【感想】『鮫島、最後の十五日 16』佐藤タカヒロ (著) 相撲ファン必見!激闘、11日目関脇・天雷戦!!【マンガ感想・レビュー】追記:佐藤タカヒロ先生からお返事いただきました!
(2018.07.03追記) 佐藤タカヒロ先生がお亡くなりになられたようです。本当に信じられません。追悼記事を書かせてもらっています。先生のご冥福を御祈り致します。
【訃報】「鮫島、最後の十五日」漫画家・佐藤タカヒロ先生が41歳で死去 「バチバチ」「バチバチBURST 」 - 勤務医開業つれづれ日記・3
(2018.10.06追記) 鮫島の最終巻が発売になりました。記事を書かせてもらっています。
【未完の傑作】号泣する準備はできていた『鮫島、最後の十五日 20(完)』故・佐藤タカヒロ先生 - 勤務医開業つれづれ日記・3
はじめに
『鮫島、最後の十五日』 16巻出ました!ビリビリきたなぁ!!
これはすごいおすすめなんですよ。ものすごい熱い漫画です!ジャンプ『火ノ丸相撲』がアニメ化決定しましたが、『鮫島、最後の十五日』だって負けていません。というか、相撲漫画としては『鮫島、最後の十五日』の方が上でもおかしくないですよね?もう、男の熱い魂がぐらっぐらたぎっている漫画です。
『鮫島、最後の十五日』16巻は11日目 、関脇・天雷との宿命の対決です。満身創痍で場所に臨む鮫島は一体どうなるのでしょう?ものすごい取り組みでした。
前頭十四枚目・鮫島
11日目。体がボロボロになりながらも戦い続ける鮫島。現在まで10連勝中です。
関脇・天雷
前作、前々作の『バチバチ』と『バチバチBURST』での因縁の対決です。一番最初は序の口で鮫島と戦っています。そのときは鮫島が勝っています。
鮫島、10戦全勝
いろいろな取り組みがあります。そして一番一番が自分にとっての最後となる取り組みとなるかもしれない鮫島です。この場所、石川の引退取り組みをはじめとして強烈な取り組みが続いています。
鮫島、強烈なぶちかまし
天雷、小指で振り回す
天雷は角界随一の怪力です。東の関脇で、次の大関候補筆頭です。その怪力がいかに小兵とはいえ鮫島を小指一本で振り回します。
『バチバチ』の序の口のころの天雷はものすごいヤサグレていました(『バチバチ』7巻)。目が死んでいましたけど、鮫島との取り組み以来、スッキリしたいい力士になりました。鮫島との取り組みはその1度きりです。天雷が待ちに待った因縁の対決です。
(『バチバチ』7巻扉絵より。序の口の頃の天雷(村神))
『鮫島』を1巻から読んでいる人にはわかると思うけど、引退した同期の石川(飛天翔)との取り組みで鮫島がくらった張り手の展開を、この取り組みでは鮫島がそのまま天雷に出しています。なんか、泣けるな。
天雷の胸中
誰にも止められない鮫島を誰かが止めなくては。鮫島は”今”しか考えていません。そして今場所、だれも鮫島を止めることができないのです。鮫島の危うさに気づく天雷。天雷は鮫島の技を受け切り、その体格差で押しつぶそうとします。
鮫島、激闘の末に
「己の全てをかける」言うことは簡単ですが、実際になかなかできることではありません。いまここで命がなくなるかもしれないような勝負のやりとりを続ける鮫島。そして天雷が合掌捻りにいった一瞬、命をかけて戦う鮫島はまっしろになって「ここ……」と一言つぶやきます。
勝負の行方は……?
天雷の人生を変え、天雷が渇望した鮫島との一戦は一体どうなったでしょう?そして鮫島は何を得て、何を失ったのでしょう?ぜひ16巻をみてください。
椿ちゃん
椿ちゃんは空流部屋の娘さんです。鮫島が幕下の時に一度は引退を覚悟しましたが、椿ちゃんの一喝で引退を取りやめました。どれだけ鮫島ががんばっているか知っています。それだけに鮫島の取り組みの一番一番が椿ちゃんにはつらく感じます。
石川(飛天翔)
1巻で鮫島戦の後で引退した石川。鮫島のことが気になって仕方ありません。椿ちゃんに鮫島のことを告げる石川は、引退したが故に何もできない自分に歯がゆくてしかたありません。
まとめ
本当にすごい漫画ですよ。ジャンプ『火ノ丸相撲』も最近はラブがコメているし悪くはないけど、『鮫島、最後の十五日』は魂がヒリヒリするような作品です。
『鮫島、最後の十五日』の前の作品には『バチバチ』と『バチバチBURST』がありますが、これも男泣きに泣きます! 『鮫島、最後の十五日』の1巻読んでいきなり石川が鮫島(鯉太郎)と対戦して引退しますが、『バチバチBURST』の話を知っているとさらにすごい第1巻になります。
タイトルの通りに『鮫島、最後の十五日』ですから一番一番が鮫島にとって最後の取り組みになるわけです。『バチバチ』と『バチバチBURST』で積み上げてきた一人一人との最後の取り組みが行われています。そしてこれからいままでの因縁の王虎、そしていまだ連勝中の史上最強と言われている横綱・泡影との対戦が待っています。
残り4日間。本誌では12日目はなんとあの因縁の対決、王虎です!Twitterでも佐藤先生は今年1年でフィニッシュする予定とのこと。ものすごい相撲漫画はこれからクライマックスを迎えようとしています。いまがよみごろです!買いだろ、買い!すごいおすすめです!!
明けましておめでとうございます!
— 佐藤タカヒロ (@satoootaka) 2018年1月1日
今年が「鮫島、最後の十五日」のラストの年になると思います。
最後まで全身全霊で描いて行きます!凄いモノを見せます!
応援よろしくお願い致します!#バチバチ#鮫島最後の十五日#相撲 pic.twitter.com/dQYaoiQVgC
追記:佐藤タカヒロ先生からお返事いただきました!本当にありがとうございます。これからも応援していきたいと思います。頑張ってください!!
ありがとうございます!凄く励みになります‼︎!
— 佐藤タカヒロ (@satoootaka) 2018年1月10日
熱き力士の冷酷な一場所、十五日間の記録と記憶。十一日目、互いに再戦を熱望していた前頭十四枚目・鮫島と関脇・天雷の取組。積年の想いと本気の覚悟がぶつかり合う、待望の同期対決の行方は…。
ご参考になりましたら幸いです。
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