勤務医開業つれづれ日記・3

「このマンガがすごい!2021」参加してます。あふれる”好き”を形に。マンガ感想とか書評を中心にしたブログです。

【本】2017年に感動した小説、実用本・ベスト21【2017年ランキング】

みなさん、お元気ですか?年末進行はいかがですか? 

 

2017年にもいろいろと感動した本にも出会えました。そんな本をご紹介してみたいと思います。いつもはなかなか本を紹介できませんので、2017年に出版された本で、タメになったり感動したり、みなさんに紹介したい本をピックアップしてみました! 

 

漫画は単独ですでに2017年のランキングを発表しておりますので、ぜひぜひご参考にしてください。

【ランキング】2017年おすすめ漫画・ベスト100【オススメ漫画総決算】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

読んだらわかると思いますが、かなり偏っています。2017年の読書は特別偏っている感じがします。しかし、一体何が標準的な読書なのか今ひとつ管理人も分かっておらず、逆に今まで全くおんなじペースで偏りながらここまで来てしまっています。みんなと同じ本読んでいたら同じ考えしか出なくなってしまうだろうしね。一開業医が2017年にどんな本を読んでいたのか、ご参考にしてください! 

 

 

 

 

 

 

 

 

<小説> 

夫のちんぽが入らない 

 

“夫のちんぽが入らない"衝撃の実話――彼女の生きてきたその道が物語になる。 2014年5月に開催された「文学フリマ」では、同人誌『なし水』を求める人々が異例の大行列を成し、同書は即完売。その中に収録され、大反響を呼んだのが主婦こだまの自伝『夫のちんぽが入らない』だ。 同じ大学に通う自由奔放な青年と交際を始めた18歳の「私」(こだま)。初めて体を重ねようとしたある夜、事件は起きた。彼の性器が全く入らなかったのだ。その後も二人は「入らない」一方で精神的な結びつきを強くしていき、結婚。しかし「いつか入る」という願いは叶わぬまま、「私」はさらなる悲劇の渦に飲み込まれていく……。 交際してから約20年、「入らない」女性がこれまでの自分と向き合い、ドライかつユーモア溢れる筆致で綴った“愛と堕落"の半生。“衝撃の実話"が大幅加筆修正のうえ、完全版としてついに書籍化!

 

いきなりだが、夫のちんぽが入らない。本気で言っている。交際期間も含めて二十余年、この「ちんぽが入らない」問題は、私たちをじわじわと苦しめてきた。周囲の人間に話したことはない。こんなこと軽々しく言えやしない。 何も知らない母は「結婚して何年も経つのに子供ができないのはおかしい。一度病院で診てもらいなさい。そういう夫婦は珍しくないし、恥ずかしいことじゃないんだから」と言う。けれど、私は「ちんぽが入らないのです」と嘆く夫婦をいまだかつて見たことがない。医師は私に言うのだろうか。「ちんぽが入らない? 奥さん、よくあることですよ」と。そんなことを相談するくらいなら、押し黙ったまま老いていきたい。子供もいらない。ちんぽが入らない私たちは、兄妹のように、あるいは植物のように、ひっそりと生きていくことを選んだ。(本文より抜粋) 

 

 

2017年のベストを一冊だけ上げろ、といわれたら迷うことなくこの本です。すごいですよ。ぜひ読むべきです。 

【感想】『夫のちんぽが入らない』こだま 性器の不一致。人も性器も、入れて出す、入って出ていく。それだけなのに、いつもちょっとだけ手遅れ……【ネタバレ・大人気】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

うちはリアルタイムで追いかけることができましたので、感想と書かせてもらいました。作者のこだまさんからも連絡があったりして、大変楽しかったです。 

 

【実写化&漫画化】『夫のちんぽが入らない』ついに実写化決定!漫画化も決まりました!おめでとうございます!! - 勤務医開業つれづれ日記・3

【速報】『夫のちんぽが入らない』こだま ついにアマゾン1位!天下取った!!【アマゾン制覇】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

【速報】『夫のちんぽが入らない』こだま 新聞からはなんと”広告拒否”!1週間で6万部!!みんな気になる!! - 勤務医開業つれづれ日記・3

【ちんぽ速報】『夫のちんぽが入らない』こだま 予約しました!すごいインパクトだな、これ!! - 勤務医開業つれづれ日記・3

村上春樹の新作を抑えてアマゾン一位とか信じられない偉業を達成しています。これからも実写化など多くの人に目に止まる作品になると思います。本当に素晴らしいですね。

 

こだまさん、これからも応援しています!頑張ってください!!

