勤務医開業つれづれ日記・3

「このマンガがすごい!2021」参加してます。あふれる”好き”を形に。マンガ感想とか書評を中心にしたブログです。

【感想】『彼方のアストラ 5』篠原健太 (著) 5巻完結!素晴らしい作品に出会えました!!【マンガ感想・レビュー】

『彼方のアストラ』5巻出ました! 

 

いやあ、名作誕生ですね。

少年誌では珍しいSF&ミステリ作品ですが5巻と短めですし、一気に読んだら1巻からの伏線も全部スッキリ回収しているので本当にオススメです。しかもラブがコメているし。

 

いま、書店で在庫切れて大変みたいです。リアルタイムで追っかけてきましたけど、登場人物9人みんなとお別れするのは本当に残念でした。篠原健太先生の作品ってキャラクターが生きていますよね。『彼方のアストラ』の最終話を読んだときには、『SKET DANCE』の最終32巻を読んだ時を思い出しました!ボッスンとカナタがダブってしまいましたね。

 

完結して最終巻まで読みきってみて、すばらしい作品だと感動しました。ぜひ多くの人に読んでもらいたい作品ですね。文句なしにオススメです! 

 

 

 

 

 

 

 

 

近未来のお話です。高校生のカナタ、アリエスたち9名は“惑星キャンプ”に行きます。学生たちだけで5日間過ごすはずの“惑星キャンプ”に予想外の事態が起こってしまいます。 

 

カナタ・ホシジマ

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10種競技のスペシャリスト。いまは宇宙探検家を目指しています。B5班の班長。シリアスなこともあるけど、かなり楽天家で情熱家。

 

 

 

アリエス・スプリング

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左右の目の色が違うオッドアイのおっちょこちょい。映像記憶能力があります。でも言葉がかなりめちゃくちゃで天然キャラです。

 

 

 

シャルス・ラクロワ

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貴族出身で美形で、優秀で、しかも料理もうまいけど、ものすごい生物オタク。

 

 

 

ザック・ウォーカー

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超天才で宇宙船の操縦免許を持っています。

 

 

キトリー・ラファエリ

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大病院の令嬢で、自分も医師を目指しています。ザックとは幼なじみです。ちなみに星付きのヘアバンドしています(後述)。

 

 

ユンファ・ルー

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とにかく引っ込みじあんで自分を出さない性格です。

 

 

ウルガー・ツヴァイク

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一匹オオカミのウルガーは射撃の名手。帽子に星はついていません(後述)。

 

 

 

フニシア・ラファエリ&ルカ・エスポジト

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フニシアはキトリーの義理の妹です。今回の”惑星キャンプ”には小さい子供が一緒にいるのが課題で、そのためにキトリーと一緒に来ました。ちなみに星のヘアピン?をしています。これも星か……。

 

ルカは手先が器用で芸術的センスがあります。この旅ではみんなの散髪はルカが担当しています。ユンファの髪を結ったのもルカです。あと弓とかも作ったりします。

 

 

 

いろいろなことが起こり、9人は宇宙船アストラ号に乗り込みます。そしてみんなで協力しながらふるさとを目指しますが、いろいろな謎が浮かんで来ます。最初の予想外の事態、宇宙船の通信機の破壊、そしてこのメンバーの共通点とは?

 

そしてみんなは10人目の人間に出会います。

 

ポリーナ・リヴィンスカヤ 

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4巻初登場のポリ姉。アーク6号の搭乗員です。

 

 

みんなが抱えている謎とは?そしてこの予想外な出来事はいったい誰が何のために仕組んだことなのか?そしてみんなの未来は一体どのようなことになるのでしょうか?

 

 

 

コメディ路線も健在

SFとサスペンスの設定をうまく使った作品です。そして篠原健太先生の前作『SKET DANCE』(以下、スケット・ダンス)を読んだことがある人ならわかると思いますが、篠原健太先生のギャクが随所に出て来ます。 

 

一番びっくりしたのは先生のこのTwitterでした。 

 

 

なにこの未完の打ち切りみたいな絵は!?

めっちゃびっくりしたんだけど。篠原健太自らウソ絵、描かないでほしいw

 

 

みなさん、カバー下見ていますか?

 

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(『彼方のアストラ』4巻カバー下より) 

 

いいか!これがアイドルの登竜門

熱湯風呂だ

 

いや、マンガが違いすぎるだろ……。

作中のコマに適当なセリフをぶっこんでいます。全部の巻にこういうお遊びが入っています。

 

 

 

 

 

『SKET DANCE』との比較

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(『SKET DANCE』32巻より)

 

うわっ。このシーン見ただけで涙出てくる……。読み返してもこの後の、

「キミ達を誇りに思う」 

とかで絶対に泣きますね。32巻の「ラスト・ダンス」から「キミ達を」は最高でした。スケット・ダンスはジャンプの隠れた名作だと思います。

 

 

さておき、前作と比較をしてみます。スケット・ダンスはほとんどが1話完結でしたが、今回の『彼方のアストラ』は完全に脚本があったストーリー物でした。あと、スケット・ダンスは学園ものでしたが『彼方のアストラ』は登場人物たちは高校生ですが、設定はSFでありサスペンスでした。

 

スケット・ダンス最終32巻のあとがきに書かれていますが、ジャンプ連載のスタートダッシュに失敗し、女性読者の支持も少なく、一度もブレイクしないまま来たと書かれています。敵もいなく、全国大会もない、縦軸がないままの連載。それでも6年間の長期連載とアニメ化を勝ち取っている作品です。篠原先生がゆっくりと育てて来たキャラクターのスイッチが最後に自分を超えるシーンにジャンプファンは感涙したのでした。

 

一方、『彼方のアストラ』は完全にスタートからフィニッシュの形は決まっていたはずです。設定も伏線も全ては最終話につながることがきまってるお話です。このような全く異なるシステムのお話を作りあげた篠原健太先生の漫画的な力量はすごいものだと思います。1話完結システムと完全なストーリー物を両方描けるって一流の証だと思います。

 

共通点としては前作、今作ともシリアス展開にギャグがはいり、ギャグ展開にシリアスが入るという、いい意味でのギャップがありました。キャラクターもスケットダンスのボッスンは今作のカナタに、スイッチはザックに、そしてヒメコはアリエスに引き継がれていると思うのですが、それぞれまたちょっとテイストが違っています。前作とは別に、愛すべきキャラクター達になっています。

 

そしてラブコメですよ。

一番の違いは、『彼方のアストラ』はちゃんとラブがコメていた!これだけは言っておこう。素晴らしすぎる。スケット・ダンスはボッスンとヒメコが「じれったいわね、あんた達!」的な展開で、チュウさんとレミおねえさんもテレテレな感じでしたが、『彼方のアストラ』は違う!ど直球なラブコメ入っていました。めっちゃニヤニヤしました。本当はカナタ&アリエスのラブコメも見たかったけど、それは次回作以降のお楽しみということで。篠原先生のキャラでラブコメがもっと見て見たいわ。

 

前作と今作では、いろいろな共通点と相違点があると思います。篠原健太先生としてはあとがきにあるように作業体制をデジタル化したことで大幅な変化があったようです。ご苦労様でした!

 

 

 

 

 

残る疑問点 

管理人的に残る疑問点は2つ。一つは、ウルガーの兄がどうして殺されたのか、ということですね。まあやばいネタにいろいろ突っ込んでいたでしょうから、ある程度は納得です。

 

そしてもう一つは余計なお世話だけど、ウルガーは一体誰を選ぶんだ?

最大の疑問はウルガーのモテっぷりですよ!てんで協調性のないやつだったのに、いつのまにこんなふうに成長したんだ。

 

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フニちゃんのヘアバンドに星マーク。よく考えると星付きのヘアバンドは作中ではキトリーのものでしたから、もらったんでしょうか。ちなみにキトリーはツインテールで、フニちゃんはポニーテールのようです。ウルガーとショッピングしたいんだってさ!

 

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ウルガーの帽子にも星マーク。

あれ?亡くなったお兄さんから帽子をもらった時には何もついてなかったし、アストラ号に乗っていた時も星マークは付いていませんでしたよね。フニちゃんからもらったのかな?それを常時身につけているのはあやしいです。でも口では高校生とショッピングなんてまっぴらとか言ってますけどね。

 

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ルカちゃんはウルガーを家に泊めている様子。おいおい、一体どうなんているんだ、このウルガーのモテっぷりは?危険な匂いのするワイルドな男はやっぱりモテるのか?

 

ウルガーはドラゴンボール的に言うとベジータなんですよね。敵役として登場したのにいつのまにか地球に定住してブルマと結婚してトランクスまで生れちゃうし。ウルガーも一匹オオカミで、この旅ではずっと敵のようにふるまっていました。みんなと仲良くなれなかったのにいつのまにやらこんなことに。

 

 

 

 

まとめ

『彼方のアストラ』全5巻、とくに最終5巻はどのシーンをとってもネタバレばっかりですので、とにかく読んでみてください!管理人は素晴らしい作品だと確信しています。ミステリ系の話ばかりしてましたが、めっちゃラブがコメていますしそれだけでもニヤニヤです。

 

そして最後のユンファのコンサートの歌詞がとても素晴らしいので、ぜひみんなじっくり読んでください。ああ、もうネタバレばかりなのでなんにもしゃべれねー!でも読んでもらったらきっとわかると思いますけど、あの歌詞がこの冒険の総決算なんです。

 

5巻という長さに篠原健太先生の才能がぎゅっと詰まったような作品です。最後にキャラクター達とお別れするのはさみしい感じを受けました。そういう意味でストーリー展開だけではなく、スケット・ダンスのようなキャラクターに愛情を注げるような作品でもあります。

 

最後にこれだけは言おう、

スッキリするエンディングだった!!

ぜひ読んでほしい作品です。すごいおすすめです。

 

 

 

 

<試し読み>現在は試し読み増量中で350ページ以上です! 

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【ページ数が多いビッグボリューム版!】「アストラ」と「地球」――似て非なる2つの母星の存在、食い違う歴史に動揺を隠せない一行。困惑の中降り立った最後の惑星で、遂に「刺客」の正体が…!! 旅路の終わりに待つ、全人類激震の真実とは!? 衝撃のサバイバル×コメディ×ミステリー、堂々の完結!! 

 

 

 

 

 

 

 

【感想】『おまカプ』まどろみ太郎 2018年まとめ。うるわしき"推し△"!【Twitter】追記:まどろみ太郎先生からお返事いただきました!

まどろみ太郎先生の『おまカプ』がすごい好きで好きで好きです!

まどろみ太郎先生のツイートが好きすぎてを勝手にまとめておりましたが、かなり大量にありますので2018年分を別に独立した記事にしました。 

 

自分を除いた相手同士のカップルを推す三角関係ですから”推し三角関係””推し三角””推し△”ですねw。

 

昨年2017年の『おまカプ』はこちらからです。

【感想】『おまカプ』まどろみ太郎 2017年まとめ。このシチュ、天才かよ!【Twitter】追記:まどろみ太郎先生からお返事いただきました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

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この3人、最強だろ。まどろみ太郎先生、やっぱ天才だな。

 

 

 

 

2018年 『おまカプ』はここからスタートです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まどろみ太郎先生からお返事いただきました!すみません、好きすぎて勝手にまとめてしまいました。これからも応援します。頑張ってください!! 

 

 

 まどろみ太郎、これからも頑張ってください。応援しています!

 ご参考になりましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【月間ランキング】2018年01月に購入した、おすすめ漫画ランキング!【マンガ感想・レビュー】

(2018.02.11更新)

 

2018年1月が終わりました!

早いですね。あっという間に1年間の1/12が終わってしまいました。今月は個人的に車の故障から買い替え、仕事の方のホームページ作成でとんでもなく忙しかったです。

 

そして、漫画もかなり激戦でした!すごい良作がいっぱい出てきましたし、『サンストーン』 みたいな海外+百合+ボンデージ&拘束という黒船も来たりで個人的には大変楽しめた1ヶ月でした

 

月間ランキングは既刊や再読のものもあります。ご注意ください。あと、読んでもおすすめできないような作品は載せておりません。ですから順位は参考程度に考えてください。順位が下の方だからといって、おすすめできないわけじゃありません。このランキングに入っている作品全体がおすすめです!

