【感想】『水上悟志短編集「放浪世界」』水上ワールド炸裂!【マンガ感想・レビュー】
『水上悟志短編集「放浪世界」』出ました!
今回の表紙デザイン、すごいいいです。これめっちゃ好きです。いままで水上先生の作品が好きな方はゼヒ買いだと思います。内容も相変わらず水上節が炸裂しています。
とくに作中の「虚無をゆく」はWeb公開でかなり話題になった作品でした。そのほかの作品もなんといいますか、ほかの先生では出せない水上風味があふれ出ている感じです。
1月10日は水上先生の単行本が同時発売になっています。
【速報】2018.01.10発売 マンガ注目新刊情報『水上悟志短編集「放浪世界」』『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』『7SEEDS 外伝』 - 院長の漫画カルテ
『二本松兄妹』のほうもお買い忘れなきように、ご注意ください。
竹屋敷姉妹、みやぶられる
ユッカとトーカは全然見分けがつかないそっくりな双子です(本名は雪花と冬花です)。 眼鏡っ娘の双子がかわいいです。
最後のページ、よく見ないとわからないですけど、ユッカとトーカ、お醤油とお塩と、別々の調味料を使っていますね。なんとなくニヤッとさせられるような作品でした。けっこう雰囲気好きです。
まつりコネクション
個人的にはけっこう好き。小さなドワーフ達がまるで『もやしもん』みたいで、そこら中でかもしているような感じです。「ポンッ」「わーっ」って大量に散らばるシーンがいいですよね。
今更ファンタジー
なるほど、中二病がリアルにかなっちゃうとこうなるのかって話。笑いました。ランプの精がかわいいです。
エニグマバイキング
水上先生がグルメ系の話を書くとこうなるらしい。食べているのはバケモノ。水上先生ならやっぱりこうじゃなくっちゃねー、って感じです。
「陣道さまは外道だなあ」
っていいながらみやこちゃんがガツガツとバケモノを食べる姿がかわいいです。
虚無をゆく
74Pの長めの読み切りです。Webで公開された時にはちょっとした話題になりました。
ユウくんは団地暮らし。団地の外には無限の虚無が広がっていました。
……え?団地の外は虚無?
というお話です。まあ相変わらずですよね。この作品はどことなく「スピリットサークル」を彷彿とさせるような設定で、ある意味ディストピア作品なのかもしれません。でも水上先生の作品にはいつもなにかしら希望と笑顔と勇気が入っています。
ユウは何世代にも渡って同じ使命を背負っています。そして今のユウと、次の次の世代のユウは何を考え何を選択するのでしょうか?
まとめ
『水上悟志短編集「放浪世界」』よかったです!「虚無をゆく」はシリアスSFで、そのほかの短編はニヤリとさせられるような楽しい作品でした。「みやぶられる」も「まつり」もほのぼのとしていますし、「いまさら」と「エニグマ」はニヤリ系ですね。やっぱり水上先生の作品はいいですね。
ちなみにちょうど当ブログ400記事目の記念です。ナイスタイミングです。
今年の年末年始には、管理人は水上先生の初期短編集を集めて読みふけっていました。
#水上悟志 先生の全作品そろえました。やっぱ、初期から水上先生は水上先生でした!エンジェルは新装版にしてます。 pic.twitter.com/J6QHf0lPV2
— 中間管理職 (@2008med) 2017年12月28日
やっぱり昔からずっと変わらず水上先生は水上先生でした。今回の『水上悟志短編集「放浪世界」』かなりおすすめの作品でした!
少年の頃、世界の全てだった団地…でもそこは…!!?出口も入口もない虚無の旅…その先に待つ衝撃の真実とは…。水上SFの新たなる金字塔「虚無をゆく」を含む全5作収録の待望短編集!!
ご参考になりましたら幸いです。