勤務医開業つれづれ日記・3

雑記ブログです。マンガや書籍、医療関係について書いてます。サブブログ「院長の漫画カルテ」https://manga-karte.hatenablog.comで【速報】中!

【ハイドロ銀チタン®って】「花粉を水に変えるマスク」について科学的、医学的に考えてみる【2011年アースプラスと同じ】

(2018.03.27修正)hiroharu-minamiさんより”earthplus TMとハイドロ銀チタン ®は同じ成分”という情報をいただきましたので記事内容を修正しております。 

(2018.03.27追記)一番下にあるコメントに「花粉を水に変えるマスク」説明での酸化チタン・アナターゼ型とルチル型についての簡単な矛盾点を書きました。

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

アレルギー専門医の管理人です。花粉症の季節になってきましたね。 

 

今シーズンは「花粉を水に変えるマスク」なるものが新登場しております。その効果が科学的にどのようなメカニズムになっているのか、論文を含めて検討してみたいと思います。

 

 

管理人の心配する点は、

 

本当に臨床的に有効ですか?

 

ということです。有効そうに見えても実は違った、ということはいっぱいあります。

 

例として塩素系の除菌剤で空気除菌とかいう首から下げるやつが流行っていましたが、あれは首にキッチンハイター下げているようなものですから危ないですし、根拠ないです。キッチンハイターは確かに殺菌に有効です。でも首から下げていたら、殺菌するほど濃度が濃いとやけどしますし、安全な濃度だと殺菌効果が出ません。

■「「置くだけ空間除菌」は根拠なし 消費者庁が措置命令」 - 勤務医 開業つれづれ日記・2

■「首からさげる「ウイルス除去剤」でやけど 幼児が重傷」 - 勤務医 開業つれづれ日記・2

 

原材料のハイドロ銀チタン®の酸化チタンは確かに光触媒としてタンパク質を分解します。しかし「花粉を水に変えるマスク」は本当に有効なのでしょうか?

 

結論から先に言うと、「花粉を水に変えるマスク」は残念ながら現時点ではこの疑問に答えられているようなレベルではないと管理人は考えます。根拠となる論文に意図的で致命的なミスがあると思われます。

 

ということで「花粉を水に変えるマスク」が有効か、科学的に一緒に考えてみましょう。

 

 

 

 

論点の整理

あとで書いていますが、「花粉を水に変えるマスク」で使われているハイドロ銀チタン®は酸化チタン、ハイドロキシアパタイト、銀の混合物です。酸化チタン(特にアナターゼ型)は光触媒によってタンパク質を分解する機能があります。また銀は抗菌作用があります。

 

つまり、一つ一つの要素はそれぞれに機能を持っているわけです。しかし、実際にマスクとして宣伝しているような機能を持っているのでしょうか?というのがこの記事で書きたいことです。

 

 

 

「花粉を水に変えるマスク」とは 

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市川 海老蔵さんが青い竜となり、花粉を撃退!?マスクの上からのぞく迫力ある表情、目力にも注目DR.C医薬 「花粉を水に変えるマスク」の新CM2018年2月1日(木)より全国で順次放映開始|DR.C医薬株式会社のプレスリリース

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000006.000024138.html

より引用

 

花粉※を水に変えるマスクとは? マスク生地にハイドロ銀チタン®技術を加工する事で マスクの表面から侵入しようとする花粉を水に変えます。 

(ホームページより(後述))

 

CMなどでいろいろと大変宣伝をされているようです。かなり画期的なメカニズムらしいので、販売を行っているDR.C医薬株式会社のホームページと根拠論文を検討したいと思います。

 

 

 

論拠論文を批判したら訴訟の可能性  

ところが今回の検討すること自体、かなりリスクがあるようです。

 

「花粉を水に変えるマスク」根拠論文を批判したら医学部教授から集団訴訟と脅された「騒動」 - 左巻健男&理科の探検’s blog

花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない【追記変更あり】 — Y.Amo(apj) Lab

 

上記のサイトにあるように「花粉を水に変えるマスク」について論文を検討すると訴訟が起きる可能性があるとのことです。当ブログの記事が消えたり、当ブログがなくなったりした場合は「あ、なんかあったんだな」と思ってください。できる限り逐一報告していきたいと思います。

 

当ブログは科学的な根拠に基づいて検討を行いたいと思います。他団体とは一切の利害関係は有しておりません。患者さんの立場に立って、消費者の立場に立って、メリットとデメリットについて検討したいと思います。科学的に考えて、科学的に検討して、そして皆さんにメリットがあるような内容にしていきたいと思います。それでも訴訟が起きちゃうのかな?