 

 

 

太陽と乙女 

 

デビューから14年、全エッセイを網羅した決定版! 登美彦氏はかくもぐるぐるし続けてきた! 影響を受けた本・映画から、京都や奈良のお気に入りスポット、まさかの富士登山体験談、小説の創作裏話まで、大ボリュームの全90篇。台湾の雑誌で連載された「空転小説家」や、門外不出( !?)の秘蔵日記を公開した特別書下ろしも収録。寝る前のお供にも最適な、ファン必携の一冊。 

さて、管理人には変なクセがある。マイナー状態で売れる前まではベタ褒めして、その作家がいざ売れ出すと「デビュー当初から知っているんだけど昔の方が良かったよね」といいうアレである。知ったかぶりをしたいのかもしれないし、一種の処女信仰のようなものなのかもしれない。”男は最初の恋人になりたくて、女は最後の恋人になりたい”とかそういうユーミン的発想なあれである。そう考えると夏目漱石や内田百間は熟女もいいところである。ウレウレである。

 

何が言いたいかというと、我らがモリミーもデビュー以来14年もの歳月が経ってウレウレになってきたということである。いろいろとモリミーの雑文を集めていたが雑誌関係も大量にあるし、一体どうしようかと思っていたところでこの本。まさに救世主。このままではモリミー雑誌で妻ちゃんに怒られるのは必至という感じであったが、ようやく森見関係の雑誌を束で捨てられると喜んでいる次第である。

 

アマゾンでは酷評が並ぶが、個人的には大満足である。モリミーの「夜は短し歩けよ乙女」漫画版のあとがきは大変に面白かった。漫画も面白かったけど。そして漫画の新装版が出て旧版を持っている自分はモリミーのあとがきがどうなったのかは不明だが、大変不安になった。しかしここに収録されているのを確認して大変に安堵した。この素晴らしくくだらない文書が緊急避難しているのをみてホッと胸をなでおろした次第である。

 

多分、酷評しているアマゾン読者は「美女と竹林」を未読なのだろう。こちらも大変に素晴らしい作品で、モリミーがエッセイが超苦手であることを一気に天下に知らしめた。内容は美女と竹林ではなく、あえていうなら「美女か、竹林」である。「美女」and「竹林」を期待して読んではいけない。「美女」or「竹林」である。これを楽しめる人は幸せである。

 

そして「美女と竹林」を楽しめる人は「太陽と乙女」も楽しめるであろう。ここにはやはり「太陽」and「乙女」はない。単独の「太陽」成分も「乙女」成分もない。100%ジュースと書いてあるのに成分を見たら果汁1%以下だったようなものだ。すっかりウレウレで熟女なモリミーが「太陽」and「乙女」といっても信じてはいけない。そこにはやり手婆のモリミーが「太陽と乙女」があるよ、といいながら実際に入ってみると中には四畳半と男子汁、たまに富士山があるのみである。 

 

という素晴らしい本であるので、読む人は最初からやり手婆にだまされていることを自覚するべきである。場末のキャバレーに「若い子いるよ」といわれて入ったらやり手婆しかいなくて、そしてそのババアが滅法面白いのである。そういう心のゆとりがある人にオススメ。

 

 

 

H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って 

 

『服従』『素粒子』で知られる《世界一センセーショナルな作家》、ミシェル・ウエルベックの衝撃のデビュー作、ついに邦訳! 「クトゥルフ神話」の創造者として、今日の文化に多大な影響を与え続ける怪奇作家H・P・ラヴクラフトの生涯と作品を、熱烈な偏愛を込めて語り尽くす! モダンホラーの巨匠スティーヴン・キングによる序文「ラヴクラフトの枕」も収録。 

ミシェル・ウエルベックのデビュー作です。管理人はミシェル・ウエルベックの小説が好きで、ほとんど出版されたものは読んでいます。この作品は小説ではありませんがH.P.ラヴクラフト(HPL)論です。これがまたかっとんでいます。めちゃくちゃ好きですね。そのかわりすごい読み手を選ぶかと思います。

 

ミシェル・ウエルベックのファンか、ラヴクラフトのファンなら必読書だと思います。すごいストライクゾーン狭いですが、読んだら最高です。

 

田辺剛先生の『狂気の山脈にて』でも紹介しましたが、ウエルベックの言葉の力強さったらないです。びりびり精神までしびれる感じです。

【感想】『狂気の山脈にて 4 ラヴクラフト傑作集』田辺 剛 (著) 傑作完結!ラヴクラフトの世界基準がここに【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

大人であること、それは地獄。

(『H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って』P.43より)

 

晴れやかな自殺のように物語を始めよ

(『H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って』P.73より)  

 

世界は悪臭を放つ。

(『H・P・ラヴクラフト:世界と人生に抗って』P.111より)  

 

どうです?

そしてウエルベックはHPLが人種主義者(ようは人種差別主義)であり、恐怖と夢幻劇に唯物論を叩き込んで新しいジャンルを作り上げたことを力強く書きます。みんなが無意識のうちにブレーキをかけていることを見事に書ける人はいません。

 

まあ、万人にはオススメしませんが興味がある人はハマること請け合いです。

 

 

 

読書で離婚を考えた。 

 

夫婦のかたちに正解はない。本の読み方にも正解はない。芥川賞作家の夫とホラー作家の妻の、ハラハラするやりとりを覗き見ながら、読みたい本に出会える類まれなる書! 夫婦でお互いに本を勧め合って、読書感想文を交換しあえば、いまよりもっと相互理解が進み、仲良くなるのでは――? そんな思いで始まった、芥川賞作家・円城塔とホラー作家・田辺青蛙の夫婦読書リレー。『羆嵐』『VOWやもん! 』『クジョー』『台所のおと』『黄昏流星群』などなど、妻から夫へ、夫から妻へと課題図書が指定されるたびに、なぜか雰囲気はどんどん険悪に。相手の意図をはかりかね、慣れない本に右往左往、レビューに四苦八苦。作家夫婦のコミュニケーションはなんだかちょっと変だけど、夫婦の格闘の軌跡を覗き見ながら、読みたい本も見つかる画期的な一冊。 

