『八本脚の蝶』文庫 – 2020/2/6 二階堂 奥歯 (著) ついにあの幻の作品が文庫化されます
いよいよ2月6日に『八本脚の蝶』の文庫本が発売されます。単行本の古本が一時期、1万円を超える値段がついていました。
自ら死を選んでしまった編集者の日記です。
その圧倒的な知識とセンス、そしてどうしても逃れられない筆者の死への誘惑がつまった2年間の日記です。
当ブログでは2016年に記事にしております。
この記事(↓)はいまでも根強いアクセス数を誇ります。
kaigyou-turezure.hatenablog.jp
単行本を持っていますが、文庫本も間違いなく自分は買います。
25歳、自らの意志でこの世を去った女性編集者の約2年間の日記。16年の本屋大賞「超発掘本」、無二の一冊を文庫化。解説:穂村弘
著者について 1977年生まれ。早稲田大学第一文学部哲学科卒業。編集者。2003年4月、26歳の誕生日を目前に自らの意志でこの世を去る。亡くなる直前まで更新されたサイト「八本脚の蝶」は現在も存続している
管理人は『八本脚の蝶』の記事を2015年ごろ書いて、そして1年間ぐらい記事を公開しませんでした。これを読んだことをきっかけに、自殺する人が出てきたり、なにより自殺を肯定しているようで怖かったからです。
でも、二階堂さんの圧倒的な筆力と知識が私達をとらえて離しません。この本を心の底から必要としている人に読んでほしい本です。
『八本脚の蝶』と検索すると二階堂さんのホームページが出てきます。(実際にはniftyが閉鎖されて、そのまま一時閉鎖。その後有志の方が場所を移したようです)。
注意していただきたいのは、検索をかけると最終ページが一番最初に出てくることです。できたら最初のページから読んだほうが良いかと思います。
八本脚の蝶 最終ページ
八本脚の蝶 最初のページ
http://oquba.world.coocan.jp/note5_p14.html
今回、文庫化されることによって『八本脚の蝶』はついに幻の本ではなくなります。
うちの以前のブログ記事もようやく役目を終了する気がします。二階堂奥歯さんの才能が、多くの人の目に触れる時がようやくやってきたのです。
2003年に二階堂奥歯さんが亡くなられてから17年たちます。いまでもその知識と死の誘惑に、私たちはからめ取られています。この幻想的な世界が、多くの人を救ってくれることを期待します。興味がある人だけに強烈にオススメな一冊です。
ご参考になりましたら幸いです。
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