【感想】『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ (2)』町田 粥 (著) 愛の熱量が高すぎる良作で泣けた 【マンガ感想・レビュー】追記:町田 粥先生からお返事いただきました!
『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ (2)』買いました!
本当にこの本はオススメです。管理人のハートを直撃ししてしまいました。率直な自分の感想は、
"ありのままの自分を
受け入れることができるようになりました"
"初めて自分を好きになることができました"
みたいな、自己啓発本を読んだあとのような感想が出てくるような恐ろしい本です(中身はオタク漫画)。2巻も実本も買ったのに電書でも買ってしまいました。マキマミ、おそるべし……。
衰退ジャンルにハマっている古参オタの二人の、公式燃料不足を妄想でおぎなう楽しい日々です。
今メジャーなものにはまっている人も油断はできません。いつの日かほとんどのメジャーも衰退する日が来るはずです。その時、ジャンルを卒業することができるか、あるいは卒業できなければずっと衰退沼にはまったままになるのです。
管理人的にはめちゃくちゃ共感することができる作品でした。
目次
第一話より
すべてはここから始まった。
いや、すでにいろいろジャンル的には終わっているんだけど。
(『マキとマミ』第1巻より)
こちらがTwitterまとめです。
衰退ジャンルにとらわれてしまったマキさんとマミちゃん。公式が動きを止めてから○年以上という状況です。職場の上司と部下の関係でしたが、ひょんなことから同じ衰退ジャンルの沼にはまっていることを知った二人は急速にオタ話をする友人になりました。
マキさんの弟の学くんも、友人の真下くんもオタクです。そしてジャンル違い。方向は別ですが、熱量や推しに対する向き合い方はそっくりです。
以下、2巻です。
真下くん
カフェ「金木犀」のオーナーの真下くん。ずっとオタを隠していた真下くんですが、じつは百合サーの神でした。SNSフォローワー2万。
マミちゃんも雑食で若干腐っているので、へんなところで意気投合してしまう真下くんとマミちゃんでした。
マキさんと真下くん
マキさんは真下くんの友人、学くんのお姉さん。雷が落ちるような嗜好の芽生えに直面した真下くんと、リアルマキさんとの折り合いがつかずにいまだにトラウマ中です。
マミちゃん
あー!わかる、わかりすぎる!!
すごい楽しそうな界隈に足を踏み入れたいけど、ひるんでしまう感覚ってありますよね。
学くん
学くんはマキさんの弟です。某国営放送(○HK)の某幼児向け番組(〇〇さんといっしょ)の幼少時から筋金入りのファン。大人になってからは公演で全国をかけめぐています。いわゆるメジャージャンルですから情報過多で、衰退も知りません。
推しのお兄さんの引退に心砕ける学くん。話題を振ると涙腺崩壊します。
衰退ジャンル座談会
2巻巻末特別対談の衰退ジャンル座談会がまた最高にいいんです。
座談会の最初っから、
「どんな衰退ジャンルにはまっていますか?」
→「自分で『衰退』言うのはいいけど、他の人に『衰退ジャンル』って言われたくない!」
話の腰折って、定義から入るのかよ!熱量高すぎる。しいたげられた民族の主張みたいで、泣けてきますね。
Hさん、泣く
座談会でHさんが感極まって泣き出す。すごいわかる。分かりすぎる。
みんな自分の性癖に、尋常でない思い入れがありますよね。
管理人の思いつき関連漫画
『マキマミ』の町田粥先生は、漫画全体のテンポが「動物のお医者さん」の佐々木倫子先生にすごい似てます。佐々木先生のファンならぜひ読んでもらいたいです。相変わらずチョビかわいい。
まとめ
『マキとマミ~上司が衰退ジャンルのオタ仲間だった話~ (2)』はすばらしい作品です。衰退ジャンルの古参オタクの楽しさも悲しさも十分に描かれています。
自分はこのジャンルが好きでやっぱり良かったんだとか、ほとんど過疎っているジャンルでもやっぱり好きな人はいるんだよね、という自信と自己肯定を与えてくれました。管理人のハートに突き刺さる作品です。これからも応援していきたいと思います。
何かにドッブリはまって、古くなっても今でも好きと言う人に届いて欲しい作品です。必要な人に一人でも多く届いて欲しいですね。かなりオススメでした。
追記:町田粥先生からお返事いただきました!すごいうれしいです。これからも応援していきたいと思います。頑張ってください!!
わー丁寧に書いてくださってありがとうございます!! https://t.co/HZyq8xCpmX
— 町田 粥🍚マキとマミ②巻発売 (@machi_kayu) 2018年8月29日
ご参考になりましたら幸いです。
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