数学の超難問・ABC予想を「証明」 望月京大教授
ついにABC予想の証明が正しいことになりそうです。
以前、途中経過をまとめたことがあったのですが、それ以降もあまり続報がなくてちょっと気になっていました。
■「ABC予想」望月京大教授の現在(備忘ログ) - 勤務医開業つれづれ日記・3
望月教授が証明論文を2012年に発表してから、その正しさを証明するのに5年もの月日を費やしたというのはすごいですね。
数学の超難問・ABC予想を「証明」 望月京大教授:朝日新聞デジタル
石倉徹也2017年12月16日03時01分
長年にわたって世界中の研究者を悩ませてきた数学の超難問「ABC予想」を証明したとする論文が、国際的な数学の専門誌に掲載される見通しになった。執筆者は、京都大数理解析研究所の望月新一教授(48)。今世紀の数学史上、最大級の業績とされ、論文が掲載されることで、その内容の正しさが正式に認められることになる。
望月さんは2012年8月、論文を自身のホームページ上で公開。数理研が発行する数学誌「PRIMS」が、外部の複数の数学者に依頼し、間違いがないか確かめる「査読」を続けてきた。同誌は研究者の間で一流の国際数学誌と評価されており、早ければ来年1月にも掲載が決まる。
数学の難問の証明としては、「フェルマーの最終定理」(1995年解決)や「ポアンカレ予想」(2006年解決)などと並ぶ快挙。数学のノーベル賞といわれる「フィールズ賞」が与えられた過去の業績に匹敵するという。
ABC予想は、整数の性質を研究する「整数論」の難問で、85年に提示された。整数aと整数bの和がcのときに成立する特別な関係を示す。
現時点の私の理解では、宇宙際タイヒミュラー理論を打ち立てて、その上にABC予想を証明したということなんだと思います。数学者たちが「あまりに異次元」と言っているようにまるで別世界から来た証明のようです。新奇性があまりに高く、理論を証明するためにさらに理論を打ち立てた、ということらしいです。
個人的にはこちらの先生の解説が一番わかりやすいと思いますけどどうでしょう?
ABC 予想について―谷戸光昭
http://yato.main.jp/koneta/ABC_conjecture.pdf
報道はいつも中途半端なので、できたらその内容をもう少しきちんと解説してほしいです。興味は尽きませんね。
ご参考になりましたら幸いです。