【夏目漱石】『夏目漱石解体全書』 香日ゆら (著) 漱石先生生誕150周年!【感想】【ネタバレ漫画レビュー】
香日ゆら先生の『夏目漱石解体全書』でました!
今年は夏目漱石先生、生誕150周年です。香日ゆら先生の夏目漱石関連本はだいたい持っています。今回の作品はマンガ、イラストはほんの少しでちょっと残念。でもいろいろと大変楽しめました。『先生と僕』『漱石とはずがたり』と一緒に読んだらさらに面白さ倍増です!
漱石大好きマンガ家・香日ゆらが好き勝手に送る決定版漱石ガイド。
生涯や作品、東京の漱石ゆかりの地、全国の記念館、漱石をめぐる人々、初版本装幀など、
豊富なイラストやマンガで紹介!
【目次】はじめに
I 夏目漱石を知る
II 漱石ゆかりの地へ
III 漱石をめぐる人々
IV 作品・文献ガイド
おわりに
ようやく手元に届きました。というか、届いていたけど忙しくて見れませんでした。
うちの香日ゆら先生の夏目漱石関連本です。奥泉先生との共著の本も持っています(……間違って古本に出してなければ、あるはず……)。サイズは見ての通り、今までの作品と今回の『夏目漱石解体全書』はおなじサイズです。
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このあいだ1時間ほど。写真撮ってから『先生と僕』読んでました。はまっちゃいました。
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第1章は・漱石人生双六・夏目先生解体図・漱石アルバム・先生の日常(ここがマンガ6ページ)・夏目家系図です。
夏目漱石先生の写真って、あの有名なものだけではなくて結構色々あります。ここでも参考図書で取り上げられてますが、文豪・夏目漱石 そのこころとまなざし(2007)はなかなかガイドとしては写真も豊富で内容も濃くて良著だと思います。
こちらが今回唯一のマンガの章です。6ページなのがさみしいです。漱石の名前、漱石のペンネーム、漱石と嗜好品、漱石とスポーツ、漱石と文房具、漱石の一日の各1ページです。
第2章は漱石ゆかりの場所です。聖地巡礼のご参考に。
今回、この本を読むまで『三四郎』の上野精養軒と『野分』の日比谷松本楼を完全にごっちゃ混ぜにしていました。なんでだ?
第3章の漱石をめぐる人々もなかなか面白いです。『先生と僕』に出てくる面々がいっぱい出てきます。
……またしばらく『先生と僕』読んでいました。面白すぎます。
やはり夏目漱石先生の楽しいところの半分は、周りのキャラですよね。あまりに先生のこと好きすぎです。しかも男性ばっかり。
森田草平はとびぬけて先生に迷惑をかけている印象なんですが、やっぱりできの悪い弟子はかわいい、ってことなんでしょうか。
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まえのブログ記事でも書きましたが、森田君は100年たっても怒られています。
第4章は作品、文献ガイドです。
先生の作品となっていますが有名どころをピックアップしていて『野分』『坑夫』『彼岸過迄』『行人』などは入っていません。
ということで、この記事書くのに脇道にそれまくって他の本読んでました。
夏目漱石先生の楽しみ方っていろいろあると思うのですが、人間関係から入るとかなりの確率ではまると思います(笑)。書簡集から読んだり、マンガ『先生と僕』を読んでみたりすると周囲がラブラブ過ぎてまずいです。おまえらBLかよ!って勢いです。個人的にはとんでもないBL作品が出てきて木曜会(夏目漱石と門下生の会)が腐女子の手に落ちるかも、なんて思っています。
夏目漱石はやっぱり面白いですよ!これだけ読まれているって、絶対何かありますよね。ご参考になりましたら幸いです。
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