【感想】『タイムスリップオタガール(2)』 佐々木陽子 (著) また最高かよ!腐った女子中学生は生き延びることができるか?(ファーストガンダム風に)【マンガ感想・レビュー】追記:佐々木陽子先生からお返事いただきました!
『タイムスリップオタガール』 2巻出ました!やっぱり最高だな、これ!!
30歳、腐女子のはとこは中学2年生に生まれ変わります。死んだおばあちゃんは生きているし、体は軽くてアルバイトもしなくていい中学生ですが、お金は全くありません。中学2年だから大量に持っていた同人誌もゼロ。はとこはなんとか同人誌を買うお金を作りたい。
1巻ラストでは赤点のテストがはとこのお母さんに見つかります。すぐに説教され、漫画禁止令をつきつけられます。はとこにとって漫画禁止は「死」と同じ意味(プププ)。はとこは腐女子として幾多の苦難をどうやって乗り越えていくのでしょう?
いやあ、本当に楽しい作品です。どっぷり二次元にはまっている人ほど共感できると思います。30歳が中学生に転生っていうアドバンテージを勉強や恋愛といった別の要素にこれっぽっちも使わずに、ありったけのスペックと情熱で漫画とアニメに没入していく姿は、まさにオタクのかがみですね!3巻が待ち遠しいです。かなりオススメ!!
全力でオタクを生きる女子・城之内はとこ(30)は、コミュケの帰り道に同人誌と共に電車に轢かれ、その後、なんやかんやあって1996年にタイムスリップする!! 13歳の生活をエンジョイするはとこだが、母からオタクにとって死にも等しい[漫画禁止令]をつきつけられ…!?
はとこ、なんとか漫画禁止令を回避しました。
よく考えたら中身30歳だから、オカンに漫画禁止されてもどってことないけど、中学生としては最高に厳しい判決ですよね。なんとかクリアしたはとこですけど「フラグ回避」って単語はなんか違うだろ!
いじめっ子の長谷川くんの言葉で全然ダメージがないはとこ。
中学生の女の子いじめってそんなもんだよね。だけど、当事者としては本当に深刻です。まわりはとってもびびって、はとこにもこっそり同情的なんだけど、いじめられるのがこわくてなかなか助けられません。はとこだけ、ほとんど聖人の域に達しています。
おおおスラダンとマサルさん載ってる〜〜〜
ワイルドハーフも密リターンズもマキバオーも〜〜〜
やべ〜こんなに感動すると思ってなかった〜〜〜ッ
あ”あ”あ”あ”
生だよ 現物だよ〜〜〜
感動しかない
(黒塗りは管理人が外しました)
1996年の少年ジャンプを読んでマジ泣きするはとこ。
わかる!
いま、この年代の少年ジャンプあったら絶対手に取って読んでみるわ。間違いない。しかもリアルタイムで連載中だからな〜。
ちなみに今回、3ヶ月連続で少年ジャンプが復刻されています。
第一弾で復刻されたのがジャンプ最大部数の1995年新年3・4合併号と創刊号。創刊号ばっかり表に出て来ているけど、こっちの表紙の方をトップにしたらもっとみんな注目していると思います。この1年後が現在の設定ですね。本当にジャンプ黄金期です。
↑ちなみにネットじゃ書影がこんな感じ。これだけ見たら誰が買うか?ってかんじですよね。じいちゃんか?
今なんか女子あつかいされたーーーッ
いまさら女子あつかいにビビる!
ジャンプ読みたさに同級生の男の子の家に乗り込んでいったはとこはふと我に返って、30歳で初めて男子の家に一人で来たことに気づきます。相手は中学生だけど!で、自分も中学生だけどね。いつのまにやら女子あつかいされているし。オタクなのにラブコメフラグも立って来ましたね。
女子力が強くなりすぎると「おばさん力」になって、さらに恋愛要素がゼロになると「おばあちゃん力」になるってことですかね。
すっかり30歳のはとこは「おばさん力」と「おばあちゃん力」にあふれているので、まわりの同級生を恋愛対象にしてません。でも、はとこにクラスで恋愛フラグが立ちまくるのは周りの中学生がはとこの「女子力」だとおもっているのが、実は「おばさん力」「おばあちゃん力」だから。
みんな目を覚ますんだ。
目の前にいるのは中学生の皮をかぶったおばさんなんだぞ!
しかも、かなり腐っているぞ(BL的に)!!
思いっきりBLのネームを描いたノートをいじめっ子の長谷川くんに取り上げられたはとこ。水の入ったバケツに入れちゃうぞ、っていう脅しにいっそ「やってくれ」と男らしく言い放ちます。
その時の脳内はとこ。
BLの濡れ濡れの場面が満載の妄想炸裂「外伝ノート」。いっそ水に沈めてくれ!っていう腐った女子の心の叫びがあふれています。
うまくいじめられなくてイライラしている長谷川くんと、ノートの中を絶対に見られたくないはとこは一体どうなるでしょう?
というわけで、『タイムスリップオタガール』2巻も最高でした!
すごいな、この漫画は。オタク心を揺さぶるような作品です。なにもきちんと決まっていなくて、そのかわり将来の期待や夢にあふれていた、あやふやな中学2年生の感じがすごくよく出ています。
はとこはすべての知識や能力、情熱も、30歳でタイムスリップして来たアドバンテージも、すべてオタクになるためにだけ費やしています。アニメ見るために部活もやめるし、ジャンプ読むために男子の家に行くし、清々しいほどの腐女子魂です。
中身が30歳だからってスペックのインフレ起こしていないし、きちんと真剣にオタクになろうということだけを心に誓っています。早起きしてBLのネームを切って漫画を描き、お小遣いを貯めて同人誌を買うのが夢です。それって今、大人になって自分らがやっていることじゃね?それなのに、読者のこのドキドキ感はなんなんだ?
3巻が来年2018年春って、待ちきれないですよね。すごいオススメの作品です!!
追記: 佐々木先生からお返事いただきました!うを〜、めちゃめちゃうれしい!ありがとうございます。これからも頑張ってください。応援しています!!
わ!わ!!わ~~~~!!!!✨✨✨めちゃめちゃ読み込んでくださって(しかもネタバレをきれいに回避していく巧みな推薦!!!)ありがとうございます!!
— 佐々木陽子@②巻8月9日発売 (@sasakiyoko0122) 2017年8月15日
黒塗りは管理人が外しました←←←wwwwww 察してくださってありがとうございます!!ふひひ(ノ≧▽≦)ノわーいスクショスクショ!
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ご参考になりましたら幸いです。