 

関連記事というのは当ブログでその漫画を紹介していますので、もっと深く知りたいとか、興味が出たという人はクリックしてみてください。管理人が独断と偏見で紹介を書かせてもらっています。  

 

 

他のブログの方々の2018年01月のマンガまとめも載せておきます。 

 

このマンガ一巻がすごい!2018年01月編 | マンガ一巻読破

2018年1月に発売された新刊漫画のおすすめ&気になる漫画 - ぶくぶくちゃがまぐちのおすすめ漫画道

2018.1_読んだ漫画まとめ : ニューウェーブ漫画相談室

1月のおすすめマンガまとめ【2018年】 - いつかたどり着く

 

 

 

<2017年12月ランキングです> 

kaigyou-turezure.hatenablog.jp

【月間ランキング】2017年12月に購入した、おすすめ漫画ランキング!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

 

 

 

 

 

1位 やがて君になる(5) 

1月は大量に良作があったので正直迷いましたが『やが君』を1位にしました! どれが1位になってもおかしくないほどです。『やが君』は奥が深い。そしてこれからフィニッシュに向けて進んでいくのでしょうか?伏線も回収しつつあるようですし、今後の展開に期待です。

 

【感想】『やがて君になる(5)』 仲谷 鳰 (著) 君しか知らない。いまも、そしてきっと明日も。【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

2位 りぶねす(9)  

『りぶねす』9巻最高に良かったです!ヒロイン二人が素晴らしすぎて、テツがもうどうしようもないシスコンぶりを炸裂させています。10巻が待ち遠しいです。 

 

【感想】『りぶねす(9)』堂本裕貴 (著)「本当に待ってていいんだよね……?」【マンガ感想・レビュー】追記:堂本裕貴先生からお返事いただきました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

3位 阿・吽 7 

『阿・吽』は本当に素晴らしいですね!7巻も強烈でした。まだ未読の人は絶対に読んだ方がいい作品です。リアルタイムでまさに”新しい芸術”が生まれています。空海と最澄、同時期に生まれた日本最高の天才の運命はあまりにも残酷です。 

 

【感想】『阿・吽(6)』おかざき真里 (著) ビリビリ来た!日本史上最高峰の天才たちの魂!!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

4位 鮫島、最後の十五日 16 

1月に一番読んだ漫画は『鮫島』でした!

第1部『バチバチ』全16巻

第2部『バチバチ BURST』全12巻

第3部『鮫島、最後の十五日』16巻(現在連載中)

を大人買いしました。『バチバチ』は読んでいたんですけど、改めて一気に読むと熱くて、ほんと泣ける。今年中に終了予定だそうですから、ぜひ手に取って見てほしい作品です。隠れた名作ですよ、ほんと。

 

【感想】『鮫島、最後の十五日 16』佐藤タカヒロ (著) 相撲ファン必見!激闘、11日目関脇・天雷戦!!【マンガ感想・レビュー】追記:佐藤タカヒロ先生からお返事いただきました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

5位 ミステリと言う勿れ 1 

田村 由美先生が『7SEEDS』終了直後に新連載をぶち込んで来ました!これがまたすごいい作品でした!! やっぱり、田村先生は天才ですね。すごいおすすめ。

 

【感想】『ミステリと言う勿れ 1』 (フラワーコミックスアルファ) 田村 由美 (著)『7SEEDS』終了直後に新連載!田村先生の新しい魅力満載でした!!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

6位 水上悟志短編集「放浪世界」 

水上先生はダブル短編集発売です。もう信じられません。特に『放浪世界』は素晴らしいです。水上ワールド炸裂しています。

 

【感想】『水上悟志短編集「放浪世界」』水上ワールド炸裂!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

7位 バンデット(6) 

残念すぎる! 

『バンデット』は打ち切りになってしまいましたが、全然話をまとめようとしていないところがすがすがしいです。このハチャメチャな連中がどうやって生きてどうやって死ぬのか見たかったです。残念すぎる打ち切りです。もちろん、作品は素晴らしいのでぜひ見て見てください。 

 

 

8位 ねこまた。 4 

”かわいいは正義” は江戸でもありですか!?

『ねこまた。』はかわいいですし、人情ものでちょっとさみしくて、あったかい作品です。いろいろな人物がいろいろな事情があってそれぞれに生きている江戸人情ものです。4コマ漫画ですが、じっくり読み込める作品です。もっといっぱいの人に知ってもらいたいです。

 

【感想】『ねこまた。4巻』 (芳文社コミックス) 琥狗ハヤテ (著) いつの時代もかわいいは正義【マンガ感想・レビュー】追記:琥狗ハヤテ先生からお返事いただきました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

9位 エンコイ(1)  

『エンコイ』にはやられました!岐阜弁がかわいすぎてクリティカルヒットでした。かわいすぎるだろ、これ。 

 

【感想】『エンコイ(1)』空翔 俊介 (著) これはクリティカルきた!岐阜弁かわいすぎ!!【マンガ感想・レビュー】追記:空翔 俊介先生からお返事いただきました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

 

10位 サンストーン vol.1  

黒船襲来! 

海外+百合+ボンデージ+拘束という、いままでとは全く異質な作品が登場しました。これはおすすめです。 

 

【感想】『サンストーン vol.1』 (G-NOVELS) ステファン・セジク (著), 上田 香子 (翻訳) ”待って! 閉じないで! これは……”【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

11位 エクレア bleue あなたに響く百合アンソロジー 

自分で感想描こうと思ったらともたさんが書いていました。こちらはともたさんの「午前3時の太陽」の紹介をご参照ください。伊藤ハチ先生の作品がやっぱり良かったです。 

 

「エクレア bleue あなたに響く百合アンソロジー」総勢19名の作家による多彩な一冊、シリーズ第3弾。 - 午前3時の太陽

 

 

12位 うたかたダイアログ 2 

これは、いいなぁ。 

完全に青春という時間を無駄に浪費しているのですが、まあ天然漫才コンビの二人が面白すぎます。無駄だからこそ、すごいリアルな感じでいいです。 

 

【感想】『うたかたダイアログ 2』 (花とゆめコミックス) 稲井カオル (著) 笑った!青春浪費系な微炭酸ラブコメ【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

13位 美少女戦士だった人。zero 1 

22歳で”美少女戦士”を廃業。これには笑いました。 

 

【感想】『美少女戦士だった人。zero 1 』シタラマサコ (著) 美少女戦士が22歳になったら定年でした!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

14位 クジラの子らは砂上に歌う 11 

アニメ化おめでとうございます!

戦場の11巻はさらに混迷を深めています。三者がそれぞれの思惑で戦い、そして一気にメインキャラがぶつかってしまいました。うわぁ。これから一体どんな展開になるのでしょうか?

 

 

15位 昭和天皇物語 1 

すばらしい作品です。2018年の最初の漫画レビューに選ばせてもらいました。昭和天皇の人生はそのまま日本の歴史です。日本人なら読んでおくべき作品だと思います。  

 

【感想】『昭和天皇物語 1 』能條 純一 (著), 永福 一成 (著), 半藤 一利 (原著) 平成が終わる時、昭和を考える素晴らしい作品!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

16位 違国日記 1 

11月発売でしたがようやく読めました。ヤマシタ先生の作品好きです。特に好きな作品になりそうな予感。 

 

17位 二本松兄妹と木造渓谷の冒険  

1月同時発売の水谷短編集の1冊です。短編集というか1冊完結の作品です。水上ワールド満載ですが、1巻なのでちょっと展開が忙しい感じです。もうすこしゆっくり読みたかったかも。

 

18位 無能なナナ(3) 

うわあ。ドロドロですね。とにかくすごいです。予想の斜め上をいく展開に驚かされます。まさか、あの人がネクロマンサーとはね。 

  

19位 あそびあそばせ 5 

アニメ化おめでとうだけど、お前ら、ホント相変わらずだな!かわいい系のゲーム始めたら、こんなだし。

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シュールすぎる(笑)。全てこんな感じ。なんていうか、ブレーキ効かない自転車で全力で坂道くだっているといったらいいのかも。アニメ化心配すぎる。

 

【感想】あそびあそばせ 3巻 涼川りん 表紙詐欺!この漫画は人類には早すぎる!!【ネタバレ漫画レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

  

20位 罠ガール(1) 

『山賊ダイアリー』が好きならおすすめです。管理人は『山賊』SSもふくめて全巻持ってる。『山賊』はサバイバルテクニックやマタギの方向ですが、『罠ガール』は特に罠に特化しているので、農家さんの害獣対策の面が強いです。 

 

21位 はじめアルゴリズム(1)  

数学が好きな人にはぜひ読んでもらいたい作品です。こうやっていっしょに導いて才能を開かせてくれる人がいるって素晴らしい。 

 

【感想】『はじめアルゴリズム(1)』三原和人 (著) 小学5年、数学の才能が花開く!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

22位 彼女の腕は掴めない 2巻 

腕の欠損に興奮を覚えるアポテムノフィリアのお話です。引き込まれるので読んでしまいます。個人的には純愛路線で行ってほしいのですが、なかなかそうはいかなさそう。四肢欠損性愛の白鷺の過去がとんでもない感じがします。いろいろな思惑が錯綜していて、みんな幸せになれるのでしょうか? 

 

23位 ハヴ・ア・グレイト・サンデー(1)  

オノ・ナツメ先生の日曜日ほっこり系な新作です。雰囲気が結構好きです。 

 

24位 猫村博士の宇宙旅行 

『映画大好きポンポさん』の杉谷 庄吾(人間プラモ)先生の新作です。今回はSF宇宙旅行ものです。

 

【感想】『映画大好きポンポさん』 杉谷 庄吾(人間プラモ) (著) 映画を作る!熱量とマニアック、一直線な情熱!!【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

 

以上、2018年最初の月間ランキングでした! 

 

 

 

<月間ランキングはこちらから>

【月間漫画ランキング】 カテゴリーの記事一覧 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

<2017年おすすめ漫画・ベスト100>

kaigyou-turezure.hatenablog.jp

 

 

 

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。 

 

 

 

 

【感想】『ねこまた。4巻』 (芳文社コミックス) 琥狗ハヤテ (著) いつの時代もかわいいは正義【マンガ感想・レビュー】追記:琥狗ハヤテ先生からお返事いただきました!

 『ねこまた。』4巻出ました!

 

いつもいい味出しています。管理人は『ねこまた。』読む時って、楽しみたいのですごい時間かかります。基本4コマ漫画ですが、じっくり読ませる作品です。江戸人情小噺ですね。

 

特に黒ねこまたが、かわいすぎます。一軒に一匹いるねこまたが、なぜか仁兵衛の家には4匹もついています。さらに本人にも黒ねこまたがついています。縞ねこまたと灰ねこまたと仁兵衛との出会いのお話もあります。これまた寂しくて心に残るお話です。

 

4巻では朱鞘の浪人、三好の過去が出てきます。三好が浪人であるのも、いろいろな事情があるようです。 一つ一つのお話がじわっと胸にきます。

 

1年半から2年に1冊くらいのペースで刊行されていますので、2013年からゆっくり4巻まできました。寂しさの中に暖かさがある作風がとても好きです。ひさしぶりの4巻もとても良かったです。おすすめ!

