勤務医開業つれづれ日記・3

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【感想】『おはよう、いばら姫(6)<完>』森野 萌 (著) 感動の完結です!「おはよう」って言われてガチ泣きするなんて……。【マンガ感想・レビュー】

(2017.08.18更新) 

 

 

 

『おはよう、いばら姫』6巻読みました!

 

いやあ、最高でしたね。思い出しただけでまた涙出て来た。しかも、泣かせるのも1回じゃないでやんの。怒涛の涙腺崩壊ラッシュですよ。なんか泣く薬とか仕込んであるのか、ってぐらい連発でやられちゃいます。ティッシュで鼻、ブヒブヒです。しかもニヤニヤしながら泣くってタイプのやつです。頑張って来てよかったね、幸せになれそうで本当によかったね、って気づいたら涙ポロポロです。

 

憑依体質の志津さんは学校にも行けず、自宅で隔離されています。高校生で家政婦のバイトしている哲くんは、ひょんなことから志津さんをお世話することになりました。志津さんに憑依しているのは基本4人です。年齢もバラバラ、性別も男性3人、女性1人です。みんなそれぞれこの世をされない理由というか未練があります。

 

どうしても志津さんの体質を受けいれられない両親とも、哲くんや周りの人の努力もあってすこしずつ距離を縮めることができました。そして志津さんは自分の感情を取り戻していきます。そのかわり一緒にいてくれた4人とのお別れの時は迫っています。その時、志津さんや哲くんはどうするのでしょう。そしてみんなの選んだ未来には何が待っているのでしょう? 

 

森野先生、本当に無事完結、おめでとうございます!素晴らしい作品でした。すごいおすすめです!!

 

 

 

 

 

 

「丘の上のおばけ屋敷」と噂のある空澤家の一人娘・志津は、実は「死者の魂を呼び寄せる憑依体質」。美郷 哲と過ごすうちに、少しずつ本来の人間らしい感情を取り戻して変わっていく志津だけど、それは別れのはじまりだった――!? 憑依体質少女と家政夫男子のボーイ・ミーツ・ガール、感動の完結巻! 

 

 

 

いやもう、マジで泣くから!!

 

 

 

志津さん&哲くん(進展なし)

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「手、つなぎます?」

「!?え…… あ、あれ……?」

 

はい、ごちそうさまです!

哲くんは人ごみで志津さんとぐれないように、手を差し出します。手をつなぎましょう、といって急に意識して赤面する二人。なにやってんだよ、もう!もっとやれ!!

 

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(おはよう、いばら姫1巻より)

ちなみに、志津さんは1巻の時には全然実体感がなくて、まるで幽霊のような存在でした。このシーンが初めて哲くんにあった時の笑顔です。この笑顔に哲くんは一目惚れだってさ!

 

春道さん 

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通称おっさんの春道さん。彼がこの世に残っているのは娘さんのことが気がかりだから。自分の娘と会うことができて、いろいろな物語が隠れているのが少しずつ明らかにされます。

 

哲くんに春道さんは自分の家族や志津さんの話をします。いつかいなくなるという春道さん。「忘れません」という哲くんの言葉に春道さんはありがとうと答えます。でもその言葉は細く、かすかです。

 

ここでガーンと涙腺がやられちゃうわけです。良く考えたら体は志津さんだけど、中身は中年のおっさんと男二人、夜中にベンチに腰掛けているんだけどね。なんでこんなに泣けるんだ?

 

 

みれいさん

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実はいい人だったみれいさん。

っていうか、一番嫌なキャラが一番大事な人だったという、すばらしいどんでん返しですね。いやもう、泣くね

 

あとちょっとしたきっかけで、志津さんの心の中はいっぱいになって憑依しているみんなは志津さんの中にいられなくなります。みれいさんは哲くんにお別れの挨拶を言いにきたのです。書いていて泣けて来た。だってね、みれいさんは実は……。

 

 

志津さんの誕生日に

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「哲くんだけでした……!」

 

このシーン、1巻から読んで来た人はわかると思いますけど、涙なしでは読めないですね。だって、志津さんはずっと誰一人いない別館に隔離されて、心の中の4人とだけ交流していた日々を、哲くんだけがゆっくりと開いていったのですから。

 

 

”その日はきっと、あなたが新しく生まれ変わる日”

”ハッピーバースデー 志津ちゃん”

 

