■ぬじま「歌うヘッドフォン娘」恋愛的ヘボさに脱帽！すごくよくてもだえた【マンガ感想・レビュー】追記：ぬじま先生からお返事いただきました！！

　

いやあ、これは当たりでした！！！

ヘッドフォンかけて歌っている女の子、

っていうイメージからは、いい意味で裏切られました。

歌うヘッドフォン娘

posted with ヨメレバ

ぬじま白泉社 2016年10月28日

ヘッドフォン娘が青春を歌い踊る！内気＆無表情系の美少女もヘッドフォンを装着すれば無敵の歌姫に！？衝撃の歌謡系ショートコメディ♪新鋭作家「ぬじま」初単行本！

これは時代がくるか、ヘッドフォン娘！

剣道部で内気で無口な鏡花ちゃんが主人公です。この娘がヘッドフォンをかけると大音量でマジ歌うたうヘッドフォン娘に変身します。しかも自分じゃ全然気づいていない。さらにはファンクラブまであったりして、かなり痛い子です（褒め言葉）。

杉山先輩は剣道部で鏡花ちゃんを熱心に指導してます。

お互いいい感じなんですが、お互いにそれに気づいていないのはやっぱりお約束、ということですね。読者が気付いていて、登場人物が気付いていない、というのがラブがコメる必要十分条件ですから。

水着回は歌なし、先輩なし、剣道なし、で単に女友達同士で鏡花ちゃんを愛でるだけ、というスーパー回でしたが、素晴らしいの一言でした。

鏡花ちゃんが泳げないのもお約束でしたが、先輩なしでも十分に鏡花ちゃんの魅力があふれまくっていました。……あれ、実はこのまんが、杉山先輩は不要なのかもしれない。

基本、鏡花ちゃんは先輩に対して「えっと……」っていうモードになります。

あえて言おう、正解であると！
鏡花ちゃん自身の幸せは遠いかもしれないが、ファンクラブと読者のみんなはその姿勢、そのアプローチ、その恋愛的ヘボさを愛でているのだ！！ヘボいからこそ、ロースペックだからこそ、「決まり手は自滅」。ああ、なんとうるわしい世界でしょう。

今回が初単行本というぬじま先生、絵が上手すぎませんかね！これからも恋愛的ヘボさを追求してもらって、ロースペックなのにハイスペックという荒技で読者をヒーヒー言わせてもらいたいものです。

追記：ぬじま先生ご本人からコメントいただきました！本当にありがとうございます！！

@2008med うおおおありがとうございますー！！こんなにしっかりした感想頂けたの初めてです！！！うおーー嬉しい！！！力不足で出来ない事も沢山ありましたが、その分やれる事は精一杯詰め込んだので、楽しんで頂けたのならばこれに勝る喜びはありません！！これでまたもう少し頑張れる！
— ぬじま (@NJ_Kilroy) 2016年11月5日