【感想】『映画大好きポンポさん』 杉谷 庄吾(人間プラモ) (著) 映画を作る!熱量とマニアック、一直線な情熱!!【マンガ感想・レビュー】
『映画大好きポンポさん』読みました!
話題になっていたのは知っていたんですが、ふーん、って感じでした。でも、ともたさんのブログで紹介されていたので(「映画大好きポンポさん」(杉谷庄吾【人間プラモ】)創作への情熱と楽しさが詰まった幸せな作品 - 午前3時の太陽) 試しに買ったら、すごいいい作品でやんの!やられました!!
『映画大好きポンポさん』ってタイトルなので、映画見るウンチク系まったり漫画かと思いましたが、実際の内容は、
『ポンポさんの熱血!映画製作!!』
じゃないですか! 映画作りですよ。しかもポンポさんが監督じゃなくて新人監督と新人女優をきたえあげて一流の映画人にして行きます。映画大好き、じゃなくて「映画が人生そのもの」の人たちのお話です。すごい熱量とマニアック、一直線な情熱を感じることができる作品でした。おすすめ!
ポンポさん
おじいちゃんが超有名映画監督のポンポさん。自分でも映画を撮っています。でも巨大生物とかばっかり出てくる、俗にいうB級映画ばっかりです。
泣かせ映画で感動させるより
おバカ映画で感動させる方がかっこいいでしょ?
ポンポさん、いいこというなぁ。こういう作品っていいですよね。だからってB級映画ばっかり撮っているのも、はたから見ていると才能の無駄遣いですよね?ポンポさん?
ナタリー・ウッドワード
女優志望の田舎出身のナタリーはバイトばっかりで全然トレーニングできていません。ポンポさんに注目されて、一から鍛え上げられます。
ジーン・フィニ
ジーンくんはポンポさんのアシスタントです。この漫画の実質的な主人公といってもいいと思います。好きな映画が渋すぎますね。とにかく青春のすべてを映画に注ぎ込んで、他に何の幸せもないって感じのキャラです。映画に対する愛情とマニアックさは、ものすごいです。まあ、変態ですね。
超楽しい!!!
もともとあやしいジーンくんですが、やる気スイッチ入っちゃいました。ポンポさんに言われて予告編を編集するジーンくんは、脳内麻薬が出まくっています。
初の映画監督に抜擢されたジーンくん。ポンポさんの脚本で映画を取り始めます。
ジーンくんが撮っている映画の下敷きは「ベニスに死す」かな?作曲家→指揮者、タジオ(ビョルン・アンドレセン)→リリーでバッドエンドをハッピーエンドに書き換えている感じでしょうか?古い映画ですが、トーマス・マン原作です。
ということで、映画に対する愛情があふれまくっている作品です。ジーンくんの映画に対する一直線な熱意というか変態魂が、ポンポさんという天才の元で一気に花開きます。本当にクリエイティブな情熱ってすばらしいですよね。かなりおすすめです!
ご参考になりましたら幸いです。