 

こちらはきんどうさんで出張書評を書いた作品です。ぜひこちらの書評をご参考にしてください。


この本は読んでいて楽しかったです。いや、楽しかったというか二人のドタバタを神様視点で笑う感じですね。書評を参考にしてもらえると幸いです。きんどうさん、ありがとうございました。 

 

 

 

<新書> 

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 

 

成功例の少ない「応仁の乱」で18万部。日本史研究に新たなスター誕生か 日本史上の大トピックとされていながらも、全体像を捉え難い「応仁の乱」。そんな題材を、既成史観の図式に頼ることなく、絶妙なバランス感覚で丁寧に整理した新書がヒットしている。NHK大河ドラマの歴代最低視聴率記録を長年保持していた『花の乱』(1994年)を始め、「応仁の乱」を扱ったものに成功例は少ないので、異例の現象だ。 「『応仁の乱』をテーマに選んだのは著者ご本人です。地味かもしれませんが名前を知らない日本人はおらず、そういう意味では歩留まりがよい。大ヒットはしないまでも絶対に失敗はしないテーマという認識でした。中公新書は『歴史ものに強い』というアドバンテージもありますし後は“著者力"で突破だ、と」(担当編集者の並木光晴さん) 古くは網野善彦さん、近年では磯田道史さんなど、日本史研究者には、時に、学識の確かさと読み物としての面白さを両立させるスター学者が登場する。36歳とまだ若い本書の著者は、次代の有望株だ。 「扱う題材の全体像をはっきりと理解し、その上で、読者に伝える情報を取捨選択できる。30代半ばでのこの筆力には、とても驚かされました」(並木さん) 中公新書の主な読者層は50代以上。しかし本書の売れ行きの初速はネットなどと親和性がある30代・40代が支え、そこから高年齢層に支持が広がった。これは、新たなスター誕生の瞬間かもしれない。 評者:前田 久 

これはめちゃくちゃに面白い本でした。歴史は興味はあるけど素人で、応仁の乱って学校では習ったけど一体何?というレヴェルでした。人と人がつながり混沌としていった応仁の乱の全体像がはじめてわかった気がしました。すごいオススメです。

 

 

 

<実用本> 

幸福の「資本」論 

 

作家であり、社会評論家でもある橘玲氏の集大成ともいえる内容で、初めて「ひとの幸せ」について真正面から取り組んでいます。  幸福であることを条件づけるものは、「自由」「自己表現」「共同体=絆」の3つである。  橘氏は、「幸福」は、しっかりした土台の上に設計するべしとし、その人生の「インフラストラクチャー」を前述の3つに対応させて、以下に求めます。 「金融資産(資本)」「人的資本」「社会資本」。 この3つの資本の組み合わせによって生まれる「人生の8パターン」によって、すべてのひとびとの「幸福」のカタチが説明できるとしています。社会資本(中学からの友達ネットワーク)しかない田舎のマイドルヤンキーは、「プア充」。「友だちネットワーク」から排除されるとたちまち3つとも持っていない「貧困」に陥る。金融資産がなくても、高収入を得られる職業につき、友だちや恋人がいれば、人的資本と社会資本を持っている「リア充」。人的資本と金融資産があって社会資本がないのは、「金持ち」の典型、という具合。3つの資本をすべてそろえることは難しいが、せめて2つをそろえれば「幸福」といえる状態になるのではないか。では、どうすれば2つをそろえることができるのか…、そして「幸福」になれるのか、3つの資本を解説しながらその答えを追いかけます。 

 

 

幸福になるには「金融資本」「人的資本」「社会資本」の3つがインフラになる、そしてその組み合わせで2x2x2の8通りのライフスタイルがある、ということです。自分で色々考えながら感想書いております。 

【感想】『幸福の「資本」論―――あなたの未来を決める「3つの資本」と「8つの人生パターン」』橘 玲 (著) 人は幸福製造機というブラックボックス - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

橘先生はいつも問題の抽出の仕方とモデル化がうまいと思います。この本も本当に目から鱗な一冊でした。人生の見方が変わる本です。

 

 

 

脳のパフォーマンスを最大まで引き出す 神・時間術 

 

これが、“最高の生産性”を叩き出す極意! 精神科医が明かす、「脳科学に基づく集中力の使い方」×「アメリカ仕込みの時間術」で、あなたの24時間を2倍に増やす最強メソッド! 「時間の使い方」は、あなたの「人生の使い方」だ! 

 

 

個人的には”人生は微分”だと思っているのですが(わけわからないですね)、2017年でもっとも変化率の大きかったのがこの本の影響です。 

【感想】『神・時間術』樺沢紫苑 (著) 生理学的な日内周期をもとにした1日の使い方が最強だった! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

樺沢先生の本は多分ほとんど全部読んでいるとおもますが、「ふーん」ぐらいでした。ところが、この本を読んでいままでの過去の書籍との内容がつながった感じがして、天啓を受けたようでした。

 

管理人は学生時代からずっと夜型だったんですが、この本を読んでから超朝型になりました。いまでは朝5時か遅くても6時には自然に目が覚めます。そして朝型に色々と生活をシフトするとすごい効率が上がりました!手抜きや小手先のテクニックではなく、本当に仕事が終わるの、早くなりました。

 

しかも管理人、体重6kg減ったし!