 

 

 

 

 

 

 

 

仁兵衛とねこまた

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(『ねこまた。』1巻より)

 

仁兵衛は見える系のひとです。ねこまたも見えますが、それ以外の妖しいものも見えてしまいます。「ささめの親分」とよばれる岡っ引きです。

 

 

ねこまた。4巻

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 いいですね。このほのぼのとした感じ。江戸の庶民の雰囲気がよく出ています。どんな家にも一匹ねこまたがいて家を守ってくれている、っていう設定もかわいくていいです。

 

 

ねこまたがいない家

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ねこまたが姿を消した家は人が住むことができません。なぜいないのかはわかりませんが、そんな家が稀にあると言います。仁兵衛に理解できないねこまたの生態も多いのです。完全にお互いがわかりきらないのも、それもまたいい感じです。

 

 

京都町奉行所

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京都町奉行所にもねこまたはいっぱいいます。かわいい。

 

 

 

かわいいに負ける仁兵衛

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いつの時代もかわいいは正義

 

ねこまたは猫のようで猫ではありません。仁兵衛もふと気づくと、二本足で歩いたりまばたきしないし、耳的な部分が耳なのかどうなのか不明だったりして、ちょっと不気味になります。でも、おおむね無害で可愛いので最後にはどうでもう良くなってしまいます。

 

 

三好

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三好は伊勢桑名藩の出身です。

藩主が定重とのことですから、第5代藩主松平定重だとおもわれます。そうすると、この事件は野村増右衛門が失脚させられ、関係者三百人以上が大粛清された野村騒動(1710年)として有名な事件だと思われます。一族四十四人が死刑にされ、2歳児も含め幼児12名も処刑されたという苛烈なものでした。

 

三好、逐電す

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おいて いかないで

 

これは涙腺直撃ですね……。白ねこまたの、この一言が胸にグッときてしまいました。

 

伊勢桑名藩は大粛清が始まろうとしていました。三好はやむなく逐電します。藩を捨て、住み慣れた家を捨てます。そして武士としての全てを捨てて一人旅立ちます。清廉潔白で、大きな改革を成し遂げた野村様は家老たちの嫉妬で濡れ衣を着せられて一族惨殺の運命となります。三好が斜に構えているような性格なのもこんな事情が隠されているんですね。

 

三好家にいたねこまたは、家を捨ててまで三好についていきます。そのけなげさに涙出ます。そして白ねこまたを三好がみることができないのもまた寂しいことですよね。ねこまたが去ったので、三好家は家主が変わっても人が長く住まず、荒れ果ててしまいます。

 

 

 

まとめ

江戸時代の日常淡々系なのですが、日々の生活とそこに少しずつ見える人生のつらさやさみしさがじんわりと心にひびくような作品です。とくに浪人・三好はいろいろな事情を抱えていたんですね。白ねこまたが三好について行くシーンで、もう涙ですよ。

 

そして、ねこまたがかわいい。一家に一匹、ねこまたがいるっていう設定もかわいいですし、人間にはよくわからない部分もいっぱいあるっていうのもいいです。仁兵衛は独り身ですが、ねこまたと仲がいいので毎回ほっこりさせられます。そして今回は縞ねこまたと灰ねこまたとの二匹の出会いも描かれていましたので、ちょっとうるっときました。

 

また新しい5巻は2019年か2020年になると思うのですが、じっくり待ちたいと思います。ほっこりする素晴らしい作品です。そしてじわっと胸に響く作品でもあります。ぜひ気になった方は手に取ってみてください。個人的にはすごい好きな作品です。おすすめです! 

 

 

 

 

追記:琥狗ハヤテ先生からお返事いただきました! これからも応援したいと思います。頑張ってください!!

 

 

 

一軒に一匹憑いている人々を見守る存在“ねこまた”。でも、岡っ引きの仁兵衛の家には何故か4匹も!! さらに彼自身にも“黒ねこまた”が憑いていて…。人間大好き“ねこまた”たちが大活躍(?)のほっこり4コマ&朱鞘の浪人・三好の過去や“ねこまた”たちの数奇な運命を描いた長編を収録。 

 

 

 

 

 

【感想】『美少女戦士だった人。zero 1 』シタラマサコ (著) 美少女戦士が22歳になったら定年でした!【マンガ感想・レビュー】

 『美少女戦士だった人。zero』1巻出ました!

 

いやぁ、笑わせてくれました。

美少女戦士が22歳になったら定年でした。その設定だけで笑えるんですけど、元・美少女戦士の満島怜が裏方に回ったらてんで仕事ができないダメ女って状況がもっと笑えます。

 

美少女戦士の裏方は美少女戦士特務機関(BSS)です。読みようによってはブスに読めますけど、きっと気のせいでしょう。ここには元・美少女戦士が死屍累々、じゃなかった一心不乱に世界平和のためにコピーをとったりお茶くみしたりして働いています。

 

裏方の仕事に慣れない満島怜はあっちこっちでトラブル続出、現・美少女戦士のツインハートにも適当にあしらわれて怒り心頭です。周りのスタッフも身もふたもないゲスだったり、まあ笑わせてくれます。 

 

”すべての「だった人」に贈るセカンドキャリア支援コメディ!”とか紹介に書いてますが、そんな生やさしいもんじゃないねw。世間を知らないのに生意気な満島怜に厳しい現実が突きつけられます。きっと心が広い人ほど楽しめる作品です。笑わせてもらいました。おすすめです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

美少女戦士・満島怜

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久々の当たり戦士の満島怜。経済効果も半端ないです。本人もかなり浮かれています。でも美少女戦士になってもう6年です。

 

 

22歳になったら引退

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後釜美少女戦士・ツインハートがデビューすることになったので、満島怜は22歳の誕生日に引退になります。今後の保証も福利厚生も十分な職場が用意されていますが、その仕事とは、現役美少女戦士をサポートする裏方です。

 

 

現実の世代交代 

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世間は世知辛いです。昨日まではあんなにもてはやされていたのに、すぐに新製品と取って代わられてしまいます、

 

 

龍さまこと士岐龍介 

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たびたび満島怜の危機を救って来たのが謎のイケメン、龍さま。満島怜はその本名も知りません。

 

 

謎のイケメン設定、解除

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実は龍こと士岐くんも美少女戦士特務機関(BSS)所属の隊員です。いろいろと私生活も制約されていたようですが、謎のイケメン設定も解除されます。一般市民になったら花丸うどん行きたいってレベルでみんな幻滅。

 

 

六波羅 作戦部長

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六波羅作戦部長はまあ、一言で言えばゲス。現役美少女戦士のツインハートを第一に考えて、周りのスタッフをボロクソにします。

 

先々々々代美少女戦士の八幡さん

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冷静な八幡さん。本文では先々々代美少女戦士と紹介されていて、そのあとで満島怜が引退したのでもう一個増えて先々々々代美少女戦士のはず。先x4ぐらい前です。真面目で仕事はできるんですけど、いつもちょっぴりついてない。満島怜には、はちえもん呼ばわりされ、初恋の人は既婚者だったり、上司の六波羅部長とはそりが全然合いません。

 

 

ゲスな作戦部長 

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「こんな日は士岐とキャバクラでもいくか〜」

 

お得意のゲストークで満島怜を味方につけます。六波羅部長の天敵、八幡さんをすぐに裏切る満島怜もダメなやつです。

 

元・美少女戦士がいっぱい売れ残り

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美少女戦士特務機関(BSS)所属の隊員は元・美少女戦士がいっぱい。でも微妙な売れ方だったり、週刊誌に叩かれてトラウマが残っていたり、寿退職できなかったりとあまりみんな幸せではありません。

 

元美少女戦士 ファイブキャッツ

活動期間約2年

 

活動期間2年って、この微妙な感じがこの作品のいいところなんですけどね。こういう人たちがBSSにはいっぱいいます。ある意味、リアルすぎ。

 

まとめ

表紙を見たら、元美少女戦士の真面目なセカンドキャリア、恋愛ものか?とか思いましたが、中身はギャグ作品でした。すごいテンポのいい作品です。きちんと落とし所はいいし、登場人物みんなそろってダメンズだし、笑えました。2016年には前作があるようです。気になる方はそちらもチェックです。

 

よく考えたら美少女戦士もいつかは引退しますよね。プリキュアみたいに膨張する宇宙のようにインフレーションを起こす場合もあるだろうけど、きっとほとんどは引退するんでしょうね。ウルトラセブンが引退してウルトラマンレオを指導したように、美少女戦士が一線を退いたその後の話って面白いです。

 

美少女戦士としては当たりでも、社会に出たらてんで使えないやつで、周りとぶつかってばかり。いまだにヒロイン気取りが抜けずに先輩や現役美少女戦士とぶつかりますが、成長する気配は全くないです。すごい楽しく読ませてもらいました。2巻も楽しみです。おすすめです!

 

 

 

追記:シタラマサコ先生からお返事いただきました!ありがとうございます。これからも応援したいと思います。 

 

 

 

 

美少女戦士チュリー・リーユとして活躍していた満島怜は22歳の誕生日に、突然引退を宣告される。裏方として美少女戦士特務機関で働くことになるが、プライドが邪魔をして失敗続きで…。すべての「だった人」に贈るセカンドキャリア支援コメディ! 

 

 

一ノ瀬ひかり、職業・美少女戦士!! 20歳になったので、今日で戦士を引退します。…でもその後は…!? 「美少女戦士」が大人になったその後を描く、引退美少女戦士の裏方コメディ!! 

 

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。 

 

 

【感想】『やがて君になる(5)』 仲谷 鳰 (著)  君しか知らない。いまも、そしてきっと明日も。【マンガ感想・レビュー】

『やがて君になる』5巻出ました!

 

表紙絵が水族館です。いいですねぇ。いよいよ文化祭直前になってきました。生徒会長の燈子先輩が言い出した文化祭での「生徒会劇の復活」。侑の友だちのこよみの脚本は、知らないうちに燈子先輩の本質に近づこうとしています。

 

自分を死んだ姉に重ねようとする燈子先輩と、お姉さんになりきろうと固執する燈子先輩を心配する侑。そして燈子先輩の一番の親友で、最も理解してくれているだろう佐伯先輩。三人を中心に生徒会劇はどのようになっていくのでしょう。そしてこよみの脚本はどのような結末を迎えることになるのでしょう?

 

丁寧な登場人物の心情描写がすごくいいです。特にお姉さんになりきることを目指しているのに揺れてしまう燈子先輩が特に5巻後半のポイントです。佐伯先輩の立ち位置も嫌いじゃないですよ。でもね、佐伯先輩は報われないよね……。それでもキリッと侑に燈子先輩のことが好きだ、と言い切るシーンはとても良かったです。

 

はー、『やが君』は各場面がいろいろ尊いです。そしてこれからがいよいよ文化祭、生徒会劇の本番です。いろいろ伏線回収してきているし、6巻が待ち遠しいですね。とにかく問答無用でおすすめです!

 

 

 

 

 

<4巻感想はこちら> 

<3巻感想はこちら> 


 

 

今までの表紙を見比べてみてください。1、2巻は燈子先輩のリードして、3巻では二人並んで、4巻では花火をしている燈子先輩のことを侑ちゃんがちょっと寂しそうに見つめる、となっています。

 

5巻の水族館の表紙は初めて侑ちゃんが燈子先輩と対等に向き合っている絵になっています。いいですね。 

 

 

生徒会劇とは 

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(『やがて君になる』2巻より)

 

生徒会劇はこのお話の軸になっています。2巻巻頭から生徒会劇を復活させると燈子先輩は宣言します。 

 

 

オリジナル脚本 

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(『やがて君になる』3巻より)

 

オリジナル脚本担当は侑ちゃんの友人で小説家志望のこよみちゃんです。こよみちゃんの脚本で生徒会劇を行うことにしました。結構鋭い観察眼を持っています。 

 

 

 

 主人公は燈子先輩と重なり……

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(『やがて君になる』4巻より)

 

こよみちゃんの脚本は、燈子先輩のことをほとんど知らないのにその本質を言い当てています。燈子先輩は主役を演じますが、主人公の選択一つ一つがまさに燈子先輩がいま行なっていることに重なってくるのです。 

 

生徒会も演劇の合宿を行ったり、演劇関係のOBを呼んだりかなり本格的に準備を進めています。

 

 

 

 

 

「君しか知らない」 

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ここから5巻内容です!

新しい脚本と、決定したタイトル「君しか知らない」。5巻後半でこのタイトルの意味も出てきます。

 

 

燈子先輩の抵抗

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燈子先輩は脚本の変更に抵抗します。前の脚本の内容が自分の今までの選択してきたことに重ねられるからです。

 

そして新しい脚本は今までの燈子先輩の選択を否定し、主人公が自分なりに新しい道を選択する結末に変わっています。劇と同じことを燈子先輩は周りに求められているとしたら?自分の選んだ”姉そっくりに生きる”ということが間違いだと言われているのです。

 

 

 

「私は好きよ」 

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「私は好きよ」

 

佐伯先輩、侑ちゃんに宣戦布告かよ!?

ハートに来ましたね!個人的には佐伯先輩のベストショットです。でも佐伯先輩自身はいままで燈子先輩には深く立ち入らないスタンスでやってきています。そしてそれを自覚しています。燈子先輩が隠していることには突っ込みません。決して一線を越えられない安全な関係です。

 

でも、侑は勇気を持って燈子先輩に踏み込みます。いままでずっと一緒にいた佐伯先輩ができなかったことを後輩の侑がどんどんやっているところを見る佐伯先輩は一体どんな気持ちでしょう?うわ、もう佐伯先輩がふびんで泣けてきた。あるいは自分も前に進む決意をかためたのでしょうか。

 

 

燈子先輩、グレる

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最初の脚本は、自分で過去の一番納得できる方向に進むという結末でした。それこそ燈子先輩がいま自分で行なっていることです。いまはもういないお姉さんの影を追って、自分で理想とするお姉さんになりきろうとしています。

 

燈子先輩のそんな努力を知っているのは侑と佐伯先輩だけです。それなのに侑と佐伯先輩は、いまから新しく自分を見つけるような新しい脚本の結末を支持します。

 

 

 

侑ちゃん、踏み込む

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「もらったものを無かったことに

しないでください」

 

それでも侑は燈子先輩に踏み込みます。燈子先輩はお姉さんのことが理想で、それに自分を完璧に重ねようとします。

 

でも、周りの人はお姉さんのことを知りません。侑を含めて燈子先輩をみている人たちは、燈子先輩本人を見ているのです。他のだれでもなく、先輩本人を見ていることを忘れないでほしいと侑は言います。

 

 

おまけ

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このシーン、良かったですよね!

侑は、ふられた友人に対してさみしそうな顔をします。それって好きって感情の裏返しですよね。いままで侑は誰に対しても好きっていう感情を持てなかったのですが、先輩や友人たちの交流の中でいっぱい心が動かされることが増えています。きっと、好きっていう感情も君のそばにあるよ。

 

これは1巻からの伏線回収です。先輩を追いかけて高校を選んでバスケ部に入ったのです。5巻は実は色々伏線回収しています。仲谷先生は1巻の1話からいろいろ仕込んでいたんですね。

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(『やがて君になる』1巻より)

 

この会話に2つ伏線があって、一つは上のシーンで、もう一つは「年上がいい」って言っているこよみちゃんの好きな作家さんです。これも5巻でその顛末が描かれています。本当にしっかりと考えられている作品ですね。

 

 

まとめ

5巻の『やが君』も良かったです!

毎回毎回、本当にすごいクオリティですね。今回は文化祭の前の準備段階ですからつなぎの部分だと思いますが、いろいろと登場人物の心情に心動かされました。

 

燈子先輩はいまだに自分で作り上げて来た理想のお姉さんを演じることに執着しています。危うさを感じながらサポートする佐伯先輩と、燈子先輩自身を大事にしてほしくて一歩踏み込んでくる侑。三人が三人ともいいところも悪いところも抱えながら話は進んでいきます。

 

これまでの『やが君』を読み込んでいる人にはわかると思いますが、かなり早い段階からこの「生徒会劇」が物語の背骨になっています。生徒会の仕事とか、3巻の体育祭とかがあって高校行事一般目白押しみたいな印象かもしれませんが、一番のふとい構成はやはり文化祭での「生徒会劇の復活」なんですよ。そうすると、逆に「生徒会劇」が終わったら『やが君』も終わる?

 

そんなこと考えたくないのですが、5巻はいろいろ伏線回収していたからお話をたたむ前触れかもしれません。そして6巻からはいよいよ「生徒会劇」が始まります。幕が開いた後、みんなはどう考え、何を感じるのでしょう?そして劇が終わった時に何を得て、そして何を失っているのでしょう?すごい続きが気になる5巻でした。すぐに6巻読みたいです。次も絶対に買います。すごいおすすめです。

 

 

燈子を変えたい。 自らの願いを見つけた侑は、 こよみに生徒会劇脚本の改変を提案する。 だが、侑の願いは燈子の望むものではなく…… 「お姉ちゃんになるのが間違いなら、 私は何になればいいの」 

 

 

 

 

<4巻感想はこちら> 

<3巻感想はこちら> 

 

 ご参考になりましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

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【感想】『サンストーン vol.1』 (G-NOVELS) ステファン・セジク (著), 上田 香子 (翻訳) ”待って! 閉じないで! これは……”【マンガ感想・レビュー】

『サンストーン vol.1』でました!

 

”待って!

閉じないで!

これは、ホットなレズビアンの

ボンデージ・xxxを描いた本よ”

 

これすごいキャッチコピーですね!百合界隈ですごい話題の『サンストーン』、百合の黒船来襲です。アメコミで活躍中のステファン・セジク氏のレズビアン&ボンデージの作品です。(追記:キャッチコピーをタイトルに入れていたら、案の定グーグル先生に無視されました。この記事、検索外になっています。とほほ)

 

ど直球のレズビアンのお話ですが、文化が違えば表現も違うんですね。ボンデージは前半は比較的マイルドですが、きっちり後半には入って来ています。『サンストーン vol.1』はネットで知り合った二人が初めて直接会うところから始まります。

 

とにかくすごい人気です!

実本で結構前に予約していたのですが、発売当日でも予約受付中の表示のままで発送日未定でしたので実本をあきらめてKindleで購入しました。ぜひぜひ自分の目でお確かめください! 

  

 

(以下、性的な表現がありますのでご注意ください)

 

 

ところでタイトルの”サンストーン”ですが、宝石の一種です。 

 

日長石(サンストーン)

日長石(にっちょうせき、sunstone)は、長石グループに属する宝石。 灰曹長石のジュエリー級のものがサンストーンと呼ばれる。紅色の長石でアベンチュレッセンスを持つので、アベンチュリン[1]フェルドスパーとも呼ばれている。月長石と対になることから日長石(サンストーン)の名がついた。ギリシア語で「太陽の石」という意味のヘリオライト(heliolite)という名もある。 

サイド・ストーリー 古来より太陽の力を宿す石として扱われる。古代ギリシャでは太陽神の象徴として崇められ、お守りにしたり、毒を中和させる目的で杯や皿に使用された。インドではお祝いの儀式の時に使われていたという伝承がある。またリウマチの治療などにも用いられていた。 十二星座では獅子座、天秤座、惑星は太陽に関係が深いと言われる。 

日長石 - Wikipediaより)

 

 

 

アリー&リサ 

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ネットで知り合った二人が初めて出会った夜です。メガネのアリーが女王様、後ろから抱きかかえられているのがリサです。

 

 

二人を止める言葉は、”サンストーン” 

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二人の関係がスタートする前に、二人は合言葉を決めます。その言葉が出たらアリーは女王をやめ、リサは奴隷をやめます。関係をストップするための合言葉が”サンストーン”です。

 

”今夜は長く楽しい夜” 

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アリーに支配されながらリサは思います。

 

”ありがとう、神様!彼女、最高のヘンタイだわ!”

 

二人はラバーのボンデージを身にまとい、今までにない夜を過ごします。

 

 

”アフターケア” 

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初めての夜を越えた二人。ゆっくりとクールダウンしようとしますが、一度燃え上がった二人はまたお互いを求めます。

 

 

2日目の夜、女王と奴隷 

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ここからさらにボンデージ炸裂です!

2日目はキャットスーツ。リサが膝にしているのは足を閉じることができないようにする”拘束棒”とか”棒枷”と言われるものです。両手も首輪につながれて拘束されています。個人的にはボンデージのキャットスーツ系なら本当は色は黒でハイヒール着用が最高です。ボールギャグに注釈が付いていたりして、なんとなく翻訳者のやさしさが心にしみました。

 

 

2日目の夜を越えて

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たった2度の夜。それでもリサはアリーが今までの人生にない大きな存在になっていることに気づきます。アリーも同じように思っています。二人は別れたあと、お互い喪失感を感じる空虚な時間を過ごします。そして二人はまたお互いに求め合うことになるのです。

 

 

まとめ

以上、『サンストーン vol.1』なかなか読み応えがありました。

アメコミなど海外の漫画を全然読んだことがなかったのでセリフのふきだしもなんか変な感じだし、アリーとリサの口元の表現がちょっと違和感あったり、電書でも読む方向が日本の作品と逆だし、情報が多すぎてコマ割りも見づらくて、とまどうことがいっぱいありましたがそれを超えるような作品の内容の深さがありました。やっぱり、

 

海外+百合+ボンデージ+拘束

 

っていうものを見て見たいじゃないですか!ここにその一つの答えがあります。そしてやっぱり性的にマイナー趣味のヘンタイであっても、やっぱり大切なのはお互いを思う心です。今回の作品もきっちりリサとアリーが恐る恐る、確かめながらお互いを求めあって、相手を大切に思っているのがとてもいいです。 

 

なかなか実本が入手しずらい状況のようですが、それも納得の一冊でした。すぐに見たい人はKindleがオススメです。セリフがかなり小さいので、できたらiPadなどで見たらいいかもしれません。

 

コミックやエンタメ、芸術などの表現が世界的にこういうものを受け入れるようになってきたのでしょう。この作品は新しい時代の幕開けを予感させます。手にとって新しい風を感じてみないか?オススメでした!

 

 

 

「待って! 閉じないで! これは、ホットなレズビアンのボンデージ・セックスを描いた本よ」 彩色耽美のオトナ百合アメコミ! 「LGBTQ*」と「BDSM**」を描く、ちょっとエッチなロマンティックラブストーリー、待望の邦訳化!

 

仕事で成功を収めているアリーは、支配者タイプの女王様。 一方、作家志望のリサは、縛り上げられ服従したいという秘密を持っていた。 ネット上で出会った2人は、数ヵ月間チャットでの会話を愉しんだのち、実際に会って相性を確かめてみることを決意する… SMという淫らな欲求を押し隠してきたアリーとリサの恋の行方は? 女王様と奴隷の関係を越えて、お互いの心を開ける?

 

アメリカの大手コミック出版社で活躍するアーティスト、ステファン・セジクが描く、官能的でエロティックな登場人物が魅力のコミック本編に加え、巻末では「制作秘話」「ボツ表紙」「ラフスケッチ」「ピンナップ」を収録。 さらには、ステファンの妻リンダのコミック『Blood Stain』とコラボし、アリーとリサをネットゲームのキャラ化させた「デザインシート」など、盛りだくさんのアートワークにも大注目!

 

*「LGBTQ」:レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダー、ジェンダークィア等の性的少数者を示す言葉

**「BDSM」:ボンデージ、ディシプリン、サディズム、マゾヒズム等の嗜虐的性嗜好を示す言葉 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。 

 

 

 

【感想】『ミステリと言う勿れ 1』 (フラワーコミックスアルファ) 田村 由美 (著)『7SEEDS』終了直後に新連載!田村先生の新しい魅力満載でした!!【マンガ感想・レビュー】

 『ミステリと言う勿れ』1巻出ました!

電書になるのを我慢しきれずに実本で買いましたが、すごい良かったです。

 

大学生の久能整(くのう ととのう)くんはカレー好き。でも、いつも自分の部屋でカレーを作っている時にトラブルに巻き込まれます。整くんは人の距離感がつかめているのかつかめていないのか、不思議な青年です。

 

『7SEEDS』が終わったばかりの田村由美先生ですが、すぐに新作で『ミステリと言う勿れ』を出してくるところがすごい。しかも『BASARA』『7SEEDS』とは全然違う仕組みの作品です。読ませます。整くんのセリフにすごい吸引力あります。3冊同時刊行なんてやはり天才ですね。

 

不思議な語り口で、変なアプローチの入り方から本質にズバッと切り込むセリフは小気味良いです。今までの作品からしたら地味かもしれませんが、個人的にはすごい好きです。おすすめです! 

 

 

 

 

 

 

1巻ではepisode 1とepisode 2の前編が載っています。この引きがまたウマイです。途中で読むのやめられないです。2巻も買っちゃいますね。 

 

久能整(くのう ととのう)くん、カレーを作る 

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頭モジャモジャの天然パーマの整(ととのう)くん。ほったらかしにすると髪の毛がバクハツしてひどいことになるそうです。土日にカレーを作るのが趣味で、友人、恋人なしだそうです。

 

 

 

殺人容疑者になる 

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整くんは殺人事件の容疑者になってしまいます。警察で任意の事情聴取を受けています。カレーもそのまま食べられず。美容室にも歯医者にも行けず、授業にも出れません。

 

 

 風呂光さん

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紅一点の風呂光さん。ちょっと目を離したスキにペットの猫が死んでしまいました。そのことを整くんが語り始めます。ここの台詞回しがなかなかグッときますね。すごくいいです。

 

1話では

 

 

池本さん

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お調子者の池本さん。整くんもあまり信用していませんが、池本さんは整くんのことが気に入った様子です。なにかと話しかけてきます。episode 1だけじゃなくてepisode 2(前編)にも出て来ますので今後のメインのキャストになるかもしれません。

  

薮さん

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今回の殺人事件の捜査の中心人物。仕事の鬼で、お子さんと奥さんがひき逃げで死んでいますが、その時にも張り込みをしていました。今回、整くんの殺人容疑に一番疑いをかけている人物です。

 

 

熊田 翔

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episode 2はバスジャックです。たまたま整くんが乗り合わせたバスがハイジャックされます。一緒にいたのが大学院生の熊田翔くん。イケメンで、自分で言うには結構執念深いとのこと。なぜか整くんと凸凹コンビで良い味出しています。

 

 

まとめ

『ミステリと言う勿れ』はキャラクターもそれぞれ個性があってとってもよかったです。とくに整くんのあさっての方からくる台詞回しがすごいいいです。漫画なのに言ってはいけない 残酷すぎる真実 (新潮新書)とか残酷すぎる成功法則 9割まちがえる「その常識」を科学するの知識でセリフ言われているような感じです。 

 

全然関係のない方向からのはっとするような整くんのセリフ、個性的なキャラ、とても典型的な事件設定に田村先生の才能が光ります。『BASARA』『7SEEDS』が好きだったファンも大丈夫だと思いますが、それ以上に新しい田村先生の魅力が満載の作品だと思います。気になった人はぜひ手に取って見てください。かなり期待の一冊でした!

 

 

 

 

 <試し読み>

shogakukan.tameshiyo.me

 

 

 

 

 

話題沸騰★青年・久能整!ついに登場!! 『BASARA』『7SEEDS』の田村由美、超ひさびさの新シリーズがついに始動!! その主人公は、たった一人の青年! しかも謎めいた、天然パーマの久能 整(くのう ととのう)なのです!! 解決解読青年・久能 整、颯爽登場の第一巻!! 冬のある、カレー日和。アパートの部屋で大学生・整がタマネギをザク切りしていると・・・警察官がやってきて・・・!? 突然任意同行された整に、近隣で起こった殺人事件の容疑がかけられる。 しかもその被害者は、整の同級生で・・・。 次々に容疑を裏付ける証拠を突きつけられた整はいったいどうなる・・・??? 新感覚ストーリー「ミステリと言う勿れ」、注目の第一巻です!! 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。 

 

 

 

【感想】『うたかたダイアログ 2』 (花とゆめコミックス) 稲井カオル (著) 笑った!青春浪費系な微炭酸ラブコメ【マンガ感想・レビュー】

『うたかたダイアログ』2巻出ました!

 

1巻も最高でしたが2巻でもまたまた楽しませてくれました。いいな、この二人のコンビネーション。金髪エセヤンキーの片野くんと、おとぼけ宇多川さんの等身大な平々凡々な高校生活です。基本は同じアルバイトでの無駄な会話だらけ。

 

なにかスペシャルなことがあるわけでもない日常のアルバイトでの天然ボケツッコミコンビの掛け合いです。でもこれが楽しいんだな。おたがいにボケとツッコミがテンポがいいのと、宇多川さんがときどき片野くんのボケを拾わないのがまた笑えたりします。

 

まあ、客観的に見たら、

お前らまだ付き合っていないのか?気づいてもいないのか?

という微炭酸なリア充な高校生活ですよね。「花とゆめ」もとんでもないかくし玉を出して来ました 。このテンポは少年漫画好きな人に、っていうか特に男子にすごいオススメです。

 

 

 

 

 

 

 稲井カオル先生のブログでは

”本編に制服はほとんど出てきませんが、表紙だけ学園ラブコメみたいにしてみました”

「俺マン2017」&2巻表紙。 | 171号室

というお話です。作者からして表紙詐欺かよ!ラブコメやる気がねえw。ラブがコメたい片野からしたら一事が万事かわいそうすぎます。 

 

 

「花とゆめ」だけどラブはコメてなかった

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と思ったら大間違いです

 

(『うたかたダイアログ』1巻より)

1巻の出だしからこんな感じ。 てんでラブがコメてません。

 

「花とゆめ」って「暁のヨナ」「贄姫と獣の王」「コレットは死ぬことにした」とかが有名どころだと思いますが、「ねこ男子 ニャンキーハイスクール」とかもやっているし(2月新刊予定)なかなか底が見えないといいますか、ふところが深いといいますか、あなどれねぇ。

 

 

宇多川さん

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聞いたそばからパーティ開けかよ……

 

宇多川さんは比較的貧乏。本人はエコでロハスと言っています。そしてドリンクバーにうるさくて、モンゴル伝統のホーミーができます。

 

1年前に黒髪でバイトの面接に来た片野くんのことをかっこいいと思っていたようですが、金髪になった片野くんとは別人と思っています。すでに遠い記憶になっておぼろげ。

 

片野くん

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宇田川さんは戦国武将か何かなの?

 

片野君は父親が再婚して、ちょっと家にいづらい高校生。金髪にしているけどケンカもカラオケも苦手なエセヤンキーで、実は黒髪だとちょっとハンサム。でも自分では気づいていない。現時点では宇多川さんといい雰囲気になるのを目指していますが、そうは問屋が卸しません。

 

 

 

想像の片野さん 

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宇多川さんの妹のたまみちゃん登場です。生徒会役員もやっている真面目な中学生。職場体験で宇多川さんの働くドラッグストアに職場体験で行くことになりました。

 

お姉ちゃんの会話では片野は、料理教室に行ったり、パンケーキ食べに行ったりしているので、たまみちゃんにはすっかり女の子だと思われています。

 

実際の片野

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職場体験にきたたまみちゃんは、実際の片野をみてびっくり。うわー、金髪だしリアクション、想像つくわ。 

 

結局、宇多川さんは片野君のことは”ああみえてもいい人”とか、一切なにもたまみちゃんにフォローしなくて終了でした。ここらへんが『うたかたダイアログ』っぽいです。宇田川さん、拾ってやれよ。 

 

おじいちゃんの名にかけて 

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第13話と14話は”クッキー事件”と”焼き芋消失事件”です。ついでに”謎の黒髪美少年問題”もでてきました。片野くんは一瞬、黒髪だったんだ。

 

関係ないけどこのシーンみてなぜか「それ町」 思い出しちゃいました。『うたかたダイアログ』で探偵路線も楽しいかも。

 

まとめ 

というわけで、なかなか笑わせてくれました。二人ともなかなか破壊力ありました!片野くんと宇多川さんの天然ボケツッコミの感じが現実の高校生っぽいです。

 

でも、実際の高校生なんてもっと平々凡々でイベントなんてないです。経験者は知っているから間違いない。宇多川さん&片野君レベルでも、うらやましいことこの上ないです。しかも鈍感な宇多川さんもほのかにラブがコメているようなコメていないような微炭酸な感じがまたいいです。青春浪費系な微炭酸ラブコメです。二人が地球を救わなくても、バイトして無駄話していてくれたらいいやって思う作品です。

 

テンポもいいし、ボケツッコミもすごいいです。これは男子が読むようになったら「花とゆめ」ブレイクする予感がします。もちろん女子にもオススメですが「花とゆめ」ってことで買うのを迷っていたらもったいない作品です。すごいオススメです。

 

 

 

 

 

ぱっとしてない 青春がある。相も変わらずドラマの起こらぬ日々ながら、二人でカラオケに行ってみたり、雑貨屋に行ってみたり、夏祭りに行ってみたり… これってもはや付き合ってるのでは!?と片野の妄想は大爆発。気づいているのかいないのか、宇多川はもちろん華麗にスルー。ぱっとしてないからこそ楽しいなんてこともあるもので… くすぐったくってクセになる青春浪費ラブコメ、お待ちかねの第2巻!! 

 

 

【感想】『おじいちゃんしなない』まどろみ太郎 2018年まとめ。天使&老人カプが最強かよ!【Twitter】【pixiv】追記:まどろみ太郎先生からお返事いただきました!

まどろみ太郎先生の『おじいちゃんしなない』が最高です。

あまりに好きすぎてまとめていたのが前の記事。でもまどろみ太郎先生はツイートがすごい多いです。ファンとしてはうれしい悲鳴ですね。

 

そこで2018年『おじいちゃんしなない』を独立してまとめることにしました。

 

【感想】『おじいちゃんしなない』まどろみ太郎 2017年まとめ。天使&老人カプって最高でした!【Twitter】【pixiv】追記:まどろみ太郎先生からお返事いただきました! - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

f:id:med2016:20180115224136j:plain

天使さまがほんとうにナイスです。

 

 

 

 

2018年のまどろみ太郎先生の『おじいちゃんしなない』はこちらからスタートです! 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まどろみ太郎先生からお返事いただきました!すみません、胸に突き刺さりまくりで、めっちゃ好きすぎて勝手にまとめてしまいました。これからも応援します。頑張ってください!!  

 

pixivコミックはこちらから 

comic.pixiv.net

 

 

ご参考になりましたら幸いです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【速報】 #俺マン2017順位結果ランキングでました!1位 『映像研には手を出すな!』2位『BEASTARS』3位『月曜日の友達』

#俺マン2017順位結果がでました!

 

どれも話題の作品でしたから納得ですね。あの有名な「このマンガがすごい」ですが、最近は”「このマンガがすごい」の順位がよくわからないよ”、という人も多いようです。#俺マン2017も参考にされてはいかがでしょうか? 

 

俺マンHPはこちらからです↓ 

#俺マン2017 特設サイト

 

さて、どんな順位だったのでしょう?昨年は梶本レイカ先生の、

奇跡の復活

がありましたが、今年もトップ10にランクインされております。うれしいですね。自分の好きな作家さんへの愛情についてもちょっと書かせてもらいました。まとめをご参照ください。

 

 

 

 

第1位〜50位

第1位(114票)
映像研には手を出すな!
大童 澄瞳

 

第2位(91票)
BEASTARS
板垣巴留

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第3位(84票)
月曜日の友達
阿部共実

 

第4位(80票)
ゴールデンカムイ
野田サトル

 

第5位(79票)
ここは今から倫理です。
雨瀬シオリ

 

第6位(75票)
阿・吽
おかざき真里

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第7位(72票)
宝石の国
市川春子

 


第8位(66票)
悪魔を憐れむ歌
梶本レイカ

 

第9位(64票)
鬼滅の刃
吾峠 呼世晴

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第9位(64票)
3月のライオン
羽海野チカ

 

 

第11位(63票)
『我らコンタクティ』 森田るい

 


『約束のネバーランド』 出水ぽすか / 白井カイウ

 


第13位(62票)
『とんがり帽子のアトリエ』 白浜鴎

 


第14位(54票)
『私の少年』 高野ひと深

 


第15位(52票)
『北北西に曇と往け』 入江亜季

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【感想】『北北西に曇と往け 1巻』 入江 亜季 (著) ここから始まる。それはきっと人を知り、世界を知る物語。【マンガ感想・レビュー】 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 


第16位(51票)
『BLUE GIANT』 石塚真一

※管理人注:『BLUE GIANT』(左)は一応2017年3月最終巻。続編の『BLUE GIANT SUPREME』(右)があります。Twitter投票だから『BLUE GIANT』+『BLUE GIANT SUPREME』 の意味だと思いますけどどうでしょう?

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第17位(50票)
『不滅のあなたへ』 大今良時

 


第18位(49票)
『干支天使チアラット』 中川ホメオパシー

 


『モディリアーニにお願い』 相澤いくえ

 


第20位(47票)
『彼方のアストラ』 篠原健太

 


第21位(45票)
『青のフラッグ』 KAITO

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『バイオレンスアクション』 沢田新 / 浅井蓮次

 


『うたかたダイアログ』 稲井カオル

 


第24位(44票)
『春と盆暗』 熊倉献

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第25位(43票)
『凪のお暇』 コナリミサト

 


『それでも町は廻っている』 石黒正数

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『青野くんに触りたいから死にたい』 椎名うみ

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第28位(42票)
『ランウェイで笑って』 猪ノ谷言葉

 


『ダンジョン飯』 九井 諒子

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第30位(41票)
『かしましめし』 おかざき真里

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『猫工船』 カレー沢薫

 


『ブルーピリオド』 山口 つばさ

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第33位(40票)
『Dr.STONE』 Boichi / 稲垣理一郎

 


第34位(38票)
『サイコ工場』 谷口トモオ

 


『ロッタレイン』 松本剛

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第36位(37票)
『映画大好きポンポさん』 杉谷庄吾【人間プラモ】

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第37位(36票)
『セレベスト織田信長』 ジェントルメン中村

 


第38位(36票)
『サトコとナダ』 ユペチカ

 


第39位(35票)
『違国日記』 ヤマシタ トモコ

 


『白暮のクロニクル』 ゆうきまさみ

 


第41位(34票)
『めしにしましょう』 小林 銅蟲

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『波よ聞いてくれ』 沙村 広明

 


第43位(32票)
『恋は光』 秋★枝

 


『セトウツミ』 此元 和津也

 


『メイドインアビス』 つくしあきひと

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『辺獄のシュヴェスタ』 竹良 実

 


第47位(31票)
『二兆年と、1日と、猫』 カレー沢薫

 


第48位(29票)
『ルポルタージュ』 売野機子

 


『エリア51』 久正人

 


『マイホームヒーロー』 山川直輝 / 朝基まさし

 

 

第51位〜第100位


第51位(28票)
『荒ぶる季節の乙女どもよ。』 岡田麿里 / 絵本奈央

 


第52位(27票)
『乙嫁語り』 森薫

 


『ゴールデンゴールド』 堀尾 省太

 


『夜廻り猫』 深谷 かほる

 


『好奇心は女子高生を殺す』 高橋聖一

 


『雑草たちよ 大志を抱け』 池辺葵

 


第57位(26票)
『来世は他人がいい』 小西明日翔

 


『リウーを待ちながら』 朱戸アオ

 


『1122』 渡辺ペコ

 


『魔法使いの嫁』 ヤマザキコレ

 


『レイリ』 室井大資(漫画) / 岩明均(原作)

 


第62位(25票)
『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』 赤坂 アカ

 


『プリンセスメゾン』 池辺葵

 


『アオアシ』 小林有吾

 


『ダンス・ダンス・ダンスール』 ジョージ朝倉

 


『マロニエ王国の七人の騎士』 岩本 ナオ

 


第67位(24票)
『ボールルームへようこそ』 竹内友

 


『Artiste』 さもえど太郎

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『人馬』 墨佳遼

 


『パレス・メイヂ』 久世番子

 


『あげくの果てのカノン』 米代 恭

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第72位(23票)
『亜獣譚』 江野スミ

 


『人形の国』 弐瓶勉

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第74位(22票)
『シュトヘル』 伊藤悠

 

『天地創造デザイン部』 たら子 / 蛇蔵 / 鈴木ツタ

 

『1518! イチゴーイチハチ!』 相田裕

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『明日ちゃんのセーラー服』 博

 

『LIMBO THE KING』 田中相

いまのいままで『千年万年りんごの子』の田中相先生だったって気づきませんでした!そうか、そうなんだ!!

 

第79位(21票)
『銀河の死なない子供たちへ』 施川ユウキ

 

『僕と君の大切な話』 ろびこ

 

『舞妓さんちのまかないさん』 小山愛子

 

『響~小説家になる方法~』 柳本光晴

 

『官能先生』 吉田基已

 

『黄色い悪夢』 黄島点心

 

『古見さんは、コミュ症です。』 オダ トモヒト

 

第86位(20票)
『ニコニコはんしょくアクマ』 カレー沢薫

 

『応天の門』 灰原薬

 

『進撃の巨人』 諫山創

 

『五等分の花嫁』 春場ねぎ

 

『しをちゃんとぼく』 T長

あれ?随分前の本だよな……。最初『いけちゃんとぼく』 西原 理恵子先生と勘違いしていました。すみません。 

 

 

『ストレンジ』 つゆきゆるこ

 

 

『双亡亭壊すべし』 藤田和日郎

 

第93位(19票)
『ザ・ファブル』 南勝久

 

『金田一少年の事件簿外伝 犯人たちの事件簿』 さとうふみや / 天樹征丸 / 船津紳平 / 金成陽三郎

 

『モブ子の恋』 田村茜

 

『衛府の七忍』 山口貴由

 

『僕のヒーローアカデミア』 堀越耕平

 

『フラジャイル 病理医岸京一郎の所見』 恵三朗 / 草水敏

 

『しまなみ誰そ彼』 鎌谷悠希

 

『ペリリュー -楽園のゲルニカ-』 平塚柾緒(太平洋戦争研究会) / 武田一義

 

 

第100位台

第101位(18票)
『ファイアパンチ』 藤本 タツキ

 

『7SEEDS』 田村由美

 

『喧嘩稼業』 木多康昭

 

『10DANCE』 井上佐藤

 

『町田くんの世界』 安藤ゆき

 

第106位(17票)
『恋のツキ』 新田章

 

『ACCA13区監察課』 オノ・ナツメ

 

『やれたかも委員会』 吉田貴司

 

『素敵な彼氏』 河原和音

 

『保安官エヴァンスの嘘 ~DEAD OR LOVE~』 栗山ミヅキ

 

『ハイキュー!!』 古舘春一

 

『先生の白い嘘』 鳥飼茜

 

『推しが武道館いってくれたら死ぬ』 平尾アウリ

 

『血の轍』 押見修造

 

第115位(16票)
『かげきしょうじょ!!』 斉木久美子

 

『北極百貨店のコンシェルジュさん』 西村ツチカ

 

『あさひなぐ』 こざき亜衣

 

『Under the Rose』 船戸明里

 

『この世界の片隅に』 こうの 史代

 

『大きい犬』 スケラッコ

 

『A子さんの恋人』 近藤聡乃

 

『キン肉マン』 ゆでたまご

 

『魔装番長 バンガイスト』 霧隠サブロー

 

『傘寿まり子』 おざわゆき

 

『空挺ドラゴンズ』 桑原 太矩

 

『潜熱』 野田彩子

 

『ワールドトリガー』 葦原大介

 

第128位(15票)
『堕天作戦』 山本章一

 

『星野、目をつぶって。』 永椎 晃平

 

『青春のアフター』 緑のルーペ

 

『嘘喰い』 迫稔雄

 

『1日外出録ハンチョウ』 上原求 / 新井和也 / 福本伸行 / 萩原天晴

 

『ランド』 山下和美

 

『オッドマン11』 道満晴明

 

『怒りのロードショー』 マクレーン

 

『星と旅する』 石沢庸介

 

『やがて君になる』 仲谷鳰

 

『惑星クローゼット』 つばな

 

『アレンとドラン』 麻生みこと

 

第140位(14票)
『狭い世界のアイデンティティー』 押切蓮介

 

『大奥』 よしながふみ

 

『甘々と稲妻』 雨隠ギド

 

『魔王城でおやすみ』 熊之股 鍵次

 

『からかい上手の高木さん』 山本崇一朗

 

『ぼくたちは勉強ができない』 筒井大志

 

『ショート・ピース』 小林有吾

 

『青猫について』 小原 愼司

 

『零落』 浅野いにお

 

『甘木唯子のツノと愛』 久野遥子

 

『大上さん、だだ漏れです。』 吉田丸悠

 

『ポーの一族』 萩尾望都

 

『五佰年BOX』 宮尾行巳

 

『ふたりモノローグ』 ツナミノユウ

 

『モブサイコ100』 ONE

 

『きのう何食べた?』 よしながふみ

 

第156位(13票)
『弟の夫』 田亀源五郎

 

『初恋ゾンビ』 峰浪りょう

 

『きみを死なせないための物語』 吟 鳥子

 

『ガイコツ書店員 本田さん』 本田

 

『金の国 水の国』 岩本 ナオ

 

『さんかく窓の外側は夜』 ヤマシタ トモコ

 

『CITY』 あらゐけいいち

 

『大蜘蛛ちゃんフラッシュ・バック』 植芝理一

 

『悪魔のメムメムちゃん』 四谷 啓太郎

 

『うちのクラスの女子がヤバい』 衿沢世衣子

 

『あたらしいひふ』 高野 雀

 

『怪物事変』 藍本松

 

『幼女戦記』 東條チカ / 篠月しのぶ

 

『阿波連さんははかれない』 水あさと

 

『転生したらスライムだった件』 みっつばー / 伏瀬 / 川上泰樹

 

『りぶねす』 堂本裕貴

 

『恋は雨上がりのように』 眉月じゅん

 

『ルーヴルの猫』 松本大洋

 

『百姓貴族』 荒川弘

 

『正しいスカートの使い方』 位置原光Z

 

第176位(12票)
『ドリフターズ』 平野耕太

 

『とりかえ・ばや』 さいとうちほ

 

『空電ノイズの姫君』 冬目景

 

『ピーヨ』 しちみ楼

 

『おはよう、いばら姫』 森野萌

 

『ゆるキャン△』 あfろ

 

『トクサツガガガ』 丹羽庭

 

『ハクメイとミコチ』 樫木祐人

 

『東京卍リベンジャーズ』 和久井健

 

『火ノ丸相撲』 川田

 

『まいりました、先輩』 馬瀬あずさ

 

『ヒナまつり』 大武政夫

 

『バンデット –偽伝太平記–』 河部真道

 

『おもたせしました。』 うめ

 

『デビルズライン』 花田陵

 

『コオリオニ』 梶本レイカ

 

『オリオリスープ』 綿貫芳子

 

『へんなものみっけ!』 早良朋

 

『たそがれたかこ』 入江喜和

 

第195位(11票)
『そしてボクは外道マンになる』 平松伸二

 

『カフェでカフィを』 ヨコイエミ

 

『ふしぎの国の有栖川さん』 オザキアキラ

 

『崖際のワルツ 椎名うみ作品集』 椎名うみ

 

『左ききのエレン』 かっぴー

 

『テセウスの船』 東元俊哉

 

『いちげき』 松本次郎 / 永井義男

 

『ねこもくわない』 カレー沢薫

 

『モキュメンタリーズ』 百名哲

 

『僕らはみんな河合荘』 宮原るり

 

『キングダム』 原泰久

 

『舟を編む』 三浦しをん / 雲田はるこ

 

『青のオーケストラ』 阿久井真

 

 

第200位台

第208位(10票)
『累 -かさね-』 松浦だるま

 

『魔女と野獣』 佐竹幸典

 

『少女終末旅行』 つくみず

 

『ことなかれ』 オガツカヅオ / 星野茂樹

 

『ドロヘドロ』 林田球

 

『シネマこんぷれっくす!』 ビリー

 

『HUNTER×HUNTER』 冨樫義博

 

『AIの遺電子』 山田 胡瓜

 

『亜人』 三浦追儺 / 桜井画門

 

『ようことよしなに』 町田翠

 

『BIRDMEN』 田辺イエロウ

 

『憂国のモリアーティ』 三好輝

 

『ふしぎの国のバード』 佐々大河

 

『逃げるは恥だが役に立つ』 海野つなみ

 

『サーカスの娘 オルガ』 山本ルンルン

 

『初情事まであと1時間』 ノッツ

 

『星明かりグラフィクス』 山本和音

 

『海街diary』 吉田秋生

 

『銃座のウルナ』 伊図透

 

『淡島百景』 志村貴子

 

『吸血鬼すぐ死ぬ』 盆ノ木至

 

『魔王の秘書』 鴨鍋かもつ

 

『のぼさんとカノジョ?』 モリコロス

 

『虚無をゆく』 水上悟志

 

『セブンティウイザン』 タイム涼介

 

『麻衣の虫ぐらし』 雨がっぱ少女群

 

『上野さんは不器用』 tugeneko

 

『それはただの先輩のチンコ』 阿部洋一

 

『スペクトラルウィザード』 模造クリスタル

 

『ゆうべはお楽しみでしたね』 金田一蓮十郎

 

『さめない街の喫茶店』 はしゃ

 

『無能なナナ』 るーすぼーい / 古屋庵

 

『新婚のいろはさん』 OYSTER

 

『かくしごと』 久米田康治

 

『西村ツチカ短編集 アイスバーン』 西村ツチカ

 

『兄の嫁と暮らしています。』 くずしろ

 

『ワニ男爵』 岡田卓也

 

『うらみちお兄さん』 久世岳

 

『大家さんと僕』 矢部太郎

 

第247位(9票)
『山と食欲と私』 信濃川 日出雄

 

『本田鹿の子の本棚 暗黒文学少女篇』 佐藤将

 

『中間管理録トネガワ』 三好智樹 / 橋本智広 / 福本伸行 / 萩原天晴

 

『国家の猫ムラヤマ』 カレー沢薫

 

『マリーマリーマリー』 勝田文

 

『ちひろさん』 安田弘之

 

『血界戦線』 内藤泰弘

 

『寿司 虚空編』 小林 銅蟲

 

『ドルメンX』 高木 ユーナ

 

『ケンガンアシュラ』 サンドロビッチ・ヤバ子 / だろめおん

 

『異種族レビュアーズ』 masha

 

『SHIORI EXPERIENCE ジミなわたしとヘンなおじさん』 町田一八 / 長田悠幸

 

『この愛は、異端。』 森山絵凪

 

『アルテ』 大久保圭

 

『さよなら私のクラマー』 新川直司

 

『ROUTE END』 中川海二

 

『あしあと探偵』 園田ゆり

 

『地底旅行』 倉薗紀彦

 

『はじめアルゴリズム』 三原和人

 

『エルフさんは痩せられない。』 シネクドキ

 

『水族カンパニー!』 イシイ渡

 

『僕のジョバンニ』 穂積

 

『ヤンキーショタとオタクおねえさん』 星海ユミ

 

『冒険エレキテ島』 鶴田謙二

 

『将来的に死んでくれ』 長門知大

 

『人間失格』 伊藤潤二 / 太宰治

 

『春の呪い』 小西明日翔

 

『タイムスリップオタガール』 佐々木陽子

 

『憂鬱くんとサキュバスさん』 さかめがね

 

『コウノドリ』 鈴ノ木ユウ

 

『CICADA』 バナーイ / 山田玲司

 

第253位(9票)

『ねぇ、ママ』 池辺葵

 

第279位(8票)
『オトメの帝国』 岸虎次郎

 

『岡崎に捧ぐ』 山本 さほ

 

『バトルスタディーズ』 なきぼくろ

 

『にれこスケッチ』 鴨居まさね

 

『働かないふたり』 吉田覚

 

『重版出来!』 松田奈緒子

 

『とつくにの少女』 ながべ

 

『雑草家族』 小路啓之

 

『君は春に目を醒ます』 縞あさと

 

『左門くんはサモナー』 沼駿

 

『ブラックナイトパレード』 中村光

 

『アニメタ!』 花村ヤソ

 

『CANDY & CIGARETTES』 井上智徳

 

『はたらく細胞』 清水茜

 

『魔術師A』 意志強ナツ子

 

『どこか遠くの話をしよう』 須藤真澄

 

『味噌汁でカンパイ!』 笹乃さい

 

『また、片想う。』 タチバナロク

 

『13月のゆうれい』 高野 雀

 

『ヒストリエ』 岩明均

 

『ジョジョリオン』

 

『Pumpkin Scissors』 岩永亮太郎

 

『木根さんの1人でキネマ』 アサイ

 

『六道の悪女たち』 中村勇志

 

『王様達のヴァイキング』 さだやす / 深見 真

 

『熱帯魚は雪に焦がれる』 萩埜まこと

 

『金剛寺さんは面倒臭い』 とよ田みのる

 

『シューダン!』 横田卓馬

 

『月に吠えらんねえ』 清家雪子

 

『バタフライ・ストレージ』 安堂維子里

 

『ディザインズ』 五十嵐 大介

 

『漫画として現れるであろうあらゆる恋のためのプロレゴメナ』 窓ハルカ

 

『ぐらんぶる』 井上堅二 / 吉岡公威

 

『ちはやふる』 末次由紀

 

『サザンウィンドウ・サザンドア』 石山さやか

 

 

第300位台

第314位(7票)
『彼女中』 黒咲練導

 

『血と灰の女王』 バコハジメ

 

『カメントツの漫画ならず道』 カメントツ

 

『高嶺と花』 師走ゆき

 

『イムリ』 三宅乱丈

 

『青の祓魔師』 加藤和恵

 

『川柳少女』 五十嵐正邦

 


『なかよし番外地』 中川ホメオパシー

 


『鮫島、最後の十五日』 佐藤タカヒロ

 


『ムシヌユン』 都留泰作

 


『あそびあそばせ』 涼川りん

 


『椿町ロンリープラネット』 やまもり三香

 


『カカフカカ』 石田拓実

 


『早乙女選手、ひたかくす』 水口尚樹

 

 

 

まとめ

#俺マン2017順位結果、いかがだったでしょうか?いやあ、やっぱり知らないマンガいっぱいありますね。普通の人と比べると管理人も結構漫画を読んで、感想も書いてるほうだと思いますが、それでも全部を網羅するのは至難の技です。だからこそ自分の直感で漫画を買って、それでいい作品を紹介するっていうのも必要なんじゃないかと思います。

 

今年の#俺マンをみて思ったことをつらつらと書きたいと思います。

 

 

いつまでも いると思うな 親と推し

今年の#俺マンを見て改めて思ったのは、

 

いつまでも いると思うな 親と推し 

 

です。今年の#俺マンで8位にランキングされている梶本レイカ先生をみて胸が熱くなりました。実は梶本レイカ先生は前作「コオリオニ」を最後に漫画から引退されていたのです。8年間兼業で最後130ページノーギャラで書き下ろして漫画から身を引いていたのです。ところが廃業後1ヶ月で奇跡の復活をされました。2016年#俺マンでなんと1位! もちろん奇跡の原動力は人気です。前作「コオリオニ」が爆発的に注目されたのです。強烈な読者の愛情があればこそ本当に奇跡が生まれたのです。

 

知らないうちに好きな作者さんが新しい作品を出さなくなったり、いつのまにか引退していたことありませんか?自分は何度もあります。その時の残念さといったらないです。もう二度とその先生の作品を見ることができないなんて……。

 

漫画家と読者の10の約束

みんなTwitterでもハガキでも好きな作家さんに愛情を伝えましょう!私はイラストでも4コマでも単行本でも単に「しゅき!」ってだけでもいいから伝えようと思っています。うちのブログで漫画の感想を書くと、結構な確率で作者の先生からお返事をいただいています。もう漫画好きとしては先生方からリアクションがあるなんて信じられないぐらいすごいうれしいです。逆にすごい時間がなくて忙しい先生方でも返事をするぐらいリアクションってうれしいことなんだと思います。

 

漫画家はずっと机にへばりついて自分の妄想を具現化し続けている人なんだから、折れないように、萎えないように、Twitterでもハガキでも愛情かけて、もうペロペロに愛でましょう。そして連載してる雑誌買って、電書と実本の両方買って、特装版と通常版買ってSNSでブログで好きだ!って言いましょう。

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(『かくしごと 4巻』より引用:漫画家と読者の10の約束 久米田康治) 

 

今回、昨年に奇跡の復活をした梶本レイカ先生が再びランクインして涙目になりましたが、このように奇跡が起こらずに消えて行く先生方が大勢います。今好きな作品をきちんと愛してください。そしてきちんとお金を出して作品を買って、「先生の作品、好きです」「新刊、最高でした!」とか先生に伝えましょう。返事を期待してはいけません。愛とは見返りを求めないことですよね。返事があれば最高ですし、もしも返事がなくてもちゃんと先生には伝わっているはずです。

 

みなさんの愛情が作り手に届きますように。 

 

 

 

 

<当ブログ関連記事・2016年ランキング>

kaigyou-turezure.hatenablog.jp

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

 

【感想】『りぶねす(9)』堂本裕貴 (著)「本当に待ってていいんだよね……?」【マンガ感想・レビュー】追記:堂本裕貴先生からお返事いただきました!

『りぶねす』9巻出ました!

 

読んでいてもだえまくり、五体投地っていうか ”スライディング土下座”級の9巻でした。ヒロイン二人がかわいすぎます。管理人はかなりやられてしまいました。堂本先生の加速度的なこのキャラの追い込み方ってすごいです。

 

重度シスコンのテツと、テツのことが好きなアスカちゃん。テツにがっちりガードされている妹のカスミちゃん。いろいろ分岐点ですね。みんなの切なくて、でもストレートな気持ちがダダ漏れな9巻でした。いやあ「りぶねす」いいですよ!

 

 

 

スミと七瀬の急接近に大慌てのテツ! さっそくアスカに集合をかけて相談した際に、「明日の夜、うち来ない?」とお願いされる。ふとしたきっかけで、部屋に二人っきりとなったテツとアスカ。このシチュエーションはもしかして‥‥もしかしちゃう!?  

 

 

8巻【感想】はこちら! 

kaigyou-turezure.hatenablog.jp

 

 

 

アスカ 

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アスカ「いつでもぎゅってしてあげる」

→テツ「じゃあ、今いいか……?」

 

読者としては鼻血ものですよ。

い・き・な・り、かよ!

テツって、じつは中三の時にもアスカちゃんと近づいたりしています。6巻はアスカちゃんに急接近して未遂で終わったし。テツは意外と言葉よりも先にグイッと行動が出るタイプなんですね。

 

アスカちゃんのお母さんにテツがどんどん大きくなっているって言われて、でもアスカちゃんの部屋は昔と変わらず、そして二人並んでナシ食べたりして。多分、いままでに何度も繰り返された日常の風景。でも今日はちょっとだけ違います。同じ風景なのに二人とも大人になりかけです。そしてテツはアスカちゃんのことを真剣に考え始めようとします。 

 

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「本当に待ってていいんだよね……?」

 

全く予想していなかった展開にアスカちゃんのうれしはずかし状態です。アスカちゃんは顔を赤くしてきゅんきゅんしちゃっています。この時点で読者はもうアスカちゃんに土下座状態ですよ、土下座!

 

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(『りぶねす』2巻より)

思い出されるのは、もうずっと前からテツ一筋のアスカちゃん。テツに買ってもらったイルカのぬいぐるみをかかえて告白するこの2巻のシーンを思い出すたびに、アスカちゃんに対するテツの雑な扱いに怒り心頭です。テツはアスカちゃんのことを大事にしたとたん、カスミちゃんに全力投球になっちゃいます。こんなに気まぐれにされているのに、やっぱりテツに一途なアスカちゃんが最高にいいですよね。 

 

 

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(『りぶねす』2巻より)

ちなみにこの場面の回想シーンは、2巻の中学3年の時のこのシーンだと思います。この時はアスカちゃんの髪の毛長いしね。女の子って髪の毛で印象ガラッと変わりますよね。8巻のロングヘアーは超良かったです。

 

でも9巻の後半はテツ、ひどいんだよ……。再びテツはシスコンこじらせて、アスカちゃんは置いてけぼりです。アスカちゃんかわいそすぎる。 

 

七瀬くん

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「俺が告白して振られたんだよ」

 

偉いな、9巻の七瀬くんは。まわりに聞かれて困っているカスミちゃんをヘルプする七瀬くんの男っぷりったらないです。自分で振られたってなかなか言えないですよね。まさかこんなに立派になるとは……。

 

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(『りぶねす』2巻より)

初登場は調理自習で生姜忘れた友達に文句つけていた程度のキャラだったのにね。七瀬くんを見ると、その成長っぷりに親御さんの気分になってしまいます。 

 

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「俺…… 絵本作家になれたらいいな……って 思っているんだ」

 

そうきたか!七瀬くんはきちんと夢持っているんだね。

七瀬くんの妹さんもカワイイし、でも妹のせいでサッカーやめなくちゃいけなかったりしてちょっとうっとおしいと思ったりするところもリアルだったりします。忙しいけど一生懸命に頑張っている七瀬くんをみてカスミちゃんはグラっときてしまいます。

 

 

 カスミ

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七瀬くんから絵本を借りたカスミちゃん。どんどん七瀬くんのことが自分の心の中で大きくなっていきます。

 

 

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うわっ、スライディング土下座ですね!

めっちゃかわいいカスミちゃん。しかもチャイナドレス着用中です。テツに七瀬くんのこと問いただされて、いつものようにうけ流すことができないカスミちゃん。まさかカスミちゃんが七瀬くんのことでこんな態度になるなんて……。七瀬くん初登場の2巻からは想像がつきませんでした。やっぱり、カスミちゃんの心の中にはいつのまにか七瀬くんが大事な人になってきているんですね。

 

テツ 

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今回、多分評判が悪いであろうテツ。

9巻のテツはマイナス方向にカッ飛ばしていました。テツの重度シスコンとハイスペックの掛け算が悪い方向に出ちゃっています。

 

あんなにアスカちゃんにがっちりアプローチしているのに、9巻後半ではまるで何もなかったようにカスミちゃん一筋に戻ってしまうテツのおバカさん加減ですよ。

 

 

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七瀬くん、命危ないよ、マジで(笑)。

 

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ホラー系なテツ。もうやばい人です。

 

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「お兄ちゃんには関係ないもんっ」

 

カスミちゃんのとどめのお言葉に、血反吐吐くテツ。ねえねえ、目からも血出ているよ?妹のカスミちゃんに注ぎ込む愛情がねじれてこじれまくって、イヤがられてしまいます。

 

アスカちゃんにはおっかなびっくり、ちょっとずつしか前に進めないテツ。それなのにカスミちゃんのことになったら頭の安全装置がはずれて暴走マシンになってしまいます。しかもテツは無駄にハイスペックなので、周囲にも被害甚大です。それだけの情熱でアスカちゃんを幸せにしてほしいものです。

 

 

まとめ

はい、読者は土下座です、土下座。

9巻はアスカちゃんとカスミちゃん中心の展開でした。その二人がもう、みていてプルプルするようなうれしはずかし状態ですよ。アスカちゃんはテツにグイッとせまられちゃうし、カスミちゃんはお兄ちゃんのテツ以外、初めて七瀬くんのことが気になって仕方ありません。

 

とにかくアスカちゃんがかわいいし、カワイソすぎます。そしてカスミちゃんも知らないうちに七瀬くんまっしぐらになっているし。アスカちゃんもカスミちゃんも好きな人の前ではポンコツ状態でかわいすぎます。でも、みんな自分の心にウソをつかずに、真剣に考えていろいろ悩みながら進んでいる姿がすごいいいですよね。

 

ヒロイン二人がもう頑張りまくりな一方、テツがめちゃくちゃに逆走してすべてをぶち壊して、おバカさん状態です。自分でも気づいているみたいですけど。これが次の展開への布石だな!ばねは引っ張られれば引っ張られるほど逆にのびるってやつです。でも、テツならまたまた全然あさってのほうこうにビョーンといってしまいそうな気もしますけど。

 

次巻予告を見ると、もうなんだかカスミちゃんの七瀬くんへの甘酸っぱい雰囲気がダダ漏れになっていますけど、アスカちゃんはど、ど、ど、ど、どうするの?一体どうなるんでしょう?もうすでに10巻が待ち遠しいです。色々素晴らしかった9巻の先にどんな展開が待っているのでしょうか?すごいおすすめの9巻でした!

 

 

おまけ・カスミちゃんドヤ顔 

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 怒涛の9巻で、一番平和なカスミちゃんの一コマ。かわいすぎる。

 

 

追記:堂本裕貴先生からお返事いただきました!うれしいです。これからも応援したいと思います。頑張ってください!! 

 

 

 

 

 

 

 

【感想】『水上悟志短編集「放浪世界」』水上ワールド炸裂!【マンガ感想・レビュー】

『水上悟志短編集「放浪世界」』出ました!

 

今回の表紙デザイン、すごいいいです。これめっちゃ好きです。いままで水上先生の作品が好きな方はゼヒ買いだと思います。内容も相変わらず水上節が炸裂しています。

 

とくに作中の「虚無をゆく」はWeb公開でかなり話題になった作品でした。そのほかの作品もなんといいますか、ほかの先生では出せない水上風味があふれ出ている感じです。 

 

1月10日は水上先生の単行本が同時発売になっています。

【速報】2018.01.10発売 マンガ注目新刊情報『水上悟志短編集「放浪世界」』『二本松兄妹と木造渓谷の冒険』『7SEEDS 外伝』 - 院長の漫画カルテ

『二本松兄妹』のほうもお買い忘れなきように、ご注意ください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

竹屋敷姉妹、みやぶられる

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ユッカとトーカは全然見分けがつかないそっくりな双子です(本名は雪花と冬花です)。 眼鏡っ娘の双子がかわいいです。

 

最後のページ、よく見ないとわからないですけど、ユッカとトーカ、お醤油とお塩と、別々の調味料を使っていますね。なんとなくニヤッとさせられるような作品でした。けっこう雰囲気好きです。

 

 

まつりコネクション

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個人的にはけっこう好き。小さなドワーフ達がまるで『もやしもん』みたいで、そこら中でかもしているような感じです。「ポンッ」「わーっ」って大量に散らばるシーンがいいですよね。

 

今更ファンタジー

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なるほど、中二病がリアルにかなっちゃうとこうなるのかって話。笑いました。ランプの精がかわいいです。 

 

 

エニグマバイキング

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水上先生がグルメ系の話を書くとこうなるらしい。食べているのはバケモノ。水上先生ならやっぱりこうじゃなくっちゃねー、って感じです。

「陣道さまは外道だなあ」

っていいながらみやこちゃんがガツガツとバケモノを食べる姿がかわいいです。

 

 

虚無をゆく 

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74Pの長めの読み切りです。Webで公開された時にはちょっとした話題になりました。 

 

ユウくんは団地暮らし。団地の外には無限の虚無が広がっていました。

 

……え?団地の外は虚無?

というお話です。まあ相変わらずですよね。この作品はどことなく「スピリットサークル」を彷彿とさせるような設定で、ある意味ディストピア作品なのかもしれません。でも水上先生の作品にはいつもなにかしら希望と笑顔と勇気が入っています。

 

ユウは何世代にも渡って同じ使命を背負っています。そして今のユウと、次の次の世代のユウは何を考え何を選択するのでしょうか?

 

 

 まとめ

『水上悟志短編集「放浪世界」』よかったです!「虚無をゆく」はシリアスSFで、そのほかの短編はニヤリとさせられるような楽しい作品でした。「みやぶられる」も「まつり」もほのぼのとしていますし、「いまさら」と「エニグマ」はニヤリ系ですね。やっぱり水上先生の作品はいいですね。

 

ちなみにちょうど当ブログ400記事目の記念です。ナイスタイミングです。

 

今年の年末年始には、管理人は水上先生の初期短編集を集めて読みふけっていました。

やっぱり昔からずっと変わらず水上先生は水上先生でした。今回の『水上悟志短編集「放浪世界」』かなりおすすめの作品でした! 

 

 

 

 

少年の頃、世界の全てだった団地…でもそこは…!!?出口も入口もない虚無の旅…その先に待つ衝撃の真実とは…。水上SFの新たなる金字塔「虚無をゆく」を含む全5作収録の待望短編集!! 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。 

 

 

【感想】『鮫島、最後の十五日 16』佐藤タカヒロ (著) 相撲ファン必見!激闘、11日目関脇・天雷戦!!【マンガ感想・レビュー】追記:佐藤タカヒロ先生からお返事いただきました!

(2018.07.03追記) 佐藤タカヒロ先生がお亡くなりになられたようです。本当に信じられません。追悼記事を書かせてもらっています。先生のご冥福を御祈り致します。

【訃報】「鮫島、最後の十五日」漫画家・佐藤タカヒロ先生が41歳で死去 「バチバチ」「バチバチBURST 」 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 (2018.10.06追記) 鮫島の最終巻が発売になりました。記事を書かせてもらっています。

【未完の傑作】号泣する準備はできていた『鮫島、最後の十五日 20(完)』故・佐藤タカヒロ先生 - 勤務医開業つれづれ日記・3

 

 

 

はじめに 

 『鮫島、最後の十五日』 16巻出ました!ビリビリきたなぁ!!

 

 

これはすごいおすすめなんですよ。ものすごい熱い漫画です!ジャンプ『火ノ丸相撲』がアニメ化決定しましたが、『鮫島、最後の十五日』だって負けていません。というか、相撲漫画としては『鮫島、最後の十五日』の方が上でもおかしくないですよね?もう、男の熱い魂がぐらっぐらたぎっている漫画です。

 

『鮫島、最後の十五日』16巻は11日目 、関脇・天雷との宿命の対決です。満身創痍で場所に臨む鮫島は一体どうなるのでしょう?ものすごい取り組みでした。

 

 

 

 

前頭十四枚目・鮫島 

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11日目。体がボロボロになりながらも戦い続ける鮫島。現在まで10連勝中です。

関脇・天雷

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前作、前々作の『バチバチ』『バチバチBURST』での因縁の対決です。一番最初は序の口で鮫島と戦っています。そのときは鮫島が勝っています。

 

鮫島、10戦全勝

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いろいろな取り組みがあります。そして一番一番が自分にとっての最後となる取り組みとなるかもしれない鮫島です。この場所、石川の引退取り組みをはじめとして強烈な取り組みが続いています。

 

 

 

鮫島、強烈なぶちかまし

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天雷、小指で振り回す 

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天雷は角界随一の怪力です。東の関脇で、次の大関候補筆頭です。その怪力がいかに小兵とはいえ鮫島を小指一本で振り回します。

 

『バチバチ』の序の口のころの天雷はものすごいヤサグレていました(『バチバチ』7巻)。目が死んでいましたけど、鮫島との取り組み以来、スッキリしたいい力士になりました。鮫島との取り組みはその1度きりです。天雷が待ちに待った因縁の対決です。 

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『バチバチ』7巻扉絵より。序の口の頃の天雷(村神))

 

『鮫島』を1巻から読んでいる人にはわかると思うけど、引退した同期の石川(飛天翔)との取り組みで鮫島がくらった張り手の展開を、この取り組みでは鮫島がそのまま天雷に出しています。なんか、泣けるな。

 

天雷の胸中

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誰にも止められない鮫島を誰かが止めなくては。鮫島は”今”しか考えていません。そして今場所、だれも鮫島を止めることができないのです。鮫島の危うさに気づく天雷。天雷は鮫島の技を受け切り、その体格差で押しつぶそうとします。

 

鮫島、激闘の末に 

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「己の全てをかける」言うことは簡単ですが、実際になかなかできることではありません。いまここで命がなくなるかもしれないような勝負のやりとりを続ける鮫島。そして天雷が合掌捻りにいった一瞬、命をかけて戦う鮫島はまっしろになって「ここ……」と一言つぶやきます。

 

勝負の行方は……?

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天雷の人生を変え、天雷が渇望した鮫島との一戦は一体どうなったでしょう?そして鮫島は何を得て、何を失ったのでしょう?ぜひ16巻をみてください。

 

 

 

椿ちゃん

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椿ちゃんは空流部屋の娘さんです。鮫島が幕下の時に一度は引退を覚悟しましたが、椿ちゃんの一喝で引退を取りやめました。どれだけ鮫島ががんばっているか知っています。それだけに鮫島の取り組みの一番一番が椿ちゃんにはつらく感じます。

 

 

石川(飛天翔)

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1巻で鮫島戦の後で引退した石川。鮫島のことが気になって仕方ありません。椿ちゃんに鮫島のことを告げる石川は、引退したが故に何もできない自分に歯がゆくてしかたありません。

 

 

まとめ

本当にすごい漫画ですよ。ジャンプ『火ノ丸相撲』も最近はラブがコメているし悪くはないけど、『鮫島、最後の十五日』は魂がヒリヒリするような作品です。

 

『鮫島、最後の十五日』の前の作品には『バチバチ』『バチバチBURST』がありますが、これも男泣きに泣きます! 『鮫島、最後の十五日』の1巻読んでいきなり石川が鮫島(鯉太郎)と対戦して引退しますが、『バチバチBURST』の話を知っているとさらにすごい第1巻になります。

 

タイトルの通りに『鮫島、最後の十五日』ですから一番一番が鮫島にとって最後の取り組みになるわけです。『バチバチ』『バチバチBURST』で積み上げてきた一人一人との最後の取り組みが行われています。そしてこれからいままでの因縁の王虎、そしていまだ連勝中の史上最強と言われている横綱・泡影との対戦が待っています。

 

残り4日間。本誌では12日目はなんとあの因縁の対決、王虎です!Twitterでも佐藤先生は今年1年でフィニッシュする予定とのこと。ものすごい相撲漫画はこれからクライマックスを迎えようとしています。いまがよみごろです!買いだろ、買い!すごいおすすめです!!

 

 

 

追記:佐藤タカヒロ先生からお返事いただきました!本当にありがとうございます。これからも応援していきたいと思います。頑張ってください!! 

 

熱き力士の冷酷な一場所、十五日間の記録と記憶。十一日目、互いに再戦を熱望していた前頭十四枚目・鮫島と関脇・天雷の取組。積年の想いと本気の覚悟がぶつかり合う、待望の同期対決の行方は…。 

 

 

 

ご参考になりましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

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