【感想】『ダンジョン飯 5巻』九井 諒子 (著) ダンジョンの謎はより深く、出口は遠く、そしてハラは減る【マンガ感想・レビュー】
『ダンジョン飯 』5巻出ました!
炎竜に食べられてしまったファリンちゃんが復活しましたけど、狂乱の魔術師であるダークエルフが不穏な動きをしています。ダンジョンの深層でライオスたちパーティーは無事に地上に出ることができるのでしょうか?
相変わらずライオスのパーティーはみんないい味出しています。ダンジョンの深部で漬物つけるなよ、お前ら。そしていきなりお侍も乱入、九井先生お得意のなんだか変な世界がまた拡張されたような5巻でした。はっきり言って面白いです!かなりオススメです!!
炎竜(レッドドラゴン)を倒し、ついに妹のファリンを救出したライオス。 ホッとしたのも束の間、彼らの前に、迷宮の主・狂乱の魔術師が現れる……! 果たして、ライオス達は生きて迷宮を脱出できるのか!? 生きて帰るまでが冒険だ! 食事もストーリーも怒涛の第5巻!
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第29話 炎竜7
炎竜編の最終話です。全部で7話編成でした。ファリンちゃんはマルシルの禁断の黒呪文で復活しました。でも夜になると様子が変です。キーワードは「デルガル様」。
第28話 炎竜6のラストシーンで出てきたダークエルフがファリンちゃんを呼び寄せていたのです。
第12話 宮廷料理(第2巻)でライオスが絵画の中に入って料理を食っている時に、それを見つけたダークエルフと同じ人です(人、って言っていいのかな……?)。
”迷宮の主 狂乱の魔術師”と呼ばれているようです。ですがこのダークエルフはファリンちゃんのことを「竜」と呼び、
「陛下もじきにお戻りになられる」
と謎の言葉を残します。”迷宮の主”と呼ばれていますが、実はこのダークエルフは陛下と呼ばれるひとに支えているのでしょうか?そして陛下=デルガル様?謎が謎を呼びます。
第30話 良薬
ダークエルフから間一髪逃れたライオスたちは、オークの集団に捕まります。センシはオークたちに、匂いが違うからわからなかった、と言われました。第14話 水棲馬(第2巻)でマルシルが思いっきりセンシを石けんで洗いましたから、
「ゾン族長の妹君」の兄とは第9話 オーク(第2巻)で、捕まってパンを焼いて食ったときに「お頭」と呼ばれていたオークがそうなんでしょう。
30話はチルチャックがいい味出していました!ファリンちゃんを救出したいのは山々ですが、一度地上に出て体制を立て直してくる方針になりました。
第31話 シーサーペント 前編
第10話 おやつ(第2巻)で宝虫にやられたカブルーたちのグループです。ライオスたちが宝虫を料理して(……)、死体がゾンビにならないようにお祈りをしてあげてます。
その後、第15話 雑炊(第3巻)で死体回収屋に復活してもらいます。しかしすぐに人魚にやられてしまいます。
再びライオスたちは彼らの水中にある死体を引き上げておきます。でもライオスは2回も救った相手の顔を覚えていない様子でした。
という前振りで、死んでいたカブルーたちはタンスさんに再び蘇生されます。そしていろいろと邪魔をしていた(彼らが死ぬのを待っていた)死体回収屋にリベンジします。
第32話 シーサーペント 後編
ライオスたちに宝石や食料を奪われたと勘違いしてうらみをもっているカブルーたちは腹ごしらえをします。そして見た目が爽やか美形のカブルーがかなり真っ黒な性格なのが判明。でもなかなか推理力はあり、しかも人に興味があって人と人とのつながりをいろいろと知っています。
でも、またカブルーたちは怪物(シーサーペント)と出会って死にそうになってしまいます。 基本的にカブルーたちのパーティは弱いな。
ピンチのカブルーパーティー。そこにお侍一行が参上します。軽く怪物を蹴散らした一行にカブルーは近づきます。カブルーは頭も良くてピンと来る。自身の魅力もあるのでしょう、良くも悪くも人たらしな感じですよね。
第33話 ドライアド
オークたちに救ってもらったライオスたちは地上を目指します。でも迷宮で、全然上に上がることができません。
ドライアドをなんとかクリアしたり(プププ)、 チルチャックがセンシに性教育のレクチャーをされたりといつものドタバタです。
第34話 コカトリス
まだまだトラブルは続きます。石化する怪物コカトリスに一行は遭遇します。魔法をつかえるマルシルが石化してしまい、パーティーは機能停止します。
魔法初心者のライオスがなんとか治癒魔法を覚えてマルシルを石化から治します。マルシルが鍋をまたぐらにのせているのは、結構バカっぽいよね。
第35話 掃除屋
扉絵はおそらく地上のみんなのお掃除姿ですね。ヒゲのセンシが別人すぎて、一体誰なのか、なんの絵なのかしばらくわかりませんでした(笑)。
ライオスたちが飯を食っている最中に、お侍パーティーに遭遇します。実は旧友のシュローです。そして、ライオスたちを逆恨みしているカブルーたちもライオスとご対面します。
カブルーたちが死んでいる状態では2回も会っているライオスですが、ご挨拶はやっぱり
「はじめまして」
でした。ライオス、他人に興味ないのかもしれませんが覚えようよ、人の顔。
モンスターよもやま話-5-
九井先生、相変わらず無駄に細かい設定、ありがとうございます。
みんなが思っているはずの一言、
マルシル、いつまでカエル着てるんだ?
チルチャックの「本当は気に入ってんだろ」って、当たりですね?でしょ?
というわけで、『ダンジョン飯』5巻もまたまた笑わせてもらいました!いろいろとお話が深くなってきました。そして、書いている通りに2巻と3巻の伏線回収が大変多い5巻でしたので、複雑な印象が出てきたかもしれません。きちんと読むとすごいな、この物語の深さは。
でも、あんまり気にせず読んでも笑えるのが『ダンジョン飯』のスゴイところです。気軽に読んで、笑って、楽しんで、気になったら最初から読み直すとさらに深い。とにかくいい作品です。スゴイおすすめです!
ご参考になりましたら幸いです。