【感想】『保坂先生の愛のむち(1)』車谷晴子 (著) ハイスペックイケメンが悪人顔に恋したら?【マンガ感想・レビュー】追記:車谷晴子先生からお返事いただきました!
『保坂先生の愛のむち』出ました!
Kindle版が8月18日に発売になりました。ドキドキしますね、この作品。
悪役顔の可愛かれんちゃんは、その顔のせいでなかなか積極的に人に接することができません。新人保育士になっても子供には泣かれるばかり。一方、保育士2年目の先輩でイケメンの保坂先生は元監察医。スペック高くて超理系の保坂先生は子供たちにも大人気。
恋愛経験ゼロのかれんちゃんに超ハイスペック保坂先生が理詰めでアタックしていきます。なんと第一話から結婚前提のおつきあい希望です。かれんちゃんはイケメンの冗談だと思って受け流しますが、ところがところが……。
一巻を全部読んでからもう一度表紙を見ると、かれんちゃんがかわいいね!保坂先生はかれんちゃんの腰に手回しているし。かれんちゃんは悪役顔だけど、ときどき見せる素顔がとてもいいです。かなり個人的な趣味ですが、一巻ラストの「つ……続き?」のかれんちゃんの顔は最高でした。なかなかオススメの作品です!
悪役顔がコンプレックスの可愛かれんは夢を叶えて保育士になるも顔を怖がった園児たちに号泣される日々。そんな中、同じクラスを担当するイケメンでなんでもできる元・監察医という肩書の保坂先生から…突然プロポーズされる。超リアリストな保坂先生は、可愛先生の気持ちなど無視して結婚すべき理由を論理的に説明しだすのだが…。
可愛かれんちゃんは悪役顔
かれんちゃんは保育士の新人先生です。でも、悪役顔で子供たちには毎回大泣きされてしまいます。そんな状況に、かれんちゃんもけっこう傷ついています。
保坂泰平、便について語る
先輩保育士の保坂先生は元監察医。大人と子供で対応を変えない理系です。医療関係はウンチクが長い。小さい子供たちにも容赦ありません。でもなぜか子供達には大人気。変に子供扱いしないからですね。
第一話から結婚前提でしたw
おいおいおいおいおいおい!
この男、途中を全部スキップしやがった!少女漫画っていうのはな、付き合って結婚話までにくる過程が大事で、そのために何十巻も費やすんだぞ。なのに一話から結婚確定かよ!!
車谷晴子先生、容赦ないですね!まあ、かれんちゃんが全く本気にしなくて、冗談としてかるーく受け流してこの場は終了でした。
えーっと、結婚?
最初からボタンをかけ違っている二人。冗談だと思っていたかれんちゃんに保坂先生は結婚の説明を始めます。結婚前提の話をしている保坂先生についていけないかれんちゃんはパニクります。かれんちゃんの背景の土偶がかわいい。
スペックが高い人の本気って冗談に見えるの図
「だろう?本気だからな」
一方の保坂先生は大マジメに結婚の話を進めます。ハイスペックな人が本気でやると周りの人は冗談にしか見えないこともある、ってことですね。「結婚なんて冗談はやめてください」というかれんちゃんの後のこのセリフ。かれんちゃんはグラっときてしまいます。
でも、保坂先生は愛情の確認はせずに、結婚におけるメリットについてのプレゼンテーションが始まりました。やっぱ、天然かこの人?
かれんちゃんの恋愛エンジンは、まだかかっていない
一般常識のあるかれんちゃんは何かが違うと思いながら、保坂先生に巻き込まれていきます。理詰めで話を進める保坂先生はかれんちゃんの恋愛感情なんかおかまいなし。でも付き合うって、そこが一番大事ですよね?かれんちゃんは憎からず思っていますがまだ恋愛未満の様子。かれんちゃんの”やる気スイッチ”はどこにあるのでしょうか?
保坂先生、理詰めで勘違い(案の定)
保坂先生は問題が生じるとすぐに解決しようとします。理系的にはそれが正しいです。疑問→回答、問題点→修正。でもね、それを女の子にやっちゃダメですよ。
「今すぐにしたかったんだな」→はい、間違い!!
かれんちゃん、すごいかわいいな!ウブウブでいじりたくなる感じですが、保坂先生はそんなこともしません。いっつも真剣です。ちなみに保坂先生はキスするときはメガネをとらないタイプのようです。
保坂先生は恋愛エンジン全開中
保坂先生はフルスロットルでエンジン全開。第一話から”やる気スイッチ”入りまくってます。悪役顔のかれんちゃんに一生懸命説明する保坂先生。7歳の子供にさとされて、かれんちゃんを全力で自分の気持ちを解説します。
一巻ラストで、保坂先生は問題があるなら「対策をとろう」と言います。かれんちゃんは保坂先生の言う対策ってやつがとんでもないことに気づきます。
「続きはゆっくりしよう」
「つ……続き?」
”結婚まであと…300と…30日くらい??”
管理人が脳に浮かんだシーン↓
”地球滅亡まであと300と30日、
あと300と30日しかないのだ!”
一巻最後を見て、わたしは宇宙戦艦ヤマトのエンドロールが自動再生されましたよ。どっちかっていうと、恋愛っていうより
地球滅亡
って感じですよね。笑ってしまいました。
なかなかぶっ飛んだ一巻でした。
ハイスペックなイケメン保坂先生と悪人顔のかれんちゃんのずれた恋愛感情が大変面白かったです。
保坂先生はイケメン、優秀で理系で元監察医。いうなればプロ野球選手の投手みたいなもんです。そんな人が一切手抜きなしで豪速球をかれんちゃんにビュンビュン投げるもんだから、うぶうぶ素人のかれんちゃんはたじたじです。しかも自分じゃ正しいと思ってやっていることが、実は恋愛的には間違いだったりして、言うなればデットボールも豪速球なわけです。ヘタに当たると死ぬよ?
かれんちゃんも悪役顔だけどマジメで一生懸命。最初は、こんな豪速球を私に投げるはずないでしょ、とか余裕ぶちかましてましたが、自分がターゲットだと知ってビビります。でも保坂先生が自分に向かって真剣に玉を投げていることがわかると、一生懸命に保坂先生の直球を受け取ろうとします。あまりにレベルが違うのでうまくは受け取れませんが、そのマジメな姿勢がかわいいですよね。
2巻の展開も気になります。続きってなによ、続きって?このペースなら2巻ですぐに成人向けになっちゃうぞ (笑)。保坂先生の先輩医師も登場するようですし、2巻も楽しみですね。お勧めの一冊でした!
追記: 車谷晴子先生からお返事いただきました!本当にありがとうございます。これからも応援します!!
ありがとうございます!ブログも読ませていただきました。とても嬉しかったです。2巻もよろしくお願いいたします。
— 車谷晴子「保坂先生の愛のむち」1巻8/7 (@kurumatani_h) 2017年8月22日
ご参考になりましたら幸いです。