 

 

ハイドロ銀チタン®とは?

DR.C医薬株式会社が開発した新素材のようです。

DR.C医薬株式会社(公式サイト)

 

ハイドロ銀チタン®はホームページにあるように酸化チタン、ハイドロキシアパタイト、銀の混合物のようです。

f:id:med2016:20180326082206p:plain 

公式サイトQ&A

http://hydagtio2.jp/question/

 

主成分のうち、酸化チタンは光触媒として使用されております。今回のマスクの効果も酸化チタンがメインであると考えられます。

酸化チタン(IV) - Wikipedia

 

 

(2018.03.26追記)

はてなブックマーク - hiroharu-minamiのブックマーク / 2018年3月26日

に大変重要な情報がありました。hiroharu-minamiさん、ありがとうございます!

 

試験結果内の「earthplus TM」は、商標登録前のハイドロ銀チタン ®の仮名称であり、 「earthplus TM」と「ハイドロ銀チタン ®」は同じ成分からなる同一物質です。 

f:id:med2016:20180326231435p:plain

 

経口急性毒性試験 | DR.C医薬株式会社(公式サイト)

より引用

 

”「earthplus TM」と「ハイドロ銀チタン ®」は同じ成分からなる同一物質です” 

という記載がありましたのでこれを元に検討したいと思います。

 

 

 

ハイドロ銀チタン®を検索してみよう 

日本語論文検索

では科学的な検討の基本、論文検索です。日本語論文をCiNiiで”ハイドロ銀チタン”検索してみました。日本語論文は現時点でこの論文1本だけのようです。

CiNii Articles 検索 -  ハイドロ銀チタン

f:id:med2016:20180325230227p:plain

 

岡崎 成実「アレルギー性鼻炎及び花粉症に対するハイドロ銀チタンシート (HATS)の臨床的有用性の検討」社会医学研究.第 34 巻 1 号.p.55

http://jssm.umin.jp/report/no34-1/34-1-06.pdf

 

この論文は今回の「花粉を水に変えるマスク」の開発を行った岡崎先生の論文になりますので、製品の根拠となる論文だと思われます。 

 

英語論文検索

次に英語ではPubMedを使用して、上記論文にあるハイドロ銀チタンシートの英語である

Hydroxyapatite-binding silver/ titanium dioxide ceramic composite sheets

で論文検索してみました。

Home - PubMed - NCBI

f:id:med2016:20180325224119p:plain

 

ゼロです。

 

でも、いろいろと文字を変えて論文を検索してみると、2本ですが、ヒットが出てきました。

Hydroxyapatite binding silver titanium dioxide ceramic 

f:id:med2016:20180325224853p:plain

  

ハイドロ銀チタンで検索するとこの2本が出てきます。2本ともearthplus™を検討しているようです。岡崎先生の名前はないようです。

 

1. Applicability assessment of ceramic microbeads coated with hydroxyapatite-binding silver/titanium dioxide ceramic composite earthplus™ to the eradication of Legionella in rainwater storage tanks for household use.

Oana K, Kobayashi M, Yamaki D, Sakurada T, Nagano N, Kawakami Y.

Int J Nanomedicine. 2015 Aug 4;10:4971-9. doi: 10.2147/IJN.S87350. eCollection 2015.

PMID: 26346201 Free PMC Article

 

2. Bactericidal activities of woven cotton and nonwoven polypropylene fabrics coated with hydroxyapatite-binding silver/titanium dioxide ceramic nanocomposite "Earth-plus".

Kasuga E, Kawakami Y, Matsumoto T, Hidaka E, Oana K, Ogiwara N, Yamaki D, Sakurada T, Honda T.

Int J Nanomedicine. 2011;6:1937-43. doi: 10.2147/IJN.S24280. Epub 2011 Sep 9.