 

 朝型おそるべし……。まあ、単に年取ったから朝型になってきたのかもしれませんが、この変化は劇的でした。ぜひぜひ読んで見てください。

 

 

 

なぜあなたの発表は伝わらないのか? 

 

医系以外にも大好評 発行累計3万部を突破したベストセラーの「なぜシリーズ」待望の第3弾! 順天堂大学大学院医学研究科呼吸器外科学教授 鈴木健司氏推薦! 「「論文と発表は研究の両輪である」これはまさに言い得て妙で,私たちが肝に銘じるべき言葉です。両輪を回して,世界へ羽ばたく研究者へ,必読の書。」 何となくできているプレゼンの本当の怖さを知っていますか? 残念な発表は大きなダメージになりますが,良い発表は大きな武器になります。 惰性で発表をしていませんか? 進化の歩みを止めていませんか? 聴衆はあなたの発表に興味がありませんよ。 あなたの発表,ちゃんと伝わっていると思いますか? 発表の持つ力を最大限に活かし未来を切り拓くプレゼン術を40のQuestionに凝縮。 あらゆる場で活きる一流のプレゼン術を是非あなたのものに!  

 

幸いなことに開業してもいまだにプレゼンする機会があるのですが、世界のプレゼンテーションは進歩しています。ダメな先生のプレゼンはかなり古臭く感じます。

 

過去のプレゼンの名著はやはり”ZEN”だったと思います。いまでもこれをベースに私は組み立てています。

■プレゼン名著「プレゼンテーションZen 第2版」ガー・レイノルズ - 勤務医 開業つれづれ日記・2

 

今回の「なぜシリーズ」はプレゼンテーションです。これもなかなかいい本でした!少なくとも自分のプレゼンを見直すにはとてもいいチャンスになったと思います。今年は他にも、

 

図解 テレビに学ぶ 中学生にもわかるように伝える技術 

プレゼンは「目線」で決まる 

 

などを読みましたが、プレゼン系ではこの本がダントツで参考になりました。新人よりも、いままでプレゼンに慣れている人ほどオススメかもしれません。気づかないうちに古くなってませんか? 

 

 

 

長生きの統計学 

 

世の中には「〇〇だけ食べればいい」「〇〇をすると痩せる」など様々な健康法がありますが、科学的根拠のないものがほとんどです。 もし、間違った健康法を採用した場合、健康になるどころか、体に害を及ぼしてしまう可能性があります。 そこで本書では、ハーバードや国家機関などの統計データに基づいた、真実の健康管理術を集めました。もう間違った情報に踊らされるのはやめませんか。 

 

これは全く話題になっておりませんでしたが、大変勉強になる本です。データに基づく健康法で、理論やデータがない健康法を一蹴しています。一言で言えば、

 

コーヒー最強!

 

です。え?何をいっているのかわからない?管理人もわかりません。でもデータ的にはコーヒーをガブガブ飲んだ方がいいらしいっていうのが管理人の読後の第一印象です。もちろん、それだけではありません。

「食事編」「生活習慣編」「運編動」「メンタル編」の4つに分かれています。目次からちょっとピックアップして見ます。

 

死亡リスクを下げるなら、コーヒーは1日何杯?

 

お酒を飲む人必読!体に良い「おつまみ」とは?

 

リバウンドが少なく効果が長続きするダイエット法とは?

 

がんの予防にもっとも効果的な食品は?

 

「1日1個のりんごで医者いらず」のことわざは真実?

 

オックスフォード大学長野県民はなぜ長生きか?

 

見た目が若いと寿命も長い?

 

給料はいくらもらえれば幸福か?

 

定年後は家でのんびりする?それとも働く?

 

死亡リスクが下がる座っているときの習慣とは?

 

これが全部論文やデータできちんと説明されています。なかなか興味深いですよね。でもデータが海外のものが多いので日本の実情にあっていない部分もあります。地中海ダイエットって日本人にあうとはあまり思えないのですが……。

 

こういうデータが出るとインチキ商法が成り立たなくなります。マスコミによる印象操作もできなくなりますので、そのためにこういう”不都合な真実”な本はあまり取り上げられていないのかもしれません。 

 

 

 

うつヌケ 

 

著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック! 

漫画ですが実用本ということでご紹介。うつについて悩んでいる人だけではなく、周りがそういう人がいたり、 自分もなんとなく気になるという人にはぜひ読んでほしい本です。

【感想】『うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち』田中 圭一 が冗談抜きに本当にまじめで素晴らしい作品だった件【ネタバレ漫画レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

なによりあのちゃらんぽらんでぶっ飛んでいる田中圭一先生自身がうつとは信じられませんでした。というより、あのハイテンションな作品を見て、以前から躁うつでは?と思っていました。 

 

内容は本当に素晴らしいです。この本を読んでいろいろと気付く人も多いと思います。一人でも多くの人がこの本を手にしてもらいたくなるような本です。気になった人全員におすすめです。 

 

 

 

BIG MAGIC 

 

