【感想】『スタンドバイミー・ラブレター』増田里穂 がすばらしく青春してた件【ネタバレ漫画レビュー】追記:増田里穂先生からお返事いただきました!!
「熱があがる」
キュンキュンするような一冊がでましたね!
これは当たりだわ。 葉月ちゃんも周平くんも青春しているな!!夏が似合いますね。
最後のワンシーンまで見入っちゃうような作品でした。
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【速報】2017.02.03 マンガ注目新刊情報!『僕だけがいない街(9)』『異世界居酒屋「のぶ」』『ONE PIECE 84』『僕のヒーローアカデミア 12』
『僕だけがいない街』の外伝が出るんですね!ジャンプ系は人気の作品が目白押し!要チェックです。
2017/2/4発売
僕だけがいない街(9)<僕だけがいない街> (角川コミックス・エース)
ケンヤ、アイリ、佐知子、そして雛月…悟が“時“を賭けて奔走していたその裏で、悟の周りにいた彼・彼女らは何を考え、何を思っていたのか?本編に描き切れなかった悟と仲間の“絆”を描く著者渾身の『僕街』外伝!
2017/2/4発売
異世界居酒屋「のぶ」(3)<異世界居酒屋「のぶ」> (角川コミックス・エース)
ある不人気な魚を日本風に調理することで、お昼の名物を手に入れた「のぶ」。そんなある日、店に市参事会の議長でもある商人・バッケスホーフが現れた。彼は、店を丸ごと手に入れようと様々な画策し始め…!?
2017/2/3発売
卑劣な手段で逃げ道を失ったサンジは、このまま政略結婚の道具となってしまうのか!? 一方、サンジ奪還の為、ビッグ・マムの幹部と戦うルフィ達の運命は如何に!? “ひとつなぎの大秘宝"を巡る海洋冒険ロマン!!
2017/2/3発売
僕のヒーローアカデミア 12 (ジャンプコミックスDIGITAL)
マジで必殺技とか超ワクワクしてきた! コスチュームもかっこよく改良して、ニュースタイルの俺を見せてやる! よっしゃ行くぜ「ヒーロー仮免試験」! 目指せヒヨッ子! “Plus Ultra"!!
2017/2/3発売
「そうか…そうだなバカだなパパは…」 閉じ込めていた想いを明日に伝え、ようやく一歩を踏み出した咲。守られるだけの存在ではなく、共に戦う為、“翼”を求めるが…!? 一方、残された時間を最愛の家族の為に戦う六階堂だが、病魔は確実に体を蝕み続ける。さらに、何者かに突然家族を誘拐されてしまい…!?
【感想】『さよなら、またね。』優 がもの凄く良かった件【ネタバレ漫画レビュー】
(2017.09.25追記)
2017.07.01に優先生が亡くなられたそうです。本日9月25日にご主人がTwitterで報告されました。
<当ブログ関連記事>
【速報】優先生、お亡くなりになられる「おおかみこどもの雨と雪」「五時間目の戦争」「さよなら、またね。」【訃報】 - 勤務医開業つれづれ日記・3
【訃報】『五時間目の戦争』優 (著) 残る人と残される人、別れの切なさに……【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3
本当に優先生の作品が好きでしたので、とてもとてもショックです。
優先生の短編集『さよなら、またね。』がもの凄く良かったです。
7編プラスカバー裏のおまけマンガでオールカラーです。なので、ちょっと短め、お値段高め。でも買って良かったです。
自分でも気づかないほんのちょっとした心の傷を優しく包むような良作。優先生のほんわか具合があふれてきています。
あと、おまけマンガが素晴らしすぎました。第1話『さよなら、またね。』読んでから、最後におまけマンガ見たらうるっと来ちゃいました。
ちょっとこれ、名作なんじゃないですか?
続きを読む【感想】『阿・吽 5』おかざき 真里 いま、ここで芸術が生まれている!この躍動、この魂、この熱量!!最澄と空海の”セッション”を見ろ!!!【ネタバレ漫画レビュー】
ああ……、なんてことだ。芸術がリアルタイムで生まれている。
おかざき先生の才能が指先から紙面にだだ漏れしています。先生の熱量がデータに混じって紙面から浮き上がっている気がします。
これは強烈にまずいです。なんだか異能の才を見ているようです。
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【速報】『夫のちんぽが入らない』こだま 新聞からはなんと”広告拒否”!1週間で6万部!!みんな気になる!!
