■小西明日翔「春の呪い 2」 ついに完結! 誰もが何かを失っている。みんな幸せになりたいと思っている。でも、いったいどうしたらいい?【マンガ感想・レビュー】
(2018.06.24更新)
超話題の作品、「春の呪い」がついに完結しました。読み応えありました。
登場人物がみんな抱える喪失感、幸せになりたい気持ちとそれに対するる罪悪感。いろいろなものが混ざり合って、話は進みます。
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「アキ」という名でSNSに綴られていた、春の心。病気への不安と共に記された、姉・夏美と恋人・冬吾への想いはどこか、猜疑に満ちていた。二人を引き離せるなら…わたしは地獄に姉を連れていく――ようやく死の間際の春の真意を知った夏美は、罪悪感に押しつぶされそうになるが…。発売後、即大反響を呼んだ衝撃のラブストーリー、完結!!
「春」ちゃん、「夏美」、そして春のSNSネームで「アキ」。きっと春の別な面として名前を付けているのでしょう。そして、「冬吾」と「夏美」はお互いにいろいろなものを胸に残したまま、季節は「冬」を迎えます。
冬吾と夏美は、それぞれ春ちゃんと過ごした時間について考え、そして、春ちゃんがこの世から去った事について、それぞれに考えます。
冬吾と夏美はふたりとも、どうしようもない思いが深いところにあるのに、大人として、姉としてそれを表に出さないようにします。
夏美は血のつながっていない母との葛藤があります。冬吾は名門の看板と親族全てを捨てて前へ進むかどうか、決めなくてはいけません。
ふたりは一体どうなるのでしょう。そして、これからどうするのでしょう?ぜひ、ぜひ、読んでみてください、ふたりの結末を!!
こちらが連載終了時のComic ZERO-SUM 2017年1月号
コミック表紙では二人は背中合わせでしたが、雑誌の最終話掲載号の表紙では、きちんとお互いに向き合っていますね。夏実が笑顔なのがとってもいいです。
笑顔で最終話を迎えることができて、本当に良かったね、と言ってあげたいです。
とにかく、2巻完結なので、すぐに手にとって読んでほしい作品です。
絶対におすすめです!!
雑誌掲載時の宣伝文はこちら。
「わたしの愛した妹の愛した男と、巡る季節」
「たとえ、呪い殺されても。この道が地獄に続いているのだとしても。あなたと一緒にー」
ご参考になりましたら幸いです。
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