世界的ベストセラーを生み出した人気作家が みずからの経験をもとに解き明かす! 誰もが心の奥深くに眠らせている〈創造性〉を解き放ち 最高に充実した人生を送るための秘訣 全世界で累計1200万部を突破し、 2010年にはジュリア・ロバーツ主演で映画化もされた 代表作『食べて、祈って、恋をして』で知られる 世界的人気作家、エリザベス・ギルバート。 彼女には、長く続いた不遇の時代から変わらず 大切にしている、ある信念があると言います。 それは、「充実した人生を送りたければ、 どんなときも創造的であること」。 

人生100年の時代が到来しています。LIFE SHIFT(ライフ・シフト) とか読んだ後だと「いや、言いたいことはわかるけど、実際一体何したらいいの?」状態になると思います。そんな人はこれを読むべし。ようは「好きなことをおやりなさいよ」ということです。ただ作者は無責任なことは言わずに、自分で食べていくことが大事、その上で余暇を使いなさいといっています。

 

とにかく熱量の高い本です。ほっかほかにハートに火がつくこと間違いなしです。いい歳したおじさんがうおー!やっぱり好きなことしなくちゃダメだ!!とか叫びたくなるような本です。でもやっぱり100年間の人生、好きなことをしないで生きるにはあまりに長すぎます。「創造的であること」それが素晴らしい人生のカギを握っています。

 

 

 

新版 ストレングス・ファインダー2.0 

 

才能を隠してはならない。それは、使うためにつくられたものだ。日陰に置かれた日時計にいったい何の意味があるだろう」(ベンジャミン・フランクリン)

 

「強みの活かし方」が資質ごとにわかる。待望の新版、ついに登場! 皆さんは毎日、自分の強みを使うチャンスがあるだろうか。おそらくないだろう。多くの場合、才能は未開発のままだ。ゆりかごから職場まで、私たちは強みを伸ばすよりも欠点を直すために多くの時間を割いている。 人が才能や強みなど「その人の良いところ」を見出すには、まず、それらについて自分自身やまわりの人たちに説明できるように「言語化」する必要がある。2001年に出版し、人々が持つ「34の資質」を明らかにした『さあ、才能に目覚めよう』は国内で累計50万部のベストセラーとなり、世界中で話題となった。あなたの強みを「見える化」してくれるツール〈ストレングス・ファインダー〉を使って「トップ5の資質」を発見した人の数はいまや数百万人に及ぶ。

 

新版となる本書では、「その資質をどう使えばあなたの武器になるか」「どうすればその資質を持つ人たちを活かすことができるか」といった「強みの活かし方」にフォーカスする。34の資質ひとつひとつについて、それぞれ10項目の〈行動アイデア〉と3項目の〈人の活かし方〉を解説する。資質や才能はダイヤモンドの原石であり、それを活かしてこそ、光り輝くダイヤモンド、すなわち強みとなる。

 

進化したウェブテストのアクセスコード付き! さらには〈ストレングス・ファインダー〉も進化した。新しくなったウェブテスト〈ストレングス・ファインダー2.0〉では、結果として提供されるレポート群がよりあなたらしいものにカスタマイズされている。あなたの回答を膨大なデータベースと比較して「何があなたを際立たせているのか」を明らかにしている。本書には〈ストレングス・ファインダー2.0〉を実施するためのアクセスコードが記載されている。

 

本書は一気に読み進むこともできるが、今後何十年にもわたって、あなたの才能を開花させるための指針となるだろう。本書には、あなたの強みを活かすためのたくさんの戦略やアイデア、ヒントが詰まっている。それらを実践すれば、あなた自身を、そしてあなたのまわりの世界を見る目が永遠に変わるはずだ。  

管理人は「我が生涯に一片の悔いなし」と叫んだラオウのような人生は生きていません。どちらかというと悔いだらけです。これからどうしようか日々悩んでおります。

 

そういう反ラオウ主義というか、太宰治的な人は自分の強みを見つけましょう。やっぱり弱点を補強するより、自分の強い部分を伸ばした方がいいよね、なんておもっていたところにストレングス・ファインダーのVer2.0が登場しました。

【感想】『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』トム・ラス (著), 古屋博子 (翻訳) 追加で「完全なストレングスプロファイルの34の強み」もやりました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

記事にはテストの時に注意する点を書いてありますので、できたら上の記事読んでからトライした方がいいと思います。やっぱり自分を知るって大事ですよ。あと、古本は買ったらダメです。新しい本でないと意味がありません。 

 

 

 

マンガ 自営業の老後 

 フリーランスが、死ぬまで幸せに生きるために、 いま、できることのすべて みんなが苦手な年金や税金の話を 超絶わかりやすく体感できる実用コミックエッセイ。 老後貧困に陥らないために、そして、死ぬまで黒字でいるために何をすればいいのか。 53歳 超ずぼらイラストレーターが、専門家と先輩の力を借りて、 ギリギリセーフで老後の備えを始めます。 

これな!

