勤務医開業つれづれ日記・3

「このマンガがすごい!2021」参加してます。あふれる”好き”を形に。マンガ感想とか書評を中心にしたブログです。

【感想】『舟を編む(上)』三浦しをん (著), 雲田はるこ (著) 超ヒット原作、ぴったりハマったコミカライズ!【マンガ感想・レビュー】

『舟を編む(上)』でましたね!

原作もすばらしいですよね。三浦しをん先生の原作を初版で読んだんですが、原作も一気読みで本当に感動しました。今回のコミカライズはその当時を思い出させる、とてもよい作品になっています。

 

三浦しをん先生が雲田はるこ先生のことを好きで、ハードカバーの時から雲田はるこ先生の帯が付いていたはず(自分はなぜか2冊買っているのでどっちの帯か忘れた)。アニメ化の際も雲田はるこ先生がキャラクターデザイン原案でした。ようやくコミカライズになりました。雰囲気がいいですよね。  

 

上下2巻ですからテンポよくお話が進みます。原作や映画、アニメを見ていなくても、とても楽しめるいい作品だと思います。コミカライズですが、雲田はるこ先生の言っていい作品の完成度だと思います。おすすめです! 

 

 

あらすじ 

真面目すぎる馬締さんは営業部ではお荷物的存在。逆に外向的で明るい西岡は辞書編集部では浮いています。辞書に人生を捧げ、もうじき定年になる荒木さんは新たな辞書「大渡海」を編纂しようとします。

 

「辞書は言葉の海を渡る舟だ。」

 

三浦しをん先生原作の超ベストセラー「舟を編む」の初コミカライズが、雲田はるこ先生の手で行われるなんてすごい幸せな組み合わせですよね。個人的にはこの作品は最初からこの二人のペアのイメージでしたから。 

 

 

馬締 光也

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まじめさんは本当に真面目。前の職場では評価がすごく低かったのですが、上司の荒木さんが彼を辞書作りに引っ張り込んでから才能が開花します。13年後には辞書編集部の主任になります。

 

 

林 香具矢

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板前見習いのかぐやさん。真面目な馬締さんを支えてくれます。ただ、バカ真面目な馬締さんにはかぐやさんの刺激が強すぎることもしばしば。読者的にはニヤニヤですけどね。

 

 

西岡 正志

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馬締さんの前からいたスタッフだけど、馬締さんとはキャラが正反対。明るく外向的でそのかわり辞書づくり自体にはあまり興味がない。でも馬締さんの影響で仕事に興味を持ち始めた途端に宣伝広告部に配置転換になります。

 

三浦しをん先生はいろいろな職業をしっかり調べて書く職業小説がうまいと思います。エッセイもすごい好きですけどね。マンガ好きっていうのが染み出しているというかあふれかえって、かなりこじれているところにものすごい共感したりします。もしも三浦しおん先生がマンガブログとか書いたらとんでもないことになりそう。

 

雲田はるこ先生は『昭和元禄落語心中』で人気爆発する前はBL系でしたから、三浦しをん先生とも相性がいいですよね。

 

『舟を編む』はいろいろな人々の辞書に対するひたむきさが感じられる本当にいい作品だと思います。三浦しをん先生と雲田はるこ先生の相性もいいですから、読んでいて感度する素敵な作品になっています。もう少し長く読みたい感じがしますけど、上下2巻完結です。おすすめ。

 

 


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「まじめもいいけど、もう少し空気を読めってコト」「西岡さんの仰る『空気』は【呼吸する】ものではなく、【場の状況、雰囲気】を表す際に用いる『空気』ですね・・・」口下手なのに営業部員の馬締光也と、一見チャラ男だが辞書編集部員である西岡正志は、偶然、街中で出会う。中型国語辞典『大渡海』の刊行計画を進める、出版社・玄武書房のベテラン編集者・荒木は、自身の定年を間近に控えて後継者探しに躍起になっていた。そんな中、西岡から馬締の話を聞き、彼をスカウトすることに……。「人をつなぐ - 言葉を編む」伝わらない言葉。伝えられない想い。これは、そんな不器用な人間達の物語である。 主演: 櫻井孝宏, 神谷浩史, 坂本真綾

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。