【感想】『幼女戦記 (6)』東條 チカ ノルデン迎撃戦&冬季攻勢、何一つ希望していないのに最前線!【マンガ感想・レビュー】
『幼女戦記』6巻出ました!
ターニャ・フォン・デグレチャフ少佐、25年物のワインは楽しめましたか?
鳥肌ものの、素晴らしい6巻でした!前半の北方前線でのいきなりの迎撃作戦は痛快でした。そして後半は作戦会議。
『幼女戦記』での最大のおもしろさは何と言っても
会議!
……なに言ってるんだこいつ?
と思われるかもしれませんが『幼女戦記』の作戦会議のおもしろさは異常。表向きの発言と裏に隠れている意図が透けて見えるのが最高です。
戦争狂と思われているデグちゃんが保身のために適切で安全な意見を言っても、全て自分の意図とは別に烈火のごとく最悪の現場に叩き込まれれます。嗚呼、悲しきジャパニーズ・ビジネスマン(デグちゃんは日本の中間管理職の生まれ変わり)。
とにかく最狂で最高でした。 関係者の皆様、3ヶ月連続刊行、お疲れ様でした!!
ダキア軍での功績が評価されてしまい、再び前線に返り咲く(?)こととなったターニャ。レルゲンや部下達とのすれ違いもますます加速!
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5巻でダキア軍に大打撃を与え、首都空爆を行ったデグちゃん。その戦績を認められ北方ノルデン派遣が決定します。しかも遊撃大隊として。
「今ぞ生まれし 主をたたえよ」
北方先生に着くなりいきなり迎撃任務。敵は二個魔導大隊+爆撃機編隊ですが、一個大隊のデグちゃんはいきなり敵を粉砕します。実は敵は混成義勇軍。デグちゃんは知らずに司令部を破壊し沈黙させます。
でも、ちょっと待って!
デグちゃん、主をたたえまくってますけど、これって
精神汚染だよね!?
北方戦線での迎撃戦で勝利を飾ったデグちゃん。北方方面軍のルーデルドルフ少将の温かいお出迎え。しかし、デグちゃんは参謀本部から借り受けた部隊。つまりは出張のお手伝い部隊です。もともと別の指揮系統ですから、トラブルも必至。
「冬季攻勢が無理筋」
デグちゃんは歴史的に冬季攻勢が無理だと知っています。当然、上官にもそのように具申します。でもね……。
「冬季攻勢しかあるまい!!!」
歴史は繰り返す。一度目は悲劇として。二度目は喜劇として。
おっさん、やる気マンマンじゃん。デグちゃんの作戦会議でのすばらしい発言は大どんでん返しで受け止められます。
「冬季攻勢は貴官が最先鋒だ」
「どうして!!!
こうなるのだっ!!!!」
今回は要約すると
「デグちゃん、ナイス演技!」
(by参謀本部)
→「ふざけるな!!!!」
(デグちゃんの心の声)
4巻巻末より。
第4巻 4月10日発売
第5巻 5月10日発売
第6巻 6月10日発売 → 6月9日に1日早くなりました! ←今ここ
いやいや、本当にご苦労様でした。制作現場はきっと過酷な北方戦線のような状況に違いありません。3ヶ月連続刊行で、しかも最後は1日さらに早くなるって一体何がどうしたんでしょう?
外からはうかがい知ることはできませんが、本当にご苦労様です。
素晴らしい6巻&3ヶ月連続刊行でした!!