本当に自営業の人は老後のこと考えておく必要があります。刹那的に生きるのはありですけど、あとあと苦労しそう。自分も開業して色々なことを考えるようになりました。自営ってプランを自分で考える余地があるのですが、逆にいうと自分で考えないとだれも考えてくれないということです。「せきをしてもひとり」的な老後を考えるとなんか胸にグッときます。 

 

開業の時に色々調べたり考えていたことがこの本にはいっぱい載っています。漫画ですので読みやすいと思いますし、2017年に出版されていて現在に即しています。開業を考えている人やすでに開業している人にはぜひぜひ読んで欲しい本です。

 

 

<全集> 

新編・日本幻想文学集成 第7巻 

 

明治・大正・昭和の四文豪の幻想--優雅の化身とあがめられる美貌の御息所と高徳の老僧の恋の物語「志賀寺上人の恋」。死後の霊とのかかわりを描く「死者の書」。妖しいラヴレターが次々と波瀾を巻き起す恐怖小説「人生恐怖図」。金魚と老作家の会話でできた超現実的な小説「蜜のあはれ」。他全31編。 

「怪奇文学大山脈」とか買った人にはぜひオススメ。そんな人レアですが、たまにはいると思うんで、そういう人がいたらこの記事読んで「ああ、ここにも変な人がいる」と安心してください。管理人は全巻持っていますから大丈夫。とくに7巻はいいですね。読み応えあります。現在刊行中で、最新8巻は夏目漱石と内田百間ほかで12月25日発売です。 

 

 

 

近現代作家集 II 

 

戦争、敗戦、占領。 混乱期の中で開花した新しい作家たちの才能。 社会と対峙する20篇。 戦地と銃後、敗戦後の混乱期を経て安定した時代が来るまで、描かれたさまざまな風俗。 (池澤夏樹) 戦中から戦後までの作品を、モダニズムの尺度から精選。

武田泰淳 汝の母を!/ 長谷川四郎 駐屯軍演芸大会/ 里見弴 いろおとこ/ 安岡章太郎 質屋の女房/ 色川武大 空襲のあと/ 坂口安吾 青鬼の褌を洗う女/ 結城昌治 終着駅(抄)/ 中野重治 五勺の酒/ 太宰治 ヴィヨンの妻/ 井上ひさし 父と暮せば/ 井伏鱒二 白毛/ 吉行淳之介 鳥獣虫魚/ 久保田万太郎 三の酉/ 安部公房 誘惑者/ 室生犀星 鮠の子/ 川端康成 片腕/ 三島由紀夫 孔雀/ 上野英信 地の底の笑い話(抄)/ 大庭みな子 青い狐

池澤夏樹先生が個人編集している全集です。特にこの巻は人気が出そう。有名どころの作家の素晴らしい作品群です。

 

全集って今ひとつ面白くないというか、それ以前にまず全集を手にしたことがないという人が多いと思いますが、この全集はとってもいいです。日頃、全集とか読んだことない人が手に取ってみるとかっこいいかもしれません。その上、日本文学にはまっちゃえるかもしれません。まあ、ハマっちゃいなさいよ!

 

 

 

世界文学大図鑑 

 

◆古今東西の「世界文学」の主な潮流を、オールカラーの図版満載でわかりやすく解説。 ◆本編で扱う100編あまりに加え、「もっと知りたい読者のために」でさらに200編を超える作品を紹介。

 

世界には私たちがまだ読んだことのない、面白そうな本がたくさんある ――沼野充義「日本語版監修にあたって」より

 

何か惹かれるものがあったら、この本を読みかけにしてもまったくかまわないから、ぜひその作品をすぐに入手して読みはじめてもらいたい。そして、その作品のおもしろさをだれかに伝えてもらいたい ――越前敏弥「訳者あとがき」より

 

『世界文学大図鑑』を推薦します。 約350ページに、古今東西の文学をめぐる情報を収める。この試みを快挙とするも暴挙とするも読み手の想像力次第。むろん「情報源」でもあるけれど、それ以上にこの本は、無数の物語を夢見るための格好のツールなのだ。 柴田元幸(翻訳家・米文学者)

 

「ことばのあとにことばがつづき、またことばがつづいて力となる」――マーガレット・アトウッドの言葉のとおり、この本は過去から未来へ、都市から辺境へ、そして「他者」から「私」へと文学がつらなっていく奇跡をていねいに解き明かしてくれる。 倉本さおり(書評家) 

 

これは本当に楽しい本です。

海外の書籍の翻訳なんですが、村上春樹をはじめとして日本の作家も紹介されています。海外小説が好きな人なら絶対に買うべきだと思います。 

【感想】「世界文学大図鑑」ジェイムズ・キャントン (著), 沼野 充義 (監修), 越前 敏弥 (翻訳) なにこの本、すごい楽しいんですけど。 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

よくこういう本だと古典の名著をいっぱい取り上げる本が多いと思いますが、これは単純に”今読んで面白い世界中の本”という基準で選んでいるような気がします。ですからこの本ならどれかを選んだからかなりの高確率で面白い本に当たる気がします。

 

この本をウキウキしながら読むって本当に幸せ……。結構、最近の書籍も紹介されています。基本的にこの作者のセンスが好きです。この本は本屋さんで一目惚れで買いました。

 

 

 

<トレー二ング>

プリズナートレーニング 

 

全米ベストセラーの筋肉トレーニング本、 スパルタ軍、ローマの剣闘士、そして世界の監獄でひそかに受け継がれてきた究極のメソッドが、ついに日本上陸! カバーイラストには、グラップラー刃牙の「ビスケット・オリバ」を起用! ジム通いはムダ、プロテインは不要! 本書が提唱する自重力トレーニングは、バーベルやマシンで一個一個の筋肉を増していくのと違い、自らの体重を利用するから、体に無理がなく、本当の強さが身に付く。 短時間で自宅でも、公園でも、どこでもできるのに、圧倒的強さが手に入る。 まさに筋トレの王道、永遠のバイブル。 著者ポール・ウェイドは、凶悪犯を収監する監獄を渡り歩いてきた本物のプリズナー(囚人)。 伝説的強さを誇る恐ろしい受刑者たちや、膨大な書物からトレーニング・テクニックを学び、プログラム化。 アメリカの監獄で“コーチ"と言えば、ポール・ウェイドを指す。  

これはすごい!