ノートにこの一節を書いたのはきっとみれいさんです。そして志津さんが生まれ変わる、ということは自分たちがこの世から消えてしまう、ということと同じ意味を持っているのです。おめでとう、そしてさようなら。うれしくてそして悲しい記念日です。哲くんのあふれるほどの愛情を受け取ることは、一緒に過ごしてきたみんなとのお別れを意味します。 

 

この心の痛みって、みんなが経験する成長ですよね。だれしも素晴らしい出会いと、愛情と引き換えに今までの生活とはちがう時間をつむいでいくことになるのです。志津さんはずっとずっと長い間、閉鎖した空間で同じ時間を過ごしてきたみんなと、さよならも言えずにお別れすることになります。

 

 

 

そして、おはよう

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25話がラス前、そして26話が最終話になります。

 

いや、もうね。また読み返して泣いているんだけどさ。25話は、「おはよう」→泣いて→気をぬくと→志津さんの号泣で一緒に泣く。 

 

憑依していた4人がみんながいなくなって、たった一人になる志津さんは眠り続けます。まるでたった一人で別館に住んでいた頃のように。でもどこにもみんなの姿はありません。みんなとさよならも言えません。ありがとうを言うことも、もう二度とできません。そして目がさめると隣には哲くんがいます。1巻では決して出てこなかった志津さんの感情。幸せと後悔とさびしさが一緒になって志津さんの心にあふれます。

 

最終話は、「一目惚れだったんだよなぁ」→ズガン!→(おはよう)→めっちゃ泣く

 

もうやられっぱなしです。読者も号泣する準備はできていました。それでも、そうきたか! 最初に哲くんに会いに行ったのは、やっぱり志津さんでしたか!みれいさんが会いに行くのはわかる。他の人が行くのもまあわかる。でも、やっぱり志津さん自身が哲くんに会いにいかないとね!で、ちゃんと告白するのは哲くんだから偉い!しかも2回も告白しなくちゃいけなかったし(1回目の告白の相手は実はおっさんだった。プププ)。

 

そして、おはよう。志津さんも哲くんも、志津さんの両親も、涼ちゃん(哲くんの妹)も千尋くん(哲くんの友人)もみんなにあたらしい世界が待っていますように!志津さんに憑依していた4人にもきっと素晴らしい未来がありますように!!

 

 

「おはよう」とか、あいさつじゃん!6巻で「おはよう」のあいさつだけで2回泣いたからね!別々のページで!!そんな素晴らしいお話でした。管理人的には花丸、二重丸です。すごい おすすめの全6巻です。森野先生、お疲れ様でした!

 

 

 

 

あとは気になっていたこと、追記してみました。

 

表紙の花と花言葉 

表紙に花がいっぱい描かれていますが、森野先生は花言葉をキーワードにしているそうです。わかる範囲でちょっと書いてみました。あと、描かれているのは誰なのか(いや肉体的にはみんな志津さんなんだけど)予想してみました。3巻と5巻が自信ないですね。誰だ?

 

 

1巻 志津さん

赤いバラ: 情熱、愛情、あなたを愛します(真紅だと、恥ずかしさ、内気) 

バラ1本:一目ぼれ、あなたしかいない

 

 

2巻 ハルさん

黄バラ: 友情、献身

そばの花: 懐かしい想い出、喜びも悲しみも、あなたを救う 

 

 

3巻 志津さん(?)

白バラ: 心からの尊敬、無邪気、純潔

サザンクロス: 願いを叶えて、まだ見ぬ君へ 

 

 

4巻  しのぶさん

紫バラ: 誇り、気品、尊敬 

 

 

5巻 みれいさん(?) 

青バラ: 神の祝福、奇跡 

ジニア: 不在の友を思う 

 

 

6巻はブーケ&花冠です!これは志津さんですね。

6巻の花は完全に管理人の推察です。間違っていたらごめんなさい。

ブーケの一番目立つ位置にある真ん中の白い花はジニア?いやデイジーかな。デイジーなら花言葉は”純潔”ですね!ピンクのバラ(美しい少女、しとやか)と黄色はフリージア(無邪気)、あと白はかすみ草(清らかな心)かな?オレンジの花がわからん〜。ガーベラ(神秘、冒険心)?オレンジのデイジー?でもオレンジのデイジーってマイナーですよね。でも白&オレンジのデイジーのコントラストかしらん?

バラいっぱいある花冠もボリュームあっていいですね。美人さんでないと似合わないやつだ、これ。

 

 

そして森野先生が表紙にしてあげられなかったカナトの黄色いバラをあげています。黄色いバラは”友情”そして”献身”ですね。

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。