、同じような”大きいお友達”である先生や、妹に幼女先輩がいる南条くんと不本意ながら交流を深めていきますw
”大きいお友達”の素質がある人でなくても普通にアニメや漫画が好きなら十分楽しめる作品だと思います。かなりニッチなニーズだと思いますが、興味がある人にはめちゃくちゃオススメです。
高校生・大石わたるは不良である。青春の虚無に蝕まれ、暴力と反抗だけが彼に残った。授業はサボり、学内でタバコを吸い、校外では暴力さえ振るうなど、貴重な少年の日々はただただ浪費されていた…。しかしある日、彼は運命の出会いを果たす。たまたまスイッチが入ってしまったテレビの画面に映る、強く可憐な少女。それは、大人気女児向けアニメのスーパーヒロイン「アリス少女隊☆シャイニーハート」であった。最初はぼんやりと眺めていただけだったのが、懸命に闘うヒロインの姿やストーリーから目が離せなくなっていた。「俺がこんなもんにハマるわけがねぇ!クソが!」「クッソつまんなかったぜ。こんなやつら、なんとも思ってねぇし…!!」と言いながらも、頭の中は「アリス少女隊」でいっぱいになっている大石くん。テレビの向こうのヒロインが、ひとりの少年の心を動かしつつあったのだ。「このままじゃヤベェ…とにかくマジでヤベェ…」「なんとかこの状況に…決着をつけねぇと…」と自分の心に抵抗しつつも、彼は少しずつ、そして確実に女児向けアニメに惹きこまれていき……!?
COMICリュエルでの連載開始から女児向けアニメファンの熱い声援を受けていた注目作品がついに単行本化!“大きいお友達”の「あるある」がいっぱい詰まった臨場感あふれる不良少年更生コメディ!巧みなストーリー構成と、著者の女児向けアニメへの愛情をぜひ感じてください。「クソダセェ漫画だぜ。クソダサすぎるから単行本買うぜ…」
大きいお友達(おおきいおともだち)もしくは大きなお友達(おおきなおともだち、おっきなおともだち)は、本来は子供(児童)を対象とした嗜好物に夢中になる大人を指す言葉である。大友と略される。
あまり難しく考えずに、漫画やアニメにはまったことがある人なら誰でもあるあるって感じになる作品だと思います。
大石わたるは不良である
ちなみに後でわかりますが、怒られている先生も”大きいお友達” でした。
たまたま大石くんがつけたテレビでアニメを見かけます。少女向けの「アリス少女隊☆シャイニーハート」で、プリキュアみたいな感じでしょうか。大石くんは文句を垂れながらアニメに引き込まれていきます。
番組終了後、涙をこらえる大石くん。
大石くんは寝ても覚めても「アリス少女隊☆シャイニーハート」のことばかり考えています。文句を言いながら週末の放送をまた見てしまいます。「来週もまた見てね」って言われて過剰反応するし。
で、アニメは毎週見るし、再放送も見る。映画も見に行くし、イベントにも行く。付録のフィギュア全種類もコンプリートするし、アリスショップにも行く。それなのに毎回自分にも周りにもいっぱい言い訳します。
すでに幼女先輩(”大きいお友達”の反語的表現で、本来作品を楽しむはずの女の子)との話は軽く出ていますが、あまねちゃんが幼女先輩の代表としてこれから大石くんに絡んでくることは間違いない!立派な”大きいお友達”になれるかどうかの最難関です。
まあ、とにかく不良の大石くんのハマり具合がめっちゃ楽しいです。 すっかり”大きいお友達”への一歩を着実に踏み出しています。
個人的には”大きいお友達”って聞くと、このブログを思い出します。ちょうど1年ぐらい前にかなり話題になりました。
不良の大石くんも「アリス少女隊☆シャイニーハート」のことを懐かしく思う日がいつかきっと来るに違いない。その日まで”大きいお友達” へ向かって頑張るんだ、大石くん!ストライクゾーンは狭いけど、ピンと来た人には絶対にオススメの一冊です!!
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