(2018.06.30更新)
当ブログの『夫のちんぽ』の感想が、ここ数日大量アクセスがあります。ありがとうございます。
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
やっぱり、すごいのはこの作品ですよね。『夫のちんぽがはいらない』は結構笑えるし、ずっしり切実な部分もあり、本当に素晴らしい作品だと思います。
実際に、1週間で6万部出ているそうで、これは本当にメガヒットになりそうな予感。映画化やテレビ化(……は無理かも)、文学賞受賞など、すごいことになりそうですね。
さて、大評判になっていますが、新聞社には広告掲載を拒否されているようですね。
J-CASTニュース 2017/1/24 17:05
なんとも衝撃的なタイトルの新刊本がいま、売れに売れている。その名も『夫のちんぽが入らない』(扶桑社)。発売から1週間あまりで部数は6万部に到達し、いまなお売り上げを伸ばしている。
同書は、主婦ブロガー・こだまさんの実体験に基づく私小説だ。あけすけなタイトルとは裏腹に、重苦しく壮絶なエピソードが淡々とした筆致で綴られている。
生き方や家族観を見つめ直すきっかけになる
『夫のちんぽが入らない』は、同人誌『なし水』(なしすい)で発表された。当時から注目を集め、14年5月に行われた同人誌即売イベント「文学フリマ」で同誌は即完売。購入希望者が大行列をなしたという。
今回、その原稿を大幅に加筆修正し、書籍化した。17年1月16日に書店に並び、17日にはもう重版がかかった。
作品の主人公「私」はすなわち筆者だ。小さな集落に生まれた「私」は18歳のころ、進学のため東北地方へとわたる。そして下宿先で出会った男性と交際を始める。
「ちんぽが入らない」とは、男性と初めて体を重ねようとしたとき、性器が挿入できなかったことを端的に表現した言葉。
「いつか入る」という願いを秘めて、「私」は男性と結婚する。しかし、それは壮絶な生活の始まりだった。性器が挿入できない悩みを引きずりながら、仕事や家庭でさまざまな困難に直面する「私」。そうした自身の境遇にますます傷つき、孤独感を強めていく。
重苦しい読後感を心の中に残し、自分の生き方・家族観を見つめなおすきっかけになる、そんな本だ。
広告は「タイトルを小さくしたり、伏せたり...」
扶桑社の担当者はJ-CASTニュースの取材に対し、
「発売翌日には読者ハガキが届いているような状況で、反響の大きさに驚いています」
と語る。読者は男性より「女性の方が多い印象です」という。確かにツイッターでも、漫画家のおかざき真里さんやコラムニストのはあちゅうさん、翻訳家の岸本佐知子さんなど、多くの女性著名人が賛辞を送っている。
この書名なら避けては通れない、広告表現の問題についても聞いた。
「広告部門は新聞広告を掲載する方向に動いています。ただ、タイトルを小さくしたり、伏せたりすることも考えており、どのような仕上がりになるかわかりません」
なお、「主要2紙」からはすでに広告の掲載を拒否されたという。
>「主要2紙」からはすでに広告の掲載を拒否された
すばらしい!
広告がのっても、のらなくても、すべてがネタになる状況で、大変なことになってます。
それも、作品自体が素晴らしいから起こる現象ですから、ぜひまずは原作を読んでみてください!! かなりおすすめデス。
当ブログの感想もご参考にしてください!
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
ついにちんぽ天下とりましたね!速報です!!
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
【感想】『狂気の山脈にて 2』田辺 剛 世界は二度、ラヴクラフトの狂気に出会う。一度目はラヴクラフトの文章で、二度目は”田辺 剛の作品”で。【ネタバレ漫画レビュー】
(2017.12.17更新)
<当ブログ関連記事>4巻完結・感想記事書いています!
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
『狂気の山脈にて 2』、出ました!
ビリビリ来るな!!こいつは!!!!!
うれしさのあまり、鼻血出そう。
以前から大注目の田辺 剛先生のラヴクラフト作品。もうめちゃくちゃに狂気です。田辺先生の作品の世界はラヴクラフトの真髄から出てきているような迫力に満ちています。これは絶対に日本に限らず、世界中の人が読む作品になるに違いありません!
ラヴクラフトの陰鬱でおどろおどろしい文章が、田辺先生の絵の間からにじみ出してくるようです。この感じですよね、クトゥルフ神話は!
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【速報】「まんがタイムきららフォワード連載『ゆるキャン△』アニメ化決定! キャンプを題材とした、ゆるーいアウトドア作品」
キタ!かなりニッチだと思ってました。まさかこのマンガがアニメ化するとは思ってませんでした!!
