【感想】茜田 千『さらば、佳き日 3巻』ふたりぼっち。 すれ違ったままのふたり。 そして、ふたりともどこにも行けないまま……【ネタバレ漫画レビュー】
(2018.06.24更新)
4巻出ました!感想書いています。よろしくお願いいたします↓
”僕の妻は妹でした”
『さらば、佳き日』3巻が出ました!
3巻はさみしくて、切ないですね。妹の晁ちゃんと兄の桂一、ふたりとも戻る場所がない。行く場所もない。そしてすれ違い……。ふたりぼっちな感じです。
茜田 千先生=文乃ゆき先生ということで、こりゃ、絶対名作になると思います!
第1話で兄と妹が、新しい町で生活を始めます。それも新婚生活として。
いいのか?
しかも母親から電話くるけど無視してます。第1話から気になる二人です。
第2話からふたりの昔にさかのぼります。小さな頃から兄の桂一はヘタレで、妹の晁ちゃんが年齢とは逆にお姉さん役で、家事を切り盛りします。
桂一が高校になって、同級生の女の子を家に連れてきます。それをきっかけに晁ちゃんは自分の兄に対する思いに気付いてしまいます。
「好きだよ」
その言葉もつげられないまま、ふたりの別れが静かにやってきます。
妹の晁ちゃんは短大進学のとき、桂一に言わずに家を出てしまいます。
晁ちゃんは「なにかあったら家に戻るから」とウソをつきます。
でも、桂一は止める事ができません。
第1話の扉にも登場していますが、珠希ちゃんと剛も重要なキャラクターです。なにげに話している内容がいろいろ深かったりします。珠希ちゃんと妹の晁ちゃんは中学の同級生。そして剛は兄の桂一と高校の同級生。珠希ちゃんも剛もそれぞれ悩みを抱えています。珠希ちゃんは剛が好きだけど、剛はゲイ。剛は桂一の事ばかり気になります。
そして、第3巻です。すれ違ったままのふたり。仕事中毒で毒親の母がイタリアから帰国。いろいろトラブルを巻き起こします。
剛は桂一に家を出るように進めます。桂一は周りに流されて、自分で自分のことがわからなくなっています。
それでも妹の晃ちゃんに対する気持ちが消えません。
そういったのは珠希ちゃんです。
珠希ちゃんは、自分の母親が浮気して父と自分が捨てられています。だから、自分の母に対して向けた言葉なんです。
でも、聞いている晃ちゃんにとってはとても痛い言葉です。だって、自分はどうしようもなくお兄ちゃんの桂一が気になって、だから、家から逃げ出しているのに。
そして晃ちゃんが家を出てから会うことがなかったふたりが、ようやく会えるか?
というところで3巻終了です。
いやー、もっと先が読みたいですね。
どうやら茜田千先生=文乃ゆき先生らしい、ということでちょっと調べてみました。確証があるのはこちらの記事ですね。
第1位は、「COMIC it」で連載中のオムニバスストーリー。このあたたかいイラスト、どこかで見覚えがあるような……、と思ったら『ひだまりが聴こえる』の文乃ゆき先生!?
【3月の「このマンガがすごい!」ランキング オンナ編】恋した相手は妹だった!? オンナ編第1位は……
http://konomanga.jp/special/56611-2
ということで、以前にご紹介した「ひだまりが聴こえる」「ひだまりが聴こえる-幸福論-」の文乃ゆき先生ですね!
BL読める方なら「ひだまりが聴こえる」はぜひおすすめです!Kindle Unlimited キンドルアンリミテッドに入っていたのですが、外れちゃいましたね。残念です。
<当ブログ関連記事>
■これも無料!医療関係者に読んでほしいBL名作「ひだまりが聴こえる」「ひだまりが聴こえる-幸福論-」Kindle Unlimited キンドルアンリミテッドです!
『さらば、佳き日』は続きが気になって仕方がない作品です!
かなり、かなり、かなりオススメです!!
ご参考になりましたら幸いです。