私はこの本が出るまではブクブクでした。でもこの本を読んで感動して、さらに『神・時間術』で生活習慣を朝型に変えてトレーニングを毎日20分だけするようにしたら半年で体重6kgも減りました。 

 

自重トレーニングの最高峰だと思います。体のメインの動作を6つに分け、それぞれきちんとした目標があって、目標に向かって段階的に10のステップがあります。素晴らしいですよね。たとえ2、3年かかったとしても最終目標にたどり着くならそこを目指すことができます。

 

管理人はなぜかウエイトトレーニングがあまり好きではありません。学生の時に空手をやっていましたが、そのころから器具を使ったトレーニングが苦手でした。自重トレーニングが好きな方なら絶対に読んだ方がいい本です。

 

注意点があります。後ろにあるパート3のチャプター11、特にP.296の「馬鹿げたやり方」という章は最初に読んでおくべきです。この本の自分ができる好きな段階からやるのではなく、時間がかかってもちゃんとステップ1からやっていくべきだ、ということを書いています。無理して形を崩すとはずみを使ってやったり、実際は筋肉ができていないために悪いクセがつきます。自重トレーニングは、じっくりゆっくりはずみをつけずに効かせる感じです。

 

私はこの本で人生が変わったと思います!!

 

 

 

(参考図書)

 

この2冊はなかなかいい本です。バリエーションを考えたり、他の動きを参考にするには本当にいい本だと思います。

 

でも、プリズナートレーニングにはおよびません。この本を見ながら適当に筋トレをしていただけなので、プリズナートレーニングのように体系だってもいなし、最終目標もありませんでした。 足をいすに上げた腕立て伏せを結構やっていたのですが、プリズナートレーニングでは”無駄”っていきなり書かれていました。それより倒立懸垂しろってことらしいです。自分的にもその解説を読んだら納得でした。

 

 

 

筋トレビジネスエリートがやっている最強の食べ方 

 

腹がへこんで仕事も人間関係もいっきに好転する!人生が変わる食事管理法 体型管理は食事が9割! どれだけいい運動も、どれだけすばらしい筋トレも、悪い食事は絶対に倒せない――。 Twitterフォロワー数18万人!大人気マッチョ社長、Testosteroneがアメリカでは「常識」となっている信頼の食事法、マクロ管理法についてわかりやすくまとめた1冊。 既存のダイエットや食事法の間違いを暴きながら、要するに何をどれだけ食べればいいかが超シンプルにわかる! 

 改めて人間の体はインとアウトの差でできていることがわかる本。インが増えれば体重は増えるし、アウトが増えれば体重は減る。必要な三大栄養素をどのように目的に合わせて摂取するか、という極論は極めてシンプルなお話。

 

でも星の数ほどダイエット方法があり、その多くはまちがっているが宣伝広告でお金も使われているためにマスコミからは正しい方法が伝わってきません。さらには多くの人の食生活が異なるために、唯一の答えが出ません。しかし、マクロ管理法はやはり絶対的に正しいことがわかります。なぜなら数学だから。インとアウトを計算して、基礎代謝を計算して、必要な三大栄養素を計算するからです。

 

ただ管理人は前著の感想で書いたように、あまりウエイトトレーニングが好きではありません。武道系の人はどちらかというとそういった傾向があるかもしれません。器具でトレーニングするより自重トレーニングが中心です。ですから所々違和感があることは事実ですが、基本的に素晴らしい本です。トレーニングをする人はぜひ読んでおいた方がいいと思います。

 

 

 

<数学> 

一般相対性理論を一歩一歩数式で理解する 

 

いわゆる相対性理論にはアタマに「特殊」と「一般」とつくものがあります。「一般」というのは簡単に言うと、どのような条件でも成り立つ理論という意味であり、「特殊」な状況を切り取った理論より、はるかに複雑で難解なものになります。いまからおよそ100年前、アインシュタインはこの「一般相対性理論」を導きました。これは表面的な概念だけで語れるようなものではありません。それを表現する言語は「数式」以外にないのです。本書は、相対性理論を理解するのに必要な知識を獲得するところから始まり、はじめから一歩一歩着実に、「一般相対性理論」を数式で理解できるよう、徹底的に詳しく解説していきます。 

 

一般相対性理論、誰もが聞く言葉でありながらだれもほとんど正確な意味を知りません。その理解のための本です。この本はいまでも楽しみながら理解しようとしているので未読というか、読書中です。本当にいい作品だと思いますが十分にはまだ理解できていません。ベクトル解析とテンソル解析がかなり早い段階で書かれているのが特徴で親切ですね。テンソルと共変微分がキーポイントですから。