まんがタイムきららフォワード連載『ゆるキャン△』アニメ化決定! キャンプを題材とした、ゆるーいアウトドア作品
続きを読む【感想】『春と盆暗』 (アフタヌーンコミックス) 熊倉献 これは、きっと良いボンクラ!【ネタバレ漫画レビュー】
『春と盆暗』(はるとボンクラ)きっとこれ、好きな人はどハマりするだろうな、って短編集出ました。
基本、ボーイミーツガールですけど、登場人物みんなちょっとだけズレてます。だけど一生懸命。だからみんなボンクラ。
紹介文では「さえない男子」、ってなってますけど、女子も含めてみんなボンクラです。だから僕らのハートはぎゅっとつかまれちゃいます。
好きな子ができた。同じ職場の女の子。それも誰もが認める「いい人」キャラ。しかし僕は、彼女のとんでもない“頭の中”を知ってしまう!(『月面と眼窩』) 月刊『アフタヌーン』でデビューを飾った2017年最注目の新鋭、熊倉献(くまくら・こん)待望の初コミックス。さえない男子たちが予想外のドラマをつむぐ、4編の恋愛譚を収録。
ちなみに「盆暗」って、「ボンクラ」です。賭博用語なんですね。知らなかった。
『ぼんくら』の解説 ぼんくらとは盆暗と書く賭博用語で、盆の中のサイコロを見通す能力に暗く、負けてばかりいる人のことをいった。 ここから、ぼんやりして物事がわかっていないさま、間が抜けたさま、更にそういった人を罵る言葉として使われる。 これとは別に「がんばれ」という意味で使われることがある。
ボンクラ(ぼんくら) - 日本語俗語辞書
登場人物が、みんななんかちょっとだけ変で、それをあまり表に出さないようにしているけど、ついつい困った時に出てしまいます。
うまく息が吸えなかったり、手を握ったり閉じたりしたり。グーパンで女の子に殴られたら、男の子はほれちゃうかもしれませんが、逃げるかもしれません。世界が滅びる設定をついつい考えちゃうって、まずいよね。
第1話 月面と眼窩
サヤマさんは今月いっぱいで退職予定。入れ替わりで入ってきたゴトウくんは、ちょっぴり残念です。
「……泣きながら家を飛び出したり、
雨の中誰かを探して走り回ったりしたことありますか?
私はありません」
いやあ、実にいいですね、この会話。「私はありません」ってサヤマさん、全然会話になってねぇ。する気もねぇ。
あさっての方向に会話を投げて、相手に受け取られるはずがない会話のボールが、ゴトウくんのせまいストライクに入っちゃった感じです。そして、肝心のゴトウくんは「あれ?なんなんだ、この暴投?」みたいな感じで、自分のストライクに入ったことすら分かってません。
困っている(はずの)サヤマさんに助け舟を出したゴトウくん。でも、助け舟になっていなかった。
「別に怒ってませんよ」
「……でも」
あんなことしてごめんなさい、のゴトウくんに、大人の対応のサヤマさん。
で、後日。
「当然です」
こうなる。サヤマさんはやっぱり怒っていた。退職してからやっと見せた怒ったサヤマさんの顔がかわいいって、描き方というか、持って行き方ががうまいですよねー。
「カルシウムをとります」
クリームパンの代わりに、僕の手を握ってくださいってことですね!わかります!!
……いや、よく分からねぇ。これが形而上学的に月面に道路標識投げまくってるサヤマさんのストライクなのか。カルシウムがストライクかあ。
照れるとサヤマさんはツンなんだな。最後までツンツンのサヤマさんに、ゴトウくんはデレる。
この二人の距離の遠さがいいですね。全然近くないでやんの。月面スケールで遠い。それなのにようやくお互いのほうに向いたかな、ってぐらいの感じでフィニッシュ。ゴトウくん、がんばれ!サヤマさんの素顔が見えるその日まで!!
第2話 水中都市と中央線
主人公はカラオケで毎回名前を変える女の子。
毎回変えている名前は、どうやら中央線の駅名を順番に書いているようです。どうやらうまく呼吸の出来ない子らしく、つま先立ちしていてつらそうな雰囲気が出ています。水がないのに、おぼれそう。
「仕事か……」
おっと、思わず本音が口から出ちゃいました。そのあと照れるところがかわいい。
「……違いました?
……あれ?
よつや? さん……?」
鉄道オタクのフダくんは、女の子の名前を当てちゃいます。やるな!こういうボーイミーツガールっていいな。鉄オタはおぼれる女の子をきちんとすくい上げられるかな?
第4話 甘党たちの荒野
ホシノくんと大友さん。
大友さんはうれしいとグーパンで人を殴るくせがある甘党の子。芸術科にいそう。
ホシノくんは絵が上手で、友人からお願いされた世界が滅びる設定が頭から離れない。なんか、いい感じの二人だよね。この二人は、ほっておいても幸せになりそう。
という感じの、全4編プラスおまけマンガです。
みんな、ひどいボンクラじゃないです。狂人とか、てんで不適合とかじゃない。ちょっとだけボンクラ。みんな、自分が期待して希望していることとはちょっとだけズレていることを自分でも自覚している良いボンクラです。だから、読んでいてドキドキしたり、かわいいんでしょうね。
わたしはこの作品がすごい好きです。でも、この手の作品ってダメな人も結構いるからなかなか勧めるのがむずかしいです。アフタヌーン系が好きだったり、短編集は大好きよ、っていう人にはかなりおすすめです!
……で、『春と盆暗』の「春」ってなんだ?
試し読みはこちらから。