PMID: 21931489 Free PMC Article

 

ここからさらに検索をかけると信州セラミックスの”アースプラス”という製品が、上記論文に使用されたもののようです。

 

信州セラミックス”アースプラスマスク”との共通点 

ハイドロ銀チタンについて2011年から論文がでていて、信州セラミックスという会社が開発していたようです。 

 

こちらのホームページには、「花粉を水に変えるマスク」根拠論文中に書かれている図が載っております。

f:id:med2016:20180325233118j:plain 

セラミックス機能材料 earth plus TM"アースプラス" 

 

 

ハイドロ銀チタンのアースプラスマスクは2011年以前から

信州セラミックスのホームページをさらに検討してみましょう。

 

アースプラス製品販売終了のお知らせ。 (2017.10.10) 

http://www.shincera.co.jp/img/earthplus_20171010.pdf

 

 

東日本大震災の時には被災地に提供されているようですので、以前からある製品のようです。

2011.4.4 東北地方太平洋沖地震の被災地への支援について

http://www.shincera.co.jp/news/2011040801.html

 

 

「アースプラスマスク」はearthplus™を使用したマスクのようです。

「花粉を水に変えるマスク」はハイドロ銀チタン®を使用したマスクです。

 

そして、

”「earthplus TM」と「ハイドロ銀チタン ®」は同じ成分からなる同一物質です” 

 

経口急性毒性試験 | DR.C医薬株式会社(公式サイト)より引用

 

アースプラス=ハイドロ銀チタン®

 

ですから、2011年以前の「アースプラスマスク」は「花粉を水に変えるマスク」と同等品なのではないでしょうか。

 

また、岡崎先生と信州セラミックスは2005年にも製品開発を行っているようですので、両者のつながりは結構歴史があるようです。

 

Cataliqua -- 当社の光触媒テクノロジーを応用した化粧品が登場しました   2005.04.26 

光触媒技術を応用した化粧品 -- キャタリクア Cataliqua のご紹介 ニキビケアにも....

 

 

まとめ(1)

1)ハイドロ銀チタンについてはearthplus™として英語論文が2本ある。

2)信州セラミックスは2011年以前からハイドロ銀チタンのマスクを生産。

3)アースプラス=ハイドロ銀チタン®。だから2011年のアースプラスマスク=「花粉を水に変えるマスク」?

 

 

根拠論文の検討

次に「花粉を水に変えるマスク」の根拠となる論文について検討したいと思います。

前述したように根拠論文は検索した範囲では、

 

岡崎 成実「アレルギー性鼻炎及び花粉症に対するハイドロ銀チタンシート (HATS)の臨床的有用性の検討」社会医学研究.第 34 巻 1 号.p.55

http://jssm.umin.jp/report/no34-1/34-1-06.pdf

 

 の1本のみです。

 

根拠論文における問題点

この論文の問題点は、

1)前後比較試験であり、効果判定にほとんど用いられない手法である

2)マスクではなく、こよりを使っている

3)アースプラス=ハイドロ銀チタン®なのにまったく論文に記載がない

などがあげられます。

 

 

研究デザイン

1)はたとえば実験で、

花粉症の患者さんがいます → マスクをしてよくなりました。

という結果が出たとします。じゃあマスクがよかったね、というとそうでもない。結果をどう考えるか解釈に疑問が出てしまいます。

 

→そのままマスクをしなくても時間が経ってよくなったかもしれない。

あるいは

→マスクが効いて、マスクをしたらからよくなった。

どちらかわからないですよね、ということです。

 

昔でいうと、

江戸時代に病気が流行っておふだを買ったひとがよくなりました。

→だからおふだが病気に有効

というのと同じです。おふだの病気に関する有効性について論文にしたから科学的です、といわれたら困ってしまいます。

 

これを科学的に検討するのにランダム化比較試験(RCT)やクロスオーバー試験を普通は行います。

 

今回でいうと、普通のマスクと「花粉を水に変えるマスク」を見分けがつかないようにして、検査する人もされる人もわからないままにランダムに2グループにつけてもらってその効果の差をしらべる(RCT)。

あるいは、2群に分けて(1)普通のマスク→「花粉を水に変えるマスク」、(2)「花粉を水に変えるマスク」→普通のマスクで順番を入れかえて、どちらのグループでも順番に関係なく「花粉を水に変えるマスク」が有効だった(クロスオーバー試験)ということをやります。

 

マスクと”こより”は別な物

2)は当然ですが、マスクが有効だと言いたいならマスクそのものを使わなくては有効かどうかを比較できません。鼻にこよりとして40分間入れていたら有効だったのでマスクも有効とはなりません。