 

(参考書籍) 

相対性理論をきちんとやろうと思った人はこちらの本もおすすめです。いつか2冊を見比べて統合して勉強して見たいです。『趣味で相対論』は文章が多く、考え方がわかりやすいし読み物としてはこちらの方がいいと思います。ただし本書も啓蒙書ではありませんので数式と向かい合うタイプの人にオススメです。

 

 

巨大数論 第2版 

巨大数論 第2版 オンデマンド (ペーパーバック) – 2017/7/3 フィッシュ (著) 

 

ただひたすら、大きな数について考える本。 巨大数を作ってその大きさを評価するための巨大数論(グーゴロジー)の解説書。 

巨大数って、すごい好き。

なんか言っている意味わからないですよね。自分もわかりません。世間ではデカきゃいいってもんじゃないだろ、とはいいますが、そんなことすら洗い流してしまうようなデカさです。無意味で暴力的。数そのものよりも数を作り出す加速装置の爆発力を競い合っているような世界です。

 

ようは、数学的に無駄にすごい。

 

 

 

(参考マンガ) 

 

このマンガはすごいです。

 

世界初の巨大数マンガ

 

です。っていうか最初で最後かもしれません。ある意味めちゃくちゃですが、巨大数自体がめちゃくちゃなので、ちょどいいめちゃくちゃです。ナイスめちゃくちゃ。

【発売直前】『寿司 虚空編』小林銅蟲 (著) 落ち着け、巨大数を数えて落ち着くんだ→無理 ついに8月10日発売! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

マスペディア 1000 

 

“世にも美しい事典”と評判の サイエンスペディア(第50回造本装幀コンクール経済産業大臣賞受賞)に 姉妹編の数学版が登場!  

 

数学を10のカテゴリーに大きく分け、最重要キーワードを1000個選び、それぞれを簡潔に紹介したおしゃれな数学事典です。  それぞれのキーワードは五十音順ではなく、数学のサブカテゴリー(幾何学、代数学、解析学……)ごとに並べられています。気になるキーワードを調べるのに使うのはもちろんですが、サブカテゴリーに含まれるキーワードを一気に読むという楽しみ方もおすすめです。そうすることで、気になるサブカテゴリーの全体像が浮かび上がってくるからです。  事典としての機能とポピュラーサイエンスのように読めるとっかかりやすさを融合させた本書は、事典としてはもちろん、想像力を刺激する数学エッセイとしても楽しむことができるのものです。  

これが2016年出版の本です。でもさ、2016年12月23日発売だからほとんど2017年でしょ?ってことでここでご紹介。ごめん、言い訳です。単にこの本が好きなだけ。そうでないと時空の狭間で紹介できないかわいそうな本です。 

 

この本キレイです。単純にそこが好き。『カラー図解 数学事典』も好きで使っていますが、こちらの方がかっこいいです。それぞれが短編小説みたいで(うーん、ちがうかも) 読んでいて楽しいです。

 

 

 

まとめ 

 

以上、2017年に読んだ素晴らしい本21冊でした!

 

自分は結構読書すると影響される方で、今年もいろいろと精神的に揺さぶられることが多い年でした。生活のリズムもガラッと変わって朝型になりましたし、筋トレも始めました。 

 

本一般については、2017年は意外と前の小説を読んでいました。麻薬でぶっ飛んでいるアンナ・カヴァンの「氷」はツッコミどころ満載でしたが、2015年刊行でしたので涙を飲んで割愛。麻薬つながりでクロウリーの「麻薬常用者の日記」がようやく新版がでたので紹介しようかと思いましたが、医師としてウキウキ紹介するにはあまりにあまりな内容なのでここで紹介するにとどめておきます。あのギーガーの旧版は手にするだけでなんか悪いことしているようなおぞましい雰囲気ありました。図書館でビクビクしながら読んだ記憶があります。

 

イーガンの「TAP」が家に3冊もあるのが発見されました。無意識に買った本の新記録を更新しました。いままで2冊までならあるんだけど3冊かぁ。だんだん自分を信じられなくなってきました。あとフロイスの「ヨーロッパ文化と日本文化」は面白かったです。岩波版で読みましたがなかなか比較文化学的に楽しいです。完訳版も読んでみようかと思います。

  

2018年もいい年になるといいですね。

第二次朝鮮戦争が始まるかもしれませんし、平昌オリンピックが中止になるかもしれませんし、エルサレムで戦争が起きるかもしれませんし、まあ一寸先は闇です。でももしそうなったら株価はどっちに動くんでしょうね?とかゲスいこと考えたりもします。東京オリンピックでコミケが中止になったらコミケ武闘派が北朝鮮と組んで内乱を起こすって話もあるし(ない)、腐女子がコスプレしたまま国会に乱入するという作戦もあるらしい(多分ない)。百合組とBL組がそれぞれ独自に自衛隊に入隊して革命を起こしたり(ないない)、GWにコミケがスライドして天皇即位記念日が祝日になって超GW(SGWあるいはGGW)が出現するかもしれない(あるのか……?)。 

 

まあ、なにがあっても楽しもう!

ではみなさん、メリークリスマス!!

 

 

 

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*1:池澤夏樹=個人編集 日本文学全集27