【感想】デビルズライン(9)花田陵 みんな大人の恋愛未満【ネタバレ漫画レビュー】
(2017.07.24更新)
デビルズライン(9)出ました!
9巻では寸止めカップル多すぎです。大人のくせにみんなちょっとだけ恋愛からずれる。いや大人だからこそ、やらなくてはいけない仕事や責任感があって、恋愛はなるべく置いておこうと思う。でも、いつも相手が気になってしまう……。この漫画、そんなもだえるようなカップルばっかりです。
安斎くんとつかさちゃんは物理的距離があるけどお互いに頑張っているところです。李さんは馮先生、牧村(レーロク)は住森(イレブン)といい感じの雰囲気です。でも、個人的に一番気になるのは沢崎とジルだな!
ストーリーはいままでの構図が変わっていく大きな転換点です。敵対していたCCCは解体、安斎くんは警察をクビになりF班も消滅、帯広国立研究所の安斎くんの母親が大きく動き始めます。
ま、個人的にはみんなの恋愛事情がずっと心配です!みんな幸せになれるのかな……。
7巻で安斎くんが狙撃されてガッツリやられますが、つかさちゃんに血を分けてもらって助けられます。
8巻で二人は法的に3ヶ月巻の接触禁止になります。安斎くんは警察をクビになり、所属していたF班は消滅して関係者はバラバラになります。
現在、安斎くんは無職。つかさちゃんは今後の進路について悩んでいます。そんなときにつかさちゃんは帯広で研究している安斎くんの母親に会います。
安斎&つかさ
安斎も帯広国立研究所で研究する母親に連絡が取れ、出生の秘密を明かしたいと打ち明けられます。戸籍上は母ではなく、関係者も大勢いてしかも相手は殺人犯という複雑な事情です。
つかさちゃんも安斎の母親から帯広に来るように話があります。
つまり二人とも安斎の母親の手引きで、お互い知らないうちに帯広で落ち合うことになりそうです。
李&馮先生
馮「恋云々は置いておいといて
李くんは私とやってみたいと思う?」
李「……うん」
馮先生、直球ですね!こんなに直球なひと、他にこの漫画でいないからすがすがしいです。馮先生は狙撃された安斎を治療していた先生。李ハンスをかくまっています。
ただ案の定、いい雰囲気になったとたんに追っ手がせまります。李は傷を負いながらも馮先生のマンションを逃げ出します。
牧村(レーロク)&住森(イレブン)
CCCに潜入捜査中の牧村(レーロク)は負傷し住森(イレブン)とその家族にかくまわれます。CCCから狙われるようになった二人は自分に自信がない住森と、色恋は置いておいてまずは任務遂行の牧村が急接近しながらくっつきません。
住森はきちんと告白して、牧村は一度ごめんなさいしてます。それなのにわざとニヤミスしてんのか、牧村?ぐらいな状況です。描き下ろしおまけ漫画で牧村の心情が描かれていたりして、作者も気にしている模様です。
沢崎&ジル(&新庄)
沢崎とジルが急接近だけど!だけど?
おい、沢崎が無自覚かよ。沢崎がジルを見る視線の先には救えなかった雪森(ちなみに男)の影があります。ジルの上司である沢崎は自分に強烈にブレーキをかけています。そして助けることができなかった親友、雪森に対する罪悪感とジルに対するほのかな恋愛感情がまざります。
「と と 唐突なんですが
今夜お食事などいかがでしょうか!?」
前の8巻では、新庄さんという新キャラが一瞬登場します。
F班解体で安斎の上司の沢崎は公安五課庶務に飛ばされます。新しい職場で新庄さんが沢崎に声をかけます。話の途中で石丸に声をかけられてその場は終了しちゃいますけどね。
沢崎、色恋にほんとうに無自覚だな!他人に興味なさげな石丸にすら注意されても気づいていない様子だし。こんな感じだから沢崎の色恋はこじれるな。
ということで、カップルみんな寸止め状態です。読者はなかなかスッキリしない展開にもだえちゃいますね。本筋のストーリーもいよいよ新展開になってきています。なかなか自分を克服できない安斎くんはつかさちゃんは上手くいくのでしょうか。今後に期待大な9巻でした。おすすめです。
ご参考になりましたら幸いです。
追記: 10巻感想書きました!
kaigyou-turezure.hatenablog.jp