【感想】魔法使いの嫁 7巻 ヤマザキコレ そして物語は大きく動き始める【ネタバレ漫画レビュー】
魔法使いの嫁7巻がでました!
お話が大きく転換する巻でした。2、3巻のカルタフィルスが再登場していきなり緊迫します。カルタフィルスは竜をとらえて自分の左手を再生しようとします。竜とつながりのあるチセはエリアスたちとともに竜が売られるオークション会場へ向かいます。
エリアスが無視していたチセのカレッジ行き。そして2、3巻でのカルタフィルスの再登場でカレッジがチセにアプローチをかけ話がふたたび大きく動き始めます。いろいろなことが動き始めた7巻、おすすめです!!
次の感情へと続く路。待ち遠しい者とそうでない者。初めて普通の友人を得て、変わり始めるチセを前に、説明できない感情が湧き上がり今まで以上に戸惑うエリアス。互いに成長し距離感を測りかねる中で、竜の国ではカルタフィルスの魔手がリンデル達に迫っていた。永遠なる痛みに苦しむ、彷徨の魔術師の目的とは─。
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嫉妬に身を任せてしまったエリアス。チセを取り込んでしまいます。誰かがチセの杖を渡してくれて、それを手掛かりにルツがチセを見つけます。
ただエリアスの嫉妬って言っても、10歳のステラちゃんがチセのところに遊びに来ただけなんだけどね(6巻参照)。二人とも子供です。
この間まで父親と娘みたいだったのに
今度は母親と子供みたいだ
ルツは二人のことをこう思います。
ようやくチセを解放したエリアス。チセが「人間の先生」でエリアスが「魔法の先生」と4巻で呼び合っていたように、二人はお互いに足りないもの同士、お互いの中に居場所を見つけたのかもしれません。
さて、話はかわって子供の竜が捕らえられてしまいます。
竜を捕まえているのはカルタフィルス。竜を使って3巻で失った左腕を再生しようとします。
チセたちは捕らえられた竜を追ってオークションへ参加します。右が変身したエリアスの姿です。エリアスはいろいろな姿になるのでちょっと気をぬくと「あれ?だれこれ?」って感じになって話の展開がわからなくなります。
ちなみにポンド円は140円ぐらい(2017.03.17現在)ですから、竜のオークションが80万スタートってことは1億1200万円スタートってことでしょうか。チセ自身の値段500万は現時点ではおよそ70億円ですね。
オークション会場で竜が暴れます。予想もつかない事態に会場は大混乱になります。チセはアンジェリカさんがつくった腕輪をはずします。この腕輪はチセを大きく制限しています。
魔法使いは竜に触れることで竜から魔力を吸収することができます。ただ、吸収した余分な魔法はエリアスがさらに吸い取らないと「君の身体のほうが壊れてしまう」ということです。
竜の背中に乗ることができたチセとエリアス。でも竜の炎からチセを守ったエリアスが竜から落ちてしまいます。チセはエリアス抜きで竜の魔法を吸い取ることを決めます。
竜と一緒に川に落ちたチセ。でもその姿はちょっと変じゃないですか?
チセの左手が妙に大きい気がしませんか?チセの体に残ってしまった竜の魔力の影響でしょうか。コミックのあとがき漫画にもあるように、チセの左手が大きく変化してしまったようです。
コミック最後にある8巻予告では、
「母から掛けられた呪い、生まれの呪い、そして竜からの呪い」
と書いてあります。2、3巻に登場したカルタフィルスの再登場、いつも影のようにつきまとう家族との別れ、それらが今一度7巻からいろいろなものが動き出したかんじです。ますます目が話せないですね!