 

HATSとアースプラス

 3)「花粉を水に変えるマスク」のHATSは独自開発したものらしいです。

「HATS」 は、酸化チタンの光触媒効果に対して、 銀を追加しハイドロキシアパタイトを用いて独自開発 した複合光触媒物質シートである。

また、「HATS」の特性は、酸化還元作用 により、花粉蛋白やウイルスなどを吸着出来るように 改良した(図 1)。 

(ともに根拠論文中2-2より引用)  

 

ところが、 こちらの図1は前述した2011年以前に商品化されているアースプラスのホームページにも同一と思われるものが見えます。

f:id:med2016:20180326005256p:plain

 

信州セラミックスより引用

セラミックス機能材料 earth plus TM"アースプラス"

f:id:med2016:20180326005331p:plain

 

(根拠論文・図1より引用)

 

同じ図ですよね。となると、HATSはアースプラスと同一なのでしょうか?別なものなのでしょうか?根拠論文にはアースプラスの論文が1本引用されているのみで、アースプラスとHATSとの関係や開発の経緯が一切書かれておりません。

 

”「earthplus TM」と「ハイドロ銀チタン ®」は同じ成分からなる同一物質です” 

経口急性毒性試験 | DR.C医薬株式会社(公式サイト)より引用

 

とホームページに記載されています。しかし根拠論文にはアースプラスとハイドロ銀チタン®の関係については一切記載がありません。これは論文としてかなり問題になる部分です。

 

ハイドロ銀チタン®が根拠論文で述べられているHATSと同一物質だとおもわれます。なぜなら、ホームページではハイドロ銀チタン®を用いていろいろな効果について説明がなされています。

 

アースプラス=ハイドロ銀チタン®=HATS

 

である可能性が極めて高いと思われます。

 

この場合は論文的に重大な問題があります。以前からあるものをあたかも新しいものを独自開発したかのように印象付けるようなミスリードを行うことは、科学論文として大変問題です。 

 

2011年にA化合物作りました。2017年に独自にB化合物作りました。実はAとBは同一、あるいはかなり似ている物質です。でもB論文ではA論文のことを知らんぷりで一切触れず、でもA論文を別なところで引用だけはしている、というのはかなり危ういものです。2017年に新しい物質を作ったかのような論文の書き方は科学論文としてまずいものです。私が事情を知っている指導教官なら激怒で全書き直しです。

 

この問題が他の方から言及されていないこと自体が、ミスリードが成功している可能性があります。論文のオリジナリティそのものに関わってくる問題です。

 

 

しかし

 

ハイドロ銀チタン®とHATSは別物

 

という可能性もわずかにあります。その場合はハイドロ銀チタン®とHATSの違いが全く記載されていませんので論文としてかなりまずいことになります。

 

つまり、

1)アースプラス=ハイドロ銀チタン®=HATSなら、論文のオリジナリティが根本的にまずい。引用不足。

2)ハイドロ銀チタン®とHATSが全然別物なら、HATS自体の検討がなされていないので論文としてまずい。データ不足。ホームページも根拠がなくなる。

ということになります。どっちにしろ論文としてブラックに近いグレーです。

 

 まとめ(2)

1)根拠論文はマスクの有効性の証明がかなり弱い

2)2011年発表のアースプラス=ハイドロ銀チタン®=HATSなら新規性はない

3)HATSが新しい別のものならデータが不十分すぎる

 

 

企業の説明は?

花粉※を水に変えるマスクとは?

マスク生地にハイドロ銀チタン®技術を加工する事で マスクの表面から侵入しようとする花粉を水に変えます。

 

※ 花粉内のタンパク質をハイドロ銀チタン®(特に酸化チタン)による光触媒機能が水や二酸化炭素などに分解します。 

 

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花粉を水に変えるマスク | DR.C医薬株式会社

https://drciyaku.jp/lp/mask/

より引用

 

 

医師の新しい発想で生まれたハイドロ銀チタン®は、

花粉・ハウスダスト・カビ等のタンパク質や、汗・ニオイ・不衛生タンパク質を分解して水に変える、 DR.C医薬独自のクリーンな技術です。 

f:id:med2016:20180325220204p:plain

花粉を水に変えるマスク | DR.C医薬株式会社

https://drciyaku.jp/lp/mask/

より引用

 

