【感想】『狂気の山脈にて 2』田辺 剛 世界は二度、ラヴクラフトの狂気に出会う。一度目はラヴクラフトの文章で、二度目は”田辺 剛の作品”で。【ネタバレ漫画レビュー】
(2017.12.17更新)
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『狂気の山脈にて 2』、出ました!
ビリビリ来るな!!こいつは!!!!!
うれしさのあまり、鼻血出そう。
以前から大注目の田辺 剛先生のラヴクラフト作品。もうめちゃくちゃに狂気です。田辺先生の作品の世界はラヴクラフトの真髄から出てきているような迫力に満ちています。これは絶対に日本に限らず、世界中の人が読む作品になるに違いありません!
ラヴクラフトの陰鬱でおどろおどろしい文章が、田辺先生の絵の間からにじみ出してくるようです。この感じですよね、クトゥルフ神話は!
ラヴクラフト最大の歴史的名作を、大反響の完全漫画化! 怒濤の第2巻!
ホラー小説界の巨星ラヴクラフト、そのすべてが込められた生涯最大にして最恐の名作、ハリウッドが映画化を何度も試みながら果たせない呪われた問題作に、気鋭の絵師が挑む大反響シリーズ、闇の奥へ進む、第2巻。
以下、ネタバレありです。
南極の探検隊を待ち受けていた悲劇。1巻冒頭はこんな感じ。
冒頭から、あまりに凄惨なシーン。南極探検の一行が目にした”虐殺の風景”。物語は、まったく予想もしない強烈な死の雰囲気に飲まれていきます。
探検隊のレイク教授とその一行が見つけたものは、一体……。
2巻はさらにレイク教授の探検隊が謎に迫っていきます。
洞窟「過去への門」から未知の生物を発見したレイク教授。しかし彼らの探検隊は悪天候の中、全滅します。ひとりだけ行方不明者ゲドニーがいますが、それ以外は全員凄惨な死を迎えていました。
レイク教授の探検隊を探しに来たダイアー教授。生存者は見当たらず、人工の星形の塚を発見します。
唯一の行方不明者ゲドニーを探すため、ダイアー教授は山脈越えを決断します。
ということで、田辺先生の圧倒的な筆力でラヴクラフトの傑作『狂気の山脈にて』が具現化されています。こう、背筋がゾクゾクするような感じを味わいたければ、やっぱりリアルタイムで追いかけたいですね。まがまがしいラヴクラフトの怪しい文章の感じが好きなかたは熟読必至でしょうし、なんかラヴクラフトとかクトゥルフ神話とかよくわからないよね、っていう人には一番最初に読んでみるラヴクラフトとして田辺先生の作品をすごいおすすめしたいです。
ラヴクラフト、クトゥルフ神話って単語に引っかかる人は是非手にとっておいただほうがいいです。田辺先生のラヴクラフトの過去の作品もすごく雰囲気が出ていて、いいです。あわせておすすめ。いやあ、すごいよかったです。3巻も期待ですね。
ご参考になりましたら幸いです。
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