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勤務医開業つれづれ日記・3

いらないことからコツコツと。新「院長の漫画カルテ」へ移行中です。

■アスリートの性別とは?オリンピックと性別の問題

(2017.01.30修正)

 

 

 

 

 

 

もうじきオリンピックが終わります。寝不足の方も多いのではないでしょうか。

 

 

 

 

裏に隠れて夏の甲子園も残すは決勝のみ。作新学院(栃木)と北海(南北海道)ですが、みんなさん、知ってますか?

 

 

 

 

甲子園での公式練習で女子マネージャーが排除されましたが、そもそも男性、女性ってなんでしょうね?

 

アスリートについて興味深い記事がありましたのでご紹介させてもらいます。

 

www.buzzfeed.com

五輪の舞台で活躍する女性選手たち。こんな疑問を持つ人は少ないかもしれない。「本当に女か」。だが、五輪の歴史をひも解くと、「女」を決める要素をめぐって激しい論争が続いてきた。生殖器、染色体、ホルモン——。揺れる基準の陰で、選手生命を絶たれた女性もいる。

 

PubMed(医療系の検索専門サイト)ではJAMAという有名な論文雑誌にジェンダーついての最新論文が掲載されていました。

 

論文というよりはレター的なViewPointというコーナーで2ページものです。

 


The Olympic Games and Athletic Sex Assignment.

JAMA. 2016 Aug 4. doi: 10.1001/jama.2016.11850. [Epub ahead of print]

Genel M, Simpson JL, de la Chapelle A.

http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/27490137

 

jamanetwork.com

 

 

ちなみに、ジェンダーと打つ時、

どうしても英語の綴りに引っ張られて”ゲンダー”と打ってしまうので

”ゲンダー”で”ジャンダー”を単語登録しました。

 

 

 

 

 

日頃、英語を読むタイミングが少ない医師の方々も、

このJAMAの記事は無料で読めますから

トライしてみてはいかがでしょうか。

 

キャスター・セメンヤ選手やデュティ・チャンド選手の

 高テストステロン(Hyperandrogenism)など

上の日本語記事と重なる部分も多いので、

日本語を読んでから英語トライもありですね。

 

 

 

 

 

性別決定の遺伝子について

この論文や記事にはあまり載っていませんが、

性別を決定する遺伝子はSRY遺伝子(Sex-determining region Y)です。

 

この遺伝子はY染色体上に乗っており、

この遺伝子が働くことによって男性になっていきます。

 

 

 

 

じゃあ、この遺伝子の有無で決めればいいのでは?

と思いますが、それだけでは話は終わりません。

 

実際にSRY遺伝子の有無で1992年および1996年のオリンピックは男女を判定していましたが、2000年以降は取りやめています(JAMA論文でbuccal smearとか書かれているところがそうです)。頬粘膜のDNAをPCRかけてSRY遺伝子をチェックしてました。

 

 

 

 

ちなみにSRY遺伝子が陽性だった女性アスリートは1996年アトランタオリンピックで3,387人中8人、比率は423人中1人で、一般人のの62,000人中1人よりかなり高率でした。

 

以上のデータは下記論文からの引用です。


Gender verification of female athletes.

Genet Med. 2000 Jul-Aug;2(4):249-54.
Elsas LJ, Ljungqvist A, Ferguson-Smith MA, Simpson JL, Genel M, Carlson AS, Ferris E, de la Chapelle A, Ehrhardt AA.

Gender verification of female athletes. - PubMed - NCBI

 

 

しかし、SRY遺伝子がY染色体になくてX染色体に転座していたり、遺伝子があっても点変異で動いていなかったり動いていても体がホルモンに反応しなかったり、いろいろなパターンがあって大変です。

 

 

 

 

染色体、ホルモンなどいろいろな要素が性決定には関わってきます。そして、現在はテストステロン(アンドロジェン)の血中濃度の測定を行っているのですが、これも裁判で、テストステロンが高いこと=有利が証明されてない、という理由で一時中止になっています。

 

 

 

いろいろな歴史がある性の区別。厳密に男性、女性のを区別するって難しいですね。

 

 

 

 

ちなみに、今回の性別に関する記事は自分の体の性別と精神的な性指向(ジェンダーアイデンティティー)の不一致がある性同一性障害(Gender Identity Disorder, GID)とは異なることをご理解ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

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