【感想】『ぼくたちは勉強ができない 1』筒井大志 (著) ジャンプのラブコメ史を変えるか？【マンガ感想・レビュー】
（2018.02.12更新あり）
『ぼくたちは勉強ができない』１巻発売されました！
あまりに売れすぎて、実本が足りなくなって電子書籍を緊急発売という、ジャンプでも驚異的な展開になっています。やるな！
すでにジャンプラブコメ一強の時代は終わった！
いままで数多くのラブコメがチャレンジしては撃沈していったジャンプ。現時点でのジャンプのラブコメ王者は『ゆらぎ荘の幽奈さん』です。ラブコメ一強説は多くの読者を巻き込んで、ラブコメ打ち切りがあるたびにラブコメ一強読者の安堵と、新たなるチャレンジャーへの期待が高まっていました。
そこに登場したのが『ぼくたちは勉強ができない』ですよ！できることなら『ゆらぎ荘の幽奈さん』と一緒に新ラブコメ二大巨頭時代を作って欲しい！
でもダメならやはり倒すしかない、あのお色気満載でハーレム完備、ラッキースケベの覇王『ゆらぎ荘の幽奈さん』を！！
『ぼくたちは勉強ができない』はジャンプ本誌もすごいいい感じで進んでいて、現状かなり期待な訳です。雑誌派の人もコミック派の人もぜひ注目してもらいたいオススメの一作です！
大学推薦を狙う、高校3年生の唯我成幸（ゆいがなりゆき）はなぜか天才美少女の文乃（ふみの）と理珠（りず）の教育係を任される。完全無欠に見えた二人だが実は意外な悩みを抱えていて……!?
唯我成幸（ゆいがなりゆき）
『ぼくたちは勉強ができない』は比較的等身大の主人公です。凡人だけど頑張る秀才です。特別VIP推薦を目指しています。理由はど貧乏だから。どうやらお父さんは亡くなられているみたいです。
緒方理珠（おがたりず）＆古橋文乃（ふるはしふみの）
二大ヒロインがめちゃめちゃいいですね。
緒方理珠（おがたりず）は身長143センチのマイクロボディに理系頭脳搭載。やや対人関係に難ありの天才という、日本海軍の軽巡洋艦なみに軽いボディに重装備をぶっこんだなかなか美味しい素材です。
古橋文乃（ふるはしふみの）は典型的正ヒロインみたいですが、授業は爆睡するしちょっとお間抜けな感じが天然ボケの要素を醸し出しています。その上、文系の天才。でも調節型のキャラクター？一番まともに見えて安定感あるけど、一番動きがなさそう。ここからどうやって巻き返すのでしょう？
注目点は、筒井先生は第一話から二大ヒロインを均等に扱っているんですよ。二人のキャラは立てる、でも二人に差はつけない、という素晴らしい展開です。どっちが正妻になるんだ？１巻で結末を語るのはあまりに早いが、ハーレムエンドもありな設定なのか！？
武元うるか
とおもったら、とんでもないキャラぶっこんできた！
バリバリ体育会系で能天気キャラのうるかちゃんです。第４話からの登場で、すでに正妻席は埋まっているからおバカで引っ掻き回すキャラかな、とか思っていたら……。
幼馴染キャラで、明るくて、
しかも昔から主人公に隠れて片思い！
お、王道キャラだよ、うるかちゃん。
うるかちゃんは王道ですよ、王道。しかし元気で明るくて幼馴染で片思いキャラを第４話で投入ということは、残念ながらうるかちゃんの正ヒロインはかなり難しい。というかほぼ不可能。それなのに一番主人公に恋愛を自覚している娘をこのタイミングでぶっこみとは、
筒井せんせい、鬼か！
うるかちゃんポジション＝不幸。こいつは確定路線に間違いありません。でも幸せになれないからこそ、幸せを望んでしまうのが読者です！
うるかちゃんが主人公に恋愛の自覚があるだけに、一つ一つがふびんでなりません。
↑正妻資格ありの、恋愛自覚なし
↑正妻資格なしの、恋愛自覚あり
はい、もう
主人公はうるかちゃん！
です。 『うるかちゃん＋ゆかいな天才たち』ぐらいの気持ちで行こうぜ（勝手に決めた）！
ちなみにここまで主人公の唯我成幸（ゆいがなりゆき）くんについてあまり考察がない。検討する必要を全く感じなかったよ。当たり前と言えば当たり前なんだけど、男性はどうでもいいのがラブコメ。
唯我独尊（ゆいがどくそん）ではなく、名前が唯我成幸（ゆいがなりゆき）なのが気になります。成り行きに流されるタイプ？名前がキーワードになるんでしょうか？いやいや今の所きちんと自分で判断できていて流される感じじゃゃないけど、今後クライマクス前に予想される、
うるかアタック
と二大ヒロインの正妻争奪戦が名前の通りに「成幸（なりゆき）」にならないことを祈っています。とりあえず、管理人はうるかちゃん推しってことで。
かなりオススメの一冊になっております。ぜひ！
＜５巻感想＞
＜３巻感想＞
＜２巻感想＞