ハイドロ銀チタン®の原材料 ハイドロ銀チタン®の原材料である、酸化チタンは、安全性の高い物質の為、 女性のファンデーションの主成分として使用されています。  

f:id:med2016:20180325220216p:plain 

ハイドロ銀チタン®とは | DR.C医薬株式会社(公式サイト)

https://drciyaku.jp/hydabout/

より引用

 

 

f:id:med2016:20180325221247p:plain

 

f:id:med2016:20180325221303p:plain

 

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f:id:med2016:20180325221329p:plain

 

DR.C医薬株式会社(公式サイト)

https://drciyaku.jp/mechanism/より引用

 

 

企業の説明を読んでいるとこのマスクのメカニズムは、

 

「花粉を水に変えるマスク」は花粉のタンパク質を酸化チタンの光触媒作用により発生する活性酸素によって分解する 

 

ということらしいです。

 

そもそも論として「花粉を水に変えるマスク」はタンパク質を分解して水にするんだから、

マスクで顔のタンパクも溶けないですか?

という基本的な疑問が起きてきます。花粉や細菌のタンパクは分解するけど、顔のタンパクは大丈夫って実証されているんでしょうか。それとも前述の”空間除菌”とおなじで素材はそういう効果があるけど、実際は有効でないというパターンでしょうか。

 

 

開発・協同研究施設 

f:id:med2016:20180326083248p:plain

DR.C医薬株式会社(公式サイト)

より引用

 

いろいろな大学や研究所が名を連ねています。しかしどの程度、科学的な検証が行われているのか、根拠論文からは判断ができません。ここに載っている施設、医師は「花粉を水に変えるマスク」あるいはハイドロ銀チタン®について何らかの関与がある可能性があります。しかし少なくとも論文には上記の共同研究施設は一つも載っておらず、岡崎先生の単独論文になっています。

 

 

まとめ

ということで、いろいろと検討してみましたが皆さんはどのようにお考えでしょう?

 

管理人としては、素材自体もはっきりしませんし、臨床的にも効果があやふやです。

 

画期的な技術と書かれていますが、アースプラス=ハイドロ銀チタン®ということですので、2011年にすでに販売されていた「アースプラスマスク」と「花粉を水に変えるマスク」の違いがわかりません。アースプラス=ハイドロ銀チタン®ということをわざと言及していないような印象すらあります。

 

そして2017年の根拠論文は臨床的にはかなり信用度が低い検討です。マスクとして有効性があるという結果を信じるにはなかなか難しい印象です。

 

根本的な部分として、どのように花粉のタンパクだけ水に変えて、と人間の顔のタンパクにはダメージがこないようにしているのでしょう?ハイドロ銀チタン®が有効なら顔のタンパク質も分解されてしまいますよね?単なるマスク機能との差が見えてきません。

 

まとめますと、

 

1)2011年以前からの「アースプラス」→「ハイドロ銀チタン®」に名称変更(アースプラスとハイドロ銀チタン®は同じもの)

2)「アースプラスマスク」→「花粉を水に変えるマスク」に名称変更(詳細不明)

3)2017年にあたかも新規開発したかのように「アースプラス」という言葉を使わず「ハイドロ銀チタン®」という単語だけで論文発表

4)論文の実際の臨床データは、マスクの有効性はかなり根拠が弱い

 

ということになります。東日本大震災の前からあったマスクで、臨床データははっきりしないけど、名前変えて宣伝を頑張ってみましたという印象です。

 

いろいろとご意見があるとは思いますが、これからもなるべく科学的に考えていきたいと思います。よろしくおねがいいたします。 

 

 

 

 

 

参考サイト 

花粉を水に変える?: ::::弁護士 川村哲二::::〈覚え書き〉::::

花粉を水に変えるマスクに飛びついてはいけない【追記変更あり】 — Y.Amo(apj) Lab

「花粉を水に変えるマスク」をめぐる追加の議論 — Y.Amo(apj) Lab

花粉を水に変えるマスク、その効果は医学論文で明らかに・・・なってないよ!! | 五本木クリニック | 院長ブログ

 

 

<こちらは一般向けの「ニセ医学」に関する本。良著です> 

 

<これも良著。「フェルマーの最終定理」のサイモン シンです> 

 

 

 

 

 

 <当ブログ関連記事>

kaigyou-turezure